ボーランド

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Borland Software Corporation
Borlandロゴ
種類 株式会社
市場情報
NYSE BORL
略称 Borland
本社所在地 アメリカ合衆国
テキサス州オースチン
設立 1983年3月 (カリフォルニア州、Borland International)
業種 コンピュータソフトウェア
代表者 エリック・プラッシュ(Erik Prusch)
従業員数 約1,250名(全世界20カ国)
外部リンク http://www.borland.com/
  
ボーランド株式会社
Borland Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本
102-0074
東京都千代田区九段南4丁目8番21号 山脇ビル10階
電話番号 03-4560-1100
設立 1989年4月(株式会社ボーランドジャパン)
業種 コンピュータソフトウェア
事業内容 コンピュータソフトウェアおよびこれらに関する製品の輸出入、販売ならびにCMMIに関するコンサルティング、人材スキル育成および保守等のサービス
代表者 代表取締役社長 徳永 信二
資本金 4億8,700万円
従業員数 約40名
外部リンク http://www.borland.com/jp/
  

ボーランド (Borland、Borland International、Inprise Corporation、Borland Software Corporation、NASDAQ: BORL) は、開発プロセス用ツールなどのソフトウェアの開発・販売会社である。

PC 黎明期からTurbo Pascal(ターボ・パスカル)など定評あるソフトウェア開発ツールを販売していたが、1990年代のマイクロソフトとの激しいバトルを経て、2000年代前半、企業買収と社名変更を繰り返し、開発プロセスツール会社に変身した。現在の本社はアメリカテキサス州オースティン

日本では1989年4月に日本法人である株式会社ボーランドジャパンが設立され、1992年にはボーランド株式会社に商号変更されて100%子会社となった。

2009年5月6日、Micro Focus社による買収の合意が発表された。

目次

[編集] 歴史

[編集] 1980年代から1990年代

[編集] 設立と開発ツール

ボーランド(Borland International)は1983年に、フィリップ・カーン (Philippe Kahn、フランス人) によって設立された。最初に送り出された製品は「Turbo Pascal」であり、その後「Sidekick」などを発表。特に「Turbo C」「Borland C++」はその優秀さから、Microsoftの「Quick C」「Microsoft C/C++」「Visual C++」に対して互角以上の戦いを展開した。

[編集] 個人向け市場への進出

1990年代初頭、ボーランドは個人向けデータベース市場をめぐって、マイクロソフトと激しく争った。1987年9月に、Ansa-Software社のデータベース管理ソフト「Paradox」(バージョン2.0)を会社ごと買収し、さらにデファクト・スタンダードであるdBASEを取得し優勢と思われたボーランドであったが、マイクロソフトもMicrosoft Accessを開発、さらにdBASEのクローンであるFoxProを取得し反撃。dBASEの巨額の買収費用もたたり、戦いはボーランドの敗北に終わった。1996年10月に「Paradox」はカナダコーレル社へ売却。1999年には「dBASE」までもがソフトウェア開発ツールに専念するために売りに出された。

表計算ソフトにおける戦いも、ボーランドの敗北に終わった。1989年に送り出された、表計算ソフト「Quattro Pro」は当時としては注目に値する図表作成能力を備えていた。1994年「Quattro Pro」はNovellに売却され、その後、創始者のフィリップ・カーンもボーランドを去った。

[編集] 開発ツールと法廷闘争

1995年、ソフトウェア開発ツールで巻き返しを図るボーランドは、Windows時代に対応したRADツール Delphiを発売。アンダース・ヘルスバーグ(Anders Hejlsberg)による精練された設計は、マイクロソフト製ツールを圧倒した。これに対してマイクロソフトは、開発部門のトップであったポール・グロス(Paul Gross)上級副社長を筆頭に、アンダース・ヘルスバーグなど主要なボーランドの技術者を30ヶ月間に34人引き抜き対抗。「Dead Borlanders Society」と皮肉られる有様だった。怒ったボーランドはマイクロソフトを訴え、長期にわたる法廷闘争が繰り広げられた。

[編集] 社名変更

1998年4月29日、デル・ヨーカム(Del Yocam)CEOの下、アメリカのボーランド本社は、社名を「インプライズ・コーポレーション」(Inprise Corporation) へと変更した。これはIntegrate the Enterprise というスローガンに因んでいる。DelphiやC++Builder、JBuilderなどのボーランド製ツールをCORBA1997年に買収したVisigenic社製)やVisiBroker、アプリケーションサーバなどの企業向けのミドルウェアと統合しようという政策である。しかし財政的にもイメージ的にも成功しなかった。

[編集] マイクロソフトとの和解

1999年6月8日、マイクロソフトとの間で和解が成立した。インプライズは12,500万ドルを手に入れ表面上勝利を収めたが、インプライズの持つ特許はマイクロソフトに公開され、マイクロソフトに対してWindows用開発ツール市場で優勢に戦いを進めていく事は難しくなった。

その後、マイクロソフトは自社の技術に加えて、インプライズから手に入れた技術者と特許を使って.NET Frameworkを開発。インプライズは.NET Frameworkへの対応に苦労するという皮肉な状況が続いている。

[編集] 2000年代前半

[編集] Linuxへの進出

Windowsでの戦いに敗れたインプライズはLinuxに注目。2000年2月、インプライズはコーレルとの合併を発表した。しかし、この計画はコーレルの株価の下落により破棄された。InterBase部門の分社化も、新会社の経営陣と条件が折り合わず、中止された。

2001年には、「Delphi」のLinux版とも言えるKylix(カイリックス)を送り出した。しかし今の所、思惑通り普及していない。

[編集] 社名復活

2001年1月に、「インプライズ」から「ボーランド・ソフトウェア・コーポレーション」(Borland Software Corporation) へと社名が変更され、「ボーランド」の名前が再び据えられた。その一方、ボーランドの大企業重視の姿勢は変わらなかった。成長著しいJava市場で「JBuilder」(ジェイ・ビルダー)はライバルを蹴散らし順調に成長。ボーランドは大企業向けJava開発ツールベンダーとしての性格を強めていった。

[編集] 開発プロセス全体への進出

2002年以降、ボーランドは上流から下流までの開発プロセス全体をカバーする為、企業買収を積極的に行った。取得した企業はTogetherSoft(UMLモデリング・ツール)、Starbase(要求管理変更管理ツール)、Redline Software(テスト・ツール)、TeraQuest(プロセス・コンサルティング)、Segue Software(品質管理ツール)などである。

ボーランドはALM (Application Lifecycle Management)を提唱している。ボーランドの製品をALMの各フェーズに当てはめると

Phase 製品名 備考
Plan Tempo Legadero Softwareから買収
Define CaliberRM StarBase社から買収
Design Together TogetherSoft社から買収
Develop JBuilder  
Manage Starteam StarBase社から買収

となっている。

買収に要した費用は数億ドルに及ぶと思われる。公開されている内訳はTogetherSoft(約1億8500万ドル)、Starbase(約2400万ドル)、Redline Software(約800万ドル)、Segue Software(約1億ドル)などである。

[編集] 2000年代後半

[編集] 開発ツール政策の混乱

傘下の開発プロセス企業の増加により、売上高に占める、開発者用ツール(以下IDE製品)の割合は減少。IDE製品への投資は大幅に削減され、それがまたIDE製品の売り上げ減少につながるという負のスパイラルに陥った。特に稼ぎ頭であったJBuilderはEclipse の普及とリストラにより衰退した。皮肉にも、これが急激なALM化を推し進めたデール・エル・フラー(Dale L Fuller)CEOの命取りとなった。

[編集] IDE子会社の設立

2005年本社をカリフォルニア州スコッツヴァレーからクパチーノに移したボーランドは、2006年にIDE部門の完全子会社化を発表した。IDE製品はALM製品とは異なるビジネスモデルが必要であり、両立する事が難しかった。当初ボーランドは、売却を伴う分社化を目指したが[1]、数ヶ月に及ぶ交渉はまとまらなかった。Developer Studio(Delphi、C++Builder、C#Builder)、JBuilder、Turbo、InterBase は新社名「CodeGear」(コードギア)の下で、引き続き提供される。

[編集] 新しいボーランドへの移行

2007年4月、ボーランドは本社とR&D部門をテキサス州オースティンに移転すると発表した[2] 。オースティンはシリコンヒルズとして知られる、新興のIT企業の集積地である。買収した大手プロセスコンサルティング会社TeraQuestなどがある。

2008年5月7日、ボーランドはコードギアをエンバカデロ・テクノロジーズへ売却すると発表した[3]。2008年6月30日、約2400万ドルの売却取引は無事に完了した[4]

[編集] Micro Focus社による買収

2009年5月6日、Micro Focus社による7500万ドルでの買収の合意が発表された[5][6][7]

[編集] 販売中のALM製品

  • Caliber (カリバー) - ソフトウェア要件定義と要件管理
  • StarTeam (スターチーム) - ソフトウェア構成・変更管理
  • SilkCentralTestManager (シルクセントラルテストマネージャー) - ソフトウエアテスト管理
  • SilkTest (シルクテスト) - ソフトウェア回帰テストと機能テストの自動化ツール
  • SilkPerformer (シルクパフォーマー) - ソフトウエア品質管理
  • Together (トゥギャザー) - ソフトウェアアーキテクチャ設計のためのビジュアルモデリングツール

[編集] 販売中のミドルウェア製品

  • Borland AppServer
  • Borland VisiBroker

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク