ポイボス
ポイボス(古典ギリシア語:Φοιβος, Phoibos)は、ギリシア神話の神アポローンの別名、あるいは称号である。「輝く者」の意と考えられ、「光明神」と訳されるが、正確なところは不明である。ホメーロスの作品においては、ポイボス・アポローンの形でしばしば登場する。アポローンとは別の神格として、ポイボスという神が存在した可能性もある。
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[編集] 概説
オウィディウスのギリシア神話集『変身物語』において、英雄パエトーンは太陽神ポイボスの息子であるとされる。しかし、オウィディウスの作品においては、ポイボスはポイボス・アポローンとは区別され、別神格であるとされる。
このようなことは、ギリシア神話の古い起源を辿ってゆくと、別名や別称号とされるものが、実は、本来別の神の名であったものを、習合によって取り込んだという場合に実際にありえる。アポローンの場合は、小アジア起源の複数の植物神が習合・合成された神格ともされる。従って、ポイボスとアポローンは、オウィディウスの作品が区別しているように、本来別の神格であった可能性がある。
このような例としては、例えば、パラスという少女はトリートーンの娘であり、アテーナー女神の親友であったという神話と、アテーナーの別名・称号であるという神話がある。この場合、パラスは別の神格で、後にアテーナーと習合して、アテーナーになった為、パラスがアテーナーの別名になったが、しかし、別の神格であった当時の神話も残って伝わると、別名なのか、別神格なのか、混乱が起こることになる。
[編集] ローマ神話
古典ラテン語では、ギリシア語の神名をラテン語化して、ポエブス・アポロ(Phoebus Apollo)と呼んだ。ポイボスは本来「光明神」の意味とされるが、アポローンが太陽神とされたため、ローマ神話においてもポエブスを太陽神の意味に解釈した。このことから、のちの西欧の詩において、太陽の比喩としてポイボスまたはポエブス(英語ではフィーバス)と、その車(二輪戦車)が用いられるようになる。
[編集] 現代のポイボス
2004年夏季のアテネオリンピックでは、Phévos と綴られたポイボス(発音は「フィボス」)が、アテーナーとともに、マスコットとなった。
[編集] ポイボスを由来とする名前
[編集] 人名
- フランシスコ1世 (ナバラ王) - フランス語名フランソワ・フェブス(François Phébus、もしくはFébus)
[編集] その他
- フェーブス - 芸術雑誌
- 衛兵フェビュス - アニメ映画『ノートルダム・ド・パリ』の登場人物
- ポイボス (ゲーム) - コンピュータRPG
- 太陽神フォエボス・アベル - ギリシア神話をモチーフにしたアニメ映画『聖闘士星矢 真紅の少年伝説』に登場する架空の人物。作中でも太陽神で、女神アテナの兄だが、後の映画に登場するアポロンとは別人とされている
- しりぞけ、もの悲しき影 第3曲 アリア『フェーブスは駿馬を駆り』 - ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した世俗カンタータ
- ホエーブス(PHOEBUS) - オーストリアの金属製品メーカー MJR の製品(石油ストーブ)のブランド名
[編集] 参考文献
- 呉茂一 『ギリシア神話』 新潮社
- アポロドーロス 『ギリシア神話』 岩波書店
- ロバート・グレイヴズ 『ギリシア神話』 紀伊國屋書店
| この「ポイボス」は、ギリシア神話に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正等して下さる協力者を求めています。(WPJ:ギリシア神話/P:神話伝承) |