ホワイトナイト (航空機)

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ホワイトナイト

スペースシップワンを搭載したホワイトナイト

スペースシップワンを搭載したホワイトナイト

ホワイトナイトのミッションステッカー
ノースロップ・グラマンのレーダーポッドを輸送するホワイトナイト

スケールド・コンボジッツ モデル318 ホワイトナイト: Scaled Composites Model 318 White Knight)は、史上初の民間による宇宙船スペースシップワンを打ち上げるための、ジェット推進の輸送機である。スケールド・コンポジッツによってTier Oneプログラムの一部として開発された。その後は契約に基づき、この航空機は研究用テストベッドとして提供された。2005年6月から2006年4月まで、ボーイング X-37スペースプレーンの落下試験に使用された。

歴史[編集]

スケールド・コンポジッツによる、ホワイトナイトに対するモデルナンバーは318である。ホワイトナイトは連邦航空局に対して、N318SLとして登録されている。

ホワイトナイト輸送機の設計では、2機のアフターバーナー付きエンジンゼネラル・エレクトリック J85が採用された。このエンジンは入手性とコストによって選択された。

ホワイトナイトは2002年8月1日に初飛行を行った。初飛行は、外側の翼にある可動翼に問題が発生したため、離陸の直後に中止された。この後縁の可動翼は、ホワイトナイトがスペースシップワンのパイロットの訓練のためのシミュレータとして動作できるよう、グライドスロープを大きくするように設計されていた。初飛行の間、機械的な過度のセンタートルクは、可動翼を閉じた位置で維持するには不十分であった。可動翼は展開した状態となりリミットサイクルが始まった。パイロット(Melville)は仕方なく飛行を中止した。この可動翼はその後使用不可能となり、スペースシップワンに合わせるための、厳しいグライドスロープの要求は断念された。

次のホワイトナイトの飛行は2002年8月5日であり、この飛行は成功した。ここから数ヶ月に渡って、開発が進行した。ホワイトナイトの開発と評価が進み、2003年4月18日にホワイトナイトとスペースシップワンはメディアに公開された。

その後、ホワイトナイトはTier Oneプログラムの一部として飛行した。スペースシップワンの打ち上げに成功し、2004年10月4日Ansari X Prizeを受賞した。その後、ホワイトナイトは2005年と2006年に、DARPAによる実験用スペースプレーンボーイング X-37の輸送と投下試験に使用された。

ホワイトナイトは、2014年7月21日に最後の飛行を行い、ワシントン州エバレットにあるポール・アレン氏の飛行遺産コレクション FHC (Flying Heritage Collection)に所蔵され、一般公開されている[1]

後継機としては、類似しているが、より大型のデザインのホワイトナイトツーがある。

仕様[編集]

この航空機は完全に独立した新しいデザインであった。ホワイトナイトとスペースシップワンは、開発費を減らすため、またスペースシップワンのパイロットを訓練するためのシミュレータとしホワイトナイトを使用するため、同一の機体前部の外部モールドライン(OML)を使用した。

諸元

  • 乗員: 2
  • 定員: 2
  • ペイロード: 3,600 kg (8,000 lb)
  • 全長:
  • 全高:
  • 翼幅: 25 m(82 ft)
  • 翼面積: m2 (ft2
  • 動力: ゼネラルエレクトリック J85-GE-5 アフターバーナー付きターボジェット、 × 2

性能

  • 実用上昇限度: 16,000 m (53,000 ft)


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脚注[編集]

  1. ^ “ホワイトナイト、最後の飛行 ポール・アレン氏のコレクションとして所蔵へ”. Sorae.jp. (2014年7月28日). http://www.sorae.jp/030705/5244.html 2014年8月12日閲覧。 

外部リンク[編集]