ボートの歴史

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ボートの歴史(ボートのれきし)では、ボート競技の歴史について記述する。

起源[編集]

交通や戦争の手段として考えると、ボート競技は古代にまでその歴史をさかのぼることができる。その頃からスポーツとしての性格は現れてきていたようで、紀元前1430年のエジプトのある碑文には、アメンホテプ2世はボート選手としての功績も有名であったと記録されている。また、ウェルギリウス(紀元前70年10月15日 - 紀元前19年)作アエネイスにはアエネアスが葬儀のとき彼の父に敬意を表して行ったスポーツの中にボート競技があったと書かれている。

13世紀には、レガッタ (regata) とよばれるヴェネツィアの祭りでボートレースが行われていた。現在でもボートの大会はレガッタと呼ばれている。(つづりはregatta)

近代[編集]

近代のボートレースとして知られる最初のものはテムズ川のプロの船頭たちが行っていたレースである。 賭け事の対象となっていたこのレースへの賞金はロンドンギルドリバリーカンパニーや川沿いに住む富豪たちによってまかなわれた。

19世紀、これらのレースは多く見られるようになり、また人気もかなり上昇した。その時代のスポーツの本には5000ものボートレースが1835年から1851年の間に行われたと記録されている。そのようなレースは人々を魅了し、テムズ川以外にもイギリスのいたるところで行われるようになった。そのようなレースで今もなお続くものにDoggett's Coat and Badge があり、1715年に始まり毎年ロンドン橋からチェルシーまでレースが行われている。

アマチュア[編集]

イギリスにおけるアマチュアのレースは18世紀終わりに始まったといわれている。この頃の記録は少ないが、イートン・カレッジウェストミンスター・スクールのボートクラブは1870年代には存在していたことは知られている。

国際ボート連盟[編集]

ボート競技の人気上昇に伴い、さまざまなルールの統一を目的に1892年6月25日にフランススイスベルギーアドリアイタリアの代表によりトリノに設立。 初めてFISAが開催した大会は1893年のヨーロッパボート選手権(オルタ湖イタリア)である。3種目10組のみの参加であった。1922年にはローザンヌスイス)に本部を設置した。

FISAはオリンピックの活動に最初に参加した国際スポーツ連盟である。

オリンピック[編集]

夏季オリンピック大会で行われるボート競技は男子競技は第2回パリ大会(1900年)、女子競技は第21回モントリオール大会(1976年)から採用されている。(第1回アテネ大会(1896年)でも開催が予定されていたが、悪天候のため中止)

女子種目[編集]

ボート競技は長い間男子種目のみで行われてきた。近代オリンピックにおいてボート競技は第1回アテネ大会(1896年)から公式種目として認められていたのにもかかわらず、女子選手の参加が認められたのは第21回モントリオール大会(1976年)からである。(競泳陸上などの競技ではそれよりはるか前から女子種目が開催されている。)

参考文献[編集]