ホン・ジニョン

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ホン・ジニョン
(2017年)
基本情報
出生名 ホン・ジニョン(홍진영
生誕 (1985-08-09) 1985年8月9日(38歳)[1]
出身地 大韓民国の旗 大韓民国光州広域市
ジャンル トロット
職業 歌手タレント
活動期間 2006年 - 現在
事務所 IMHエンターテインメント
ホン・ジニョン
各種表記
ハングル 홍진영
漢字 洪眞英
発音: ホン・ジニョン
ローマ字 Hong Jin-young
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ホン・ジニョン홍진영、洪眞英[2]1985年8月9日韓国光州広域市出身[3]の女性トロット歌手タレント。父は元朝鮮大学経済学部名誉教授のホン・グム[4]。韓国では「トロットの女神」と呼ばれている[5]。代表曲は「愛のバッテリー」「生きるということ(산다는 건)」[6][7]

来歴[編集]

2006年、芸能界デビュー。ドラマや映画に端役で出演。2007年7月、 4人組ガールズグループ「SWAN(スワン)」で歌手デビューするも所属事務所が倒産したため二ヶ月で解散。9月末、単発バラエティ番組「サイダー」のコーナー「アンナの失敗」にソン・アンナ役で出演。2008年4月~11月、レギュラー化した「サイダー」に同役で出演。

2009年6月、シングル『愛のバッテリー』でソロ歌手としてデビュー。

2010年8月、シングル『私の愛(내사랑)』をリリース。2012年4月~7月、ドラマ「光と影」に出演。

2013年1月、所属事務所をコアコンテンツメディアからキーイーストに移籍。3月、シングル『ブギメン(부기맨)』をリリース。6月、バラエティ番組「ラジオスター」にゲスト出演し気さくなキャラが話題になる[8]

2014年1月、MUSIC K エンターテインメントに移籍。3月、テレビ番組「キム・ジユンの甘い19」「トロットX」「私たち結婚しましたシーズン4」(ナムグン・ミンと共演)に出演。トロットXで審査員チームを組んだコメディアンのユ・セユンとのコラボ曲「梨泰院バッテリー」をリリース。11月、1stミニアルバム「人生ノート(LIFE NOTE)」をリリース、タイトル曲は『生きるということ(산다는 건)』。

2015年2月、シングル『愛のWifi(사랑의 와이파이)』をリリース。 10月、「風聞ショー」レギュラーMC出演。

2016年3月、2ndミニアルバム「花様年華(화양연화)」をリリース、タイトル曲は『オムジチョク(엄지 척)』。6月、テレサ・テンバージョンで知られる陳芬蘭の『月亮代表我的心』をカバー、韓国語の作詞を担当。11月、アパレルEC「HONGTION」をオープン。

2017年、バラエティ番組「お姉さんたちのスラムダンク2」にレギュラー出演し、番組内企画ガールズグループ「Unnies(オンニス)」として『間違いないよね?』をリリース。作詞作曲したEDMトロット曲『タルルン』をコメディアンのキム・ヨンチョルバージョンと本人歌唱バージョンでリリース。

2018年2月、作詞家のキム・イナに初めて詩を提供されたシングル『さようなら(잘가라)』をリリース。元シルム横綱(天下壮士)でタレントのカン・ホドンの歌手デビュー曲『복을 발로 차버렸어(I kicked my luck off)』の作詞・作曲を担当する。12月、シングル「SEOUL(서울사람)」(キム・イナ作詞、パク・クンテ作曲)発売。「2018メロンミュージックアワード」ミュージックスタイル賞トロット部門受賞[9]

2019年3月、正規1集(フルアルバム)『Lots of Love』をリリース。 同年8月に当時の所属先であるMusic Kエンターテインメントとの契約問題を自身のSNSで告白。その後、Music Kエンターテインメントと和解し10月30日に個人事務所であるIMHエンターテインメントを設立し移籍した事を発表。[10]

2022年4月、デジタルシングル『Viva La Vida』のリリースで修士論文盗作問題による自粛から1年5か月振りに芸能活動を再開。

人物・エピソード[編集]

  • 歌手活動と並行して広告モデルとしても活動しており、化粧品・医薬品・飲料・食品・ゲームなど10以上の広告モデル契約を結んでいる[11][12]。韓国の広告界は、「ホン・ジニョンはセクシーでありながら健康なイメージ、そして大衆に親しみやすい親近感まで兼ね備え、多様な分野で広告モデルとして遜色のない人物。特有の明るくさっぱりとしたイメージと10代から中・高年層に大きな愛を受ける知名度、爽やかで飛び跳ねるような魅力がホン・ジニョンの魅力」と評価している[13]
  • 過去に、トロットに拒否感があったことから、トロット歌手になることが嫌で逃亡したことがある。これについて、「最初はガールズグループのメンバーになり、トロットは年をとった方々がやる音楽だと先入観をもっていた。完全に自分の音楽ジャンルを転向することになるという恐怖心もあり、どこかに逃げたくなった」と述べている。また、「トロットの道に誘ってくださった事務所代表と現在も共にしているが、当時、逃亡した私に『もう一度だけミーティングしよう』と言ってくれた」「ミーティングでお会いして、この方ならば信じて頼ってみよう、という気持ちになった」とも述べている[14]
  • 韓国のガールズグループSWAN出身である。これについて、「SWANとは白鳥という意味だが、活動を始めて2ヶ月で本当の白鳥(韓国では無職の女性を白鳥に例える)になってしまった」と述べている。(※SWANは2007年に結成された女性4人組グループであり、ホン・ジニョン、ハン・ジナ、ホ・ユンミ、キム・ヨンジで構成されていた。2007年にデジタルシングル『Booming SWAN!』でデビューし、『この歌を聞いたら電話して』『猫』などの楽曲で活動していた。)[15]
  • 2016年に東京・日比谷公園にて開催された『日韓交流おまつり 2016 in TOKYO』に出演した際には、「韓国では緊張しないが、ここではオーディションを受けているように緊張しています」「日本語は出来ませんが音楽でひとつになりたいと思います」と述べ、デビュー曲『愛のバッテリー』などを披露した[5]
  • プロデュース、コンポーザーとして「갓떼리C(ガッテリC)」名義でも活動している。
  • 2009年に提出した朝鮮大学大学院修士論文が、2020年11月に国民日報が報じた盗作疑惑が浮上し[16]、翌月に大学研究倫理院傘下の研究真実性委員会が行った審議の末、盗作と判定され学位取り消しとなった[17]
これによりホン自身が1年5ヶ月に亘って一切の芸能活動を自粛した他、2021年に放送されたSBS『世紀の対決 AI vs 人間』にて問題発覚前に収録された出演分を巡り、世論の反応と製作者側の労苦の折衝を考慮した結果として、本放送分を視聴者への断りを入れた上で最低分のコメントと企画された2曲を1番のみ歌唱する形を採られるなどの影響が及んだ[18][19]

ディスコグラフィー[編集]

デジタルシングル[編集]

No. リリース タイトル
1st 2009年6月19日 愛のバッテリー(사랑의 배터리
2nd 2010年8月3日 私の愛(내사랑
3rd 2013年3月22日 ブギメン(부기맨
4th 2015年2月2日 愛のWifi(사랑의 와이파이
5th 2016年6月28日 月亮代表我的心월량대표아적심
6th 2018年2月7日 GOOD BYE(잘가라
7th 2018年12月2日 SEOUL(서울사람
8th 2019年1月4日 Love is...(사랑은 다 이러니
9th 2020年4月1日 愛は花びらのように(사랑은 꽃잎처럼[注 1]
10th 2020年11月2日 ダメです(안돼요
11th 2022年4月6日 Viva La Vida(비바 라 비다
12th 2022年9月14日 Destiny(그대 얼굴
13th 2022年11月11日[注 2] Stay(니가 있었다

ミニアルバム[編集]

No. タイトル 収録曲
1st 人生ノート(LIFE NOTE)
(2014年11月7日)
  1. 生きるということ
  2. 愛のバッテリー (2014 Ver.)
  3. 私の愛(2014 Ver.)
  4. ブギメン
  5. 私の年がなんだって
  6. 生きるということ (Inst.)
2nd 花樣年華화양연화
(2016年3月29日)
  1. オムジチョク
  2. 愛のバッテリー(2014 Ver.)
  3. 愛が好き(お願い、ママ OST Part 3)
  4. 愛のWi-Fi
  5. 生きるということ
  6. オムジチョク(Inst.)
3rd Color Mood
(2022年12月2日)
  1. Girl In The Mirror (Feat. Frawley)
  2. 君がいた
  3. 上へ
  4. 白い雪が降ったら
  5. 行きましょう
  6. Girl In The Mirror (Feat. Frawley)(Inst.)

フルアルバム[編集]

No. タイトル 収録曲
1st Lots of Love
(2019年3月8日)
  1. 今夜 (Love Tonight)
  2. 染み込む、春
  3. 涙雨
  4. Love is...
  5. オムジチョク
  6. SEOUL
  7. GOOD BYE
  8. ブギメン
  9. タルルン (作曲家バージョン)
  10. 愛のバッテリー
  11. 生きるということ
  12. 愛が好き(お願い、ママ OST Part 3)
  13. 今夜 (Love Tonight)(Inst.)

オリジナルサウンドトラック[編集]

  • ドラマ「気分の良い日~みんなラブラブ愛してる!」挿入歌 『ネナイガオッテソ』(日本語訳 私の年がなんだって) (2014年5月12日)オ・スングンのカバー
  • ドラマ「Mr.Back 人生を2度生きる男」挿入歌 『青春よ帰れ (Feat. Outsider)』(2014年11月26日)シン・ヘンイルのカバー
  • ドラマ「お願い、ママ」挿入歌 『愛が好き』(2015年11月29日)
  • 映画「操作された都市」挿入歌 『愛してる愛してない』(2017年2月9日)
  • モバイルゲーム「CLANS:달의 그림자」挿入歌 『달의 그림자』(日本語訳 月の影)(2017年10月7日)
  • ドラマ「愛はビューティフル、人生はワンダフル」挿入歌 『그대 오는 날』(日本語訳 あなたの来る日) (2020年1月19日)
  • ドラマ「黄金仮面」挿入歌 『당당하게』(日本語訳 堂々と) (2022年6月15日)

その他[編集]

  • 「Booming SWAN」(SWAN) ミニアルバム (2007年7月10日)
  • 『写真の中のお母さんお父さんのクリスマス (From "MBC 花束") 』(チェヨン/アン・ジンギョン/クァク・ヒョナ/ホン・ジニョン) (2010年12月15日)
  • 『梨泰院バッテリー』(ユ・セユン×ホン・ジニョン)「梨泰院フリーダム」と「愛のバッテリー」のミックス曲 (2014年3月28日)
  • 『圧力炊飯器』(スミゴル キム・スミ Feat. パク・ミョンス、ユ・ジェファン、ホン・ジニョン) (2015年12月18日)
  • 『3分ディスコ』( ディスコマン feat. ホン・ジニョン) (2016年8月5日)
  • 『花、月、酒』(DIA/キム・ヨンジャ/ホン・ジニョン) (2017年4月6日)
  • 『タルルン』作曲家バージョン (2017年4月20日)
  • 『間違いないよね?』(Unnies)(2017年5月12日)
  • 『愛は24時間』、『テレパシー』「世紀の対決 AI vs 人間」企画曲 (2021年2月15日)

出演作品[編集]

映画[編集]

  • 「誰が彼女と寝たのか? 」(2006年)庶務課 ペク・ヤン役

ミュージックビデオ[編集]

ドラマ[編集]

  • 淵蓋蘇文」(2006年) 端役
  • 個人の趣向」(2010年)第4話 建築事務所スタッフ役
  • 「光と影」(2012年)全羅道出身の歌手 ユン・ジヘ役
  • 大王の夢」 (2012-2013年) ファシ役
  • 「マイシークレットホテル」(2014年)第7話、第8話 特別出演 夫を探す女性役
  • 「甘く殺伐としたファミリー」(2015年)第1話 カメオ出演

バラエティ番組[編集]

  • 「サイダー」(2007年、2008年)ソン・アンナ役
  • 「天下無敵野球団」(2008年)1期サポーターズ
  • 「蜜壺」(2010年)
  • 「キム・ジユンの甘い19」(2014年)
  • 「トロットX」(2014年)審査員
  • 「私たち結婚しましたシーズン4」(2014年~2015年)ナムグン・ミンと仮想結婚
  • 「風聞ショー」(2015年)レギュラーMC
  • 「知ってるお兄さん」 (2016年,2017年,2018年) 「知ってるお姉さん」の一員やミュージックビデオ制作対決企画など
  • 「お姉さんたちのスラムダンク2」(2017年)
  • 「みにくいうちの子」 (2018年~2020年)
  • 「K-POPアイドルスターeスポーツ選手権大会」(2020年) 司会
  • 「世紀の対決 AI vs 人間」(2021年)
  • 「燃えるトロットマン」 (2022年~2023年) 審査員

受賞経歴[編集]

  • 2009年 Mnet Asian Music Awards - トロット音楽賞(愛のバッテリー)
  • 2010年 第17回 大韓民国芸能芸術賞 - 成人歌謡新人賞
  • 2012年 第12回 大韓民国伝統歌謡大賞 - 優秀歌手賞
  • 2014年 MBC放送芸能大賞 - バラエティー部門女性優秀賞(私たち結婚しました シーズン4)
  • 2015年 第29回 ゴールデンディスク賞 - ベストトロット賞
  • 2015年 第9回 ケーブルTV放送大賞 - 人気賞(歌手部門)
  • 2015年 第7回 Melon Music Awards - トロット部門 (愛のWi-Fi)
  • 2016年 第25回 ソウル歌謡大賞 - トロット賞
  • 2016年 第8回 Melon Music Awards - トロット部門(オムジチョク)
  • 2017年 第1回 Soribada Best K-Music Award - 新韓流トロットスター賞[20]

広報大使活動[編集]

  • 2010年 慶尚北道広報大使
  • 2013年 朝鮮大学広報大使
  • 2013年 江原道経済広報大使
  • 2015年 韓豚広報大使
  • 2015年 国際農業博覧会広報大使
  • 2016年 保寧マッドフェスティバル広報大使
  • 2017年 一山東部警察署広報大使
  • 2017年 マウル企業広報大使[21]
  • 2017年 第13回世界消防士競技大会(忠州開催)[22]

脚注[編集]

  1. ^ http://musickent.com/artist_hong/
  2. ^ M+사소한인터뷰 당신이 모르는 ‘홍진영’의 A to Z - 열린세상 열린방송 MBN
  3. ^ http://tenasia.hankyung.com/archives/1248930
  4. ^ http://www.metroseoul.co.kr/news/newsview?newscd=2014091300074
  5. ^ a b K-PLAZA「Lovelyz、CODE-V、ホン・ジニョン、ホ・ガク「日韓交流おまつり 2016 in TOKYO」K-POPシークレットコンサート(9/25)【取材レポ】全3ページ | K-PLAZA」2016年10月31日
  6. ^ http://www.hankookilbo.com/v/8714e2f1701a5d1c8714e2f1701a5d1c
  7. ^ https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2062427
  8. ^ 홍진영, "앞으로 반말 조심할께요, 미워하지 마세요"ytn 2013年6月13日
  9. ^ 【トピック】「2018メロンミュージックアワード」の受賞者発表! ~2018年を彩ったアーティストたち~ wowkorea 2018年12月3日
  10. ^ 홍진영 1인 기획사 'IMH' 새출발..."이전 소속사와 원만히 정리" 스포츠서울 2019年10月30日
  11. ^ Kstyle「“童顔美女”ホン・ジニョン、コスメブランドのモデルに - ENTERTAINMENT - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle」2015年5月27日
  12. ^ Kstyle「ホン・ジニョン、広告界の“有望株”…ラブコールが殺到 - ENTERTAINMENT - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle」2016年3月22日
  13. ^ WoW! Korea「歌手ホン・ジニョン、今年だけで広告10件以上…彼女の魅力とは?-韓国音楽(k-pop)」2016年3月23日
  14. ^ WoW! Korea「歌手ホン・ジニョン、過去「トロット歌手は嫌…」を理由に逃亡していた-韓国音楽(k-pop)」2017年2月14日
  15. ^ Kstyle「ホン・ジニョンの意外な過去が話題に「ガールズグループSWANでデビューし、本当の白鳥になった」 - K-POP - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle」2014年4月30日
  16. ^ 홍진영 석사 논문 표절 의혹… “표절률 74%””. 국민일보 (2020年11月5日). 2022年7月16日閲覧。
  17. ^ 歌手ホン・ジニョン、大学側が「論文盗作」と結論…学位取消し”. WOW!Korea (2020年12月23日). 2021年1月13日閲覧。
  18. ^ '논문 표절' 홍진영, 'AI vs 인간' 등장 "분량 최소화, 양해 부탁"”. 스포츠서울 (2021年2月15日). 2021年2月19日閲覧。
  19. ^ 韓国の“論文盗作”美人歌手、AIと人間の対決番組に出演も大部分カット…「ご了承ください」”. スポーツソウル日本語版 (2021年2月16日). 2021年2月19日閲覧。
  20. ^ 수상내역” (韓国語). Soribada. 2017年10月26日閲覧。
  21. ^ 마을기업 홍보대사로 위촉된 홍진영joins 2017.10.27
  22. ^ 충주세계소방관경기대회 '엄지척'… 홍보대사에 가수 홍진영 위촉충북일보 2017.11.23

注記[編集]

  1. ^ アルバム名は「Birth Flower」
  2. ^ 本来は11月3日に発売が予定されていたが、梨泰院惨事での犠牲者への哀悼により延期した。

外部リンク[編集]