ボウエンギョ
| ボウエンギョ科 | |||||||||||||||||||||||||||
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ボウエンギョ Gigantura chuni
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| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| ボウエンギョ(望遠魚) | |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Telescopefish |
ボウエンギョ(望遠魚)はヒメ目ボウエンギョ科(Giganturidae)に所属する魚類の名称及び、下位分類群の一つ。ボウエンギョ・コガシラボウエンギョの1属2種が知られ、いずれも中層遊泳性の深海魚である。
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分布 [編集]
ボウエンギョ科の魚類は、インド洋・太平洋・大西洋など世界中の深海に広く分布する。赤道付近など熱帯・亜熱帯の深海に多く、水深500-3500mにかけての中層を漂って生活する。
日本からの報告はほとんどないが、2006年に高知県足摺岬沖で本科の1種(G. indica)が採集され、標本が一般公開された[1]。この標本は2008年に日本初記録種として報告され[2]、新標準和名「コガシラボウエンギョ」が提唱された。
形態 [編集]
ボウエンギョ科魚類は円筒形の体つきをしており、体色は銀色である。体表には鱗がなく、骨格は軟骨が多く脆弱である。体長は最大で22cmほどになる[3]。 成魚の眼は望遠鏡のように筒状になって前方に突き出ており、和名や英名の由来となっている。このような眼球は管状眼と呼ばれ、太陽光のほとんど届かない深海において、上方から降り注ぐわずかな光や他の深海生物による生物発光を捉えるための適応とみられている。
大きく開く口には鋭い歯が並び、胃はオニボウズギス(スズキ目)やフウセンウナギ(フウセンウナギ目)のように著しく膨張し、自分よりも大きな獲物を捕食することが可能となっている。胃は黒色の膜に覆われ、餌生物の発光を遮断している[4]。
鰭には棘条がなく、背鰭・臀鰭の軟条はそれぞれ16-19本、8-14本である。胸鰭は鰓の開口部よりも高い位置にあり、鰭条は30-43本。尾鰭は二又に分かれ、下葉が非常に長く伸びる。眼窩蝶形骨・前頭骨・後側頭骨・上側頭骨・接続骨・擬鎖骨を欠き、浮き袋ももたない。
繁殖と成長 [編集]
ヒメ目の他の深海魚と同様に、ボウエンギョ・コガシラボウエンギョともに雌雄同体である。
仔魚は浅海で成長し、頭部が大きく、眼球も管状眼ではない。稚魚への変態は体長25-34mmの段階で開始され、腹鰭・脂鰭・前上顎骨・鰓条骨・鰓耙が消失するなど、きわめて劇的な変化が生じる[3][5]。成魚の形態には未熟な部分が多く残されており、本科魚類がネオテニー(幼形成熟)の特徴をもつことを示唆している[3]。
分類 [編集]
ボウエンギョ科には1属2種が記載される[3]。
- ボウエンギョ属 Gigantura
- ボウエンギョ G. chuni Brauer, 1901
- コガシラボウエンギョ G. indica Brauer, 1901
出典・脚注 [編集]
- ^ “ボウエンギョ類の標本を公開”. 東海大学海洋科学博物館. 2009年8月9日閲覧。
- ^ “日本産魚類の追加種リスト”. 日本魚類学会. 2009年8月9日閲覧。
- ^ a b c d 『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.222-223
- ^ 『深海生物ファイル』 pp.142-143
- ^ 『深海魚 暗黒街のモンスターたち』 p.102
関連項目 [編集]
参考文献 [編集]
- Joseph S. Nelson 『Fishes of the World Fourth Edition』 Wiley & Sons, Inc. 2006年 ISBN 0-471-25031-7
- 尼岡邦夫 『深海魚 暗黒街のモンスターたち』 ブックマン社 2009年 ISBN 978-4-89308-708-9
- 北村雄一 『深海生物ファイル』 ネコ・パブリッシング 2005年 ISBN 978-4-7770-5125-0
外部リンク [編集]
- FishBase ‐ ボウエンギョ科 (英語)