ボルチモア級重巡洋艦

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ボルチモア級重巡洋艦
USS Baltimore
艦級概観
艦種 重巡洋艦
艦名 都市名 一番艦はメリーランド州ボルチモアに因む
前級 ウィチタ級重巡洋艦
次級 デモイン級重巡洋艦
就役期間 1943年 – 1971年
性能諸元 (括弧内はオレゴン・シティ級)
排水量 基準:14,472トン(14,500トン)
満載:17,200トン(18,100トン)
全長 205.3m(205.28m)
全幅 21.6m(21.26m)
吃水 7.3m(7.32m)
機関 蒸気タービン方式(120,000 shp), 4軸推進
ボイラータービン 4組
速力 最大: 33ノット
航続距離
乗員 1,146~2,000名
兵装 Mk.12/15 8インチ砲
※ 3連装の300トン砲塔に装備
9門
Mk.12 5インチ砲
※ 連装砲塔に装備
12門
40mm機関砲
※ 4連装砲座に装備
48門
(44門)
20mm機銃 24門
(40門)
艦載機 OS2U/SC水上機 4機

ボルチモア級重巡洋艦(ボルチモアきゅう じゅうじゅんようかん、Baltimore class)は、アメリカ海軍巡洋艦の艦級。ボルティモア級重巡洋艦とも呼ばれる。

1937年ワシントン海軍軍縮条約失効後、条約の制限に縛られず建造された重巡洋艦である。排水量は14,000トンを超え、排水量が増大した分、防御力は列強の建造した巡洋艦で一、二を争う強固さを誇った。

概要[編集]

ウィチタ級重巡洋艦の設計思想を引き継ぎ、55口径8インチ3連装砲3基を備え、水上戦闘能力は当時の水準に達していた。また、前ウィチタ級よりも船体のサイズは大きかったため、副砲群は5インチ単装8基から38口径5インチ連装砲6基に増強され、有効な対空砲火を提供した。装甲はウィチタ級の5インチ、ニューオーリンズ級の5.75インチから6インチ(艦舷)に増強し、船体の拡大と合わせて排水量は9,000トンクラスの条約型重巡洋艦から一気に14,000トンまで増加したが、速度には影響を及ぼしていない。さらに、56口径40mm機関砲(4連装)や55口径20mm機関砲(連装、単装)を多数揃えることで近接対空砲火にも優れ、対艦と対空の双方をこなすことができる汎用艦であった。

1941年から建造が開始され、太平洋戦争中の1943年から1945年にかけて完成した。竣工後は要人輸送、機動部隊の護衛、攻略作戦の火力支援(艦砲射撃)、戦隊旗艦など様々な任務に従事した。

後期の建造艦は改良型として上部構造物や煙突の設計が異なっており、オレゴン・シティ級と分類されることもある。他、派生型には船体を流用して建造されたサイパン級航空母艦がある。

戦後、「ボストン」および「キャンベラ」はミサイルを搭載してボストン級ミサイル巡洋艦に改装され、1970年代後半まで現役であった他、一部の艦は大改装を施されてオールバニ級ミサイル巡洋艦として再就役している。

詳細の艦歴は各艦の記事を参照。

同型艦[編集]

原型(ボルチモア級)[編集]

ボルチモア級
CA-74 コロンバス(改装前)
  1. ボルチモア (USS Baltimore, CA-68)
  2. ボストン (USS Boston, CA-69/CAG-1)
  3. キャンベラ (USS Canberra, CA-70/CAG-2)
  4. クインシー (USS Quincy, CA-71)
  5. ピッツバーグ (USS Pittsburgh, CA-72)
  6. セントポール (USS St. Paul, CA-73)
  7. コロンバス (USS Columbus, CA-74/CG-12)
  8. ヘレナ (USS Helena, CA-75)
  9. ブレマートン (USS Bremerton, CA-130)
  10. フォール・リバー (USS Fall River, CA-131)
  11. メイコン (USS Macon, CA-132)
  12. トレド (USS Toledo, CA-133)
  13. ロサンゼルス (USS Los Angeles, CA-135)
  14. シカゴ (USS Chicago, CA-136/CG-11)
  15. ノーフォーク (USS Norfolk, CA-137)(未成艦)
  16. スクラントン (USS Scranton, CA-138)(未成艦)

改良型(オレゴン・シティ級)[編集]

オレゴン・シティ級
CA-122 オレゴン・シティ
  1. オレゴン・シティ (USS Oregon City, CA-122)
  2. オールバニ (USS Albany, CA-123/CG-10)
  3. ロチェスター (USS Rochester, CA-124)
  4. ノーザンプトン (USS Northampton, CA-125/CLC-1/CC-1)
  5. ケンブリッジ (USS Cambridge, CA-126)(未成艦)
  6. ブリッジポート (USS Bridgeport, CA-127)(未成艦)
  7. カンザス・シティ (USS Kansas City, CA-128)(未成艦)
  8. タルサ (USS Tulsa, CA-129)(未成艦)

派生型[編集]

2番艦「ボストン」および3番艦「キャンベラ」を改装したミサイル巡洋艦。後部砲塔および上部構造物を撤去して、テリア・システムを搭載している。
7番艦コロンバス、14番艦シカゴおよび改良型であるオレゴンシティ級2番艦のオールバニを改装したミサイル巡洋艦。大規模改装工事によって上部構造を一新し、タロス長距離ミサイルとターター短距離ミサイルの2種類の対空ミサイルシステム、及びASROCを搭載している。
船体を流用して建造された軽空母。のちに航空機運搬艦(AVT)、通信中継艦(AGMR)、指揮艦(CC)に艦種変更された。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]