ホトトギス属

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ホトトギス属
Tricyrtis hirta - blossom side (aka).jpg
ホトトギスの花
Tricyrtis hirta
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
亜綱 : ユリ亜綱 Liliidae
: ユリ目 Liliales
: ユリ科 Liliaceae
: ホトトギス属 Tricyrtis
学名
Tricyrtis Wall.
和名
ホトトギス属、杜鵑草属

ホトトギス属(—ぞく、杜鵑草属、学名 Tricyrtis)は、ユリ科植物ののひとつ。後述の種があり、概ね次のような特徴を持つ多年生草本植物である。

特徴[編集]

山野の林下や林縁、崖や傾斜地などの、日当たりの弱いところに自生する。

葉は互生し、楕円形で長く、葉脈は縦方向で、表面には毛が生える。

花期は初夏から秋にかけてで、雌雄同花で上向きに咲き、花弁が 6枚で直径数cm程度のもので 2〜4日程度咲くことが多い。

ジョウロウホトトギス類は黄色く下方向に向く釣鐘型の花を 4〜5日ほどつけるものが多い。

分布[編集]

アジア日本台湾朝鮮半島)に分布し、19種が確認されている。

そのうち日本では 13種(変種を除く)が確認されており、うち 10種は日本固有種である。 日本列島を中心に分布していることから、日本が原産であると推定されている。

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日本[編集]

ホトトギス Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook
代表種。草丈は 1m になり、花は葉腋に 1〜3個ずつ付き、4日間咲く。花期は秋。関東新潟県以西に分布する。
シロホトトギス Tricyrtis hirta form. albescens (Makino) Hiyama
ホトトギスの花に斑点が入らない(真っ白に見える)変種。
ヤマホトトギス Tricyrtis macropoda Miq.
関東以西の太平洋側および長野県に分布し、草丈は 1m ほどになる。花は 2日間で、茎の先に花序を伸ばし、晩夏に咲く。花びらの折れたところに斑紋が入らず、花びらが反り返るところで判別できる。
ヤマジノホトトギス(山路杜鵑草) Tricyrtis affinis Makino
北海道から九州までに分布する。草丈は 1m 弱。花は 2日間で、初夏から秋にかけて咲く。葉腋に着く場合と、茎の先に花序を伸ばす場合がある。花びらの折れたところに紫色の斑紋が入ることで判別できる(他種は橙色)。
シロバナヤマジノホトトギス(白花山路杜鵑草) Tricyrtis affinis form. albida
ヤマジノホトトギスの花に斑点が入らない(真っ白に見える)変種。
セトウチホトトギス(瀬戸内杜鵑草) Tricyrtis setouchiensis Hr. Takahashi
ヤマホトトギスに似る。近畿から中国四国地方に分布する。
タマガワホトトギス(玉川杜鵑草) Tricyrtis latifolia Maxim.
最も冷涼な環境に適応する種で、北海道から九州にかけての冷温帯域に分布し、山の谷筋などの湿った場所に自生し、葉腋または花序く黄色に赤紫色の斑点が入った花を咲かせる。京都府井手町の玉川で見つかったためこの名が付けられた。
チャボホトトギス Tricyrits nana Yatabe
黄色く小さい花を付け、花は一日で終わる。
キバナノホトトギス(黄花杜鵑草) Tricyrtis flava Maxim.
宮崎県に自生し、ユリに似た黄色い花をつける。
絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト
タカクマホトトギス(高隈杜鵑草) Tricyrtis ohsumiensis
鹿児島県大隅半島の固有種で、岩場に生育し、キバナノホトトギスに似た黄色い花をつける。生育環境破壊により絶滅が危惧されている。
準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト
サツマホトトギス var. masamunei (Makino) Masamune
イワホトトギス var. saxicola Honda
タイワンホトトギス(台湾杜鵑草) Tricyrtis formosana Baker
沖縄県および台湾に自生する。自生地が局地的のため絶滅危惧IA類(CR)に指定されている。
絶滅危惧IA類(CR)環境省レッドリスト
ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草) Tricyrtis macranthopsis または Tricyrtis macrantha
高知県に自生する。花は黄色い釣鐘型で、長さ 4cm ほどのものを 10月上旬頃に咲かせる。
絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト
サガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑草) Tricyrtis ishiiana (Kitagawa & T. Koyama) Ohwi & Okuyama
神奈川県の一部に自生する。ジョウロウホトトギスに似るが小型。
絶滅危惧IB類(EN)環境省レッドリスト
スルガジョウロウホトトギス(駿河上臈杜鵑草) var. surugensis Yamazaki
サガミジョウロウホトトギスの変種で、さらに小型。静岡県に自生する。盗掘により深刻な状況にある。
絶滅危惧IB類(EN)環境省レッドリスト
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) Tricyrtis macranthopsis
和歌山県奈良県に自生する。ジョウロウホトトギスに似るが、葉が細くて光沢があるところで判別できる。
絶滅危惧IB類(EN)環境省レッドリスト
キバナノツキヌキホトトギス Tricyrtis perfoliata Masamune
絶滅危惧IA類(CR)環境省レッドリスト

これらの種の中には地域固有種も多いが、それらの多くは園芸用の盗掘が後を絶たず、また鉱物採取やダム建設、道路敷設等の開発行為に晒され、絶滅が危惧されている

台湾[編集]

Tricyrtis formosana
台湾および沖縄県で見られる(前述)。
Tricyrtis lasiocarpa Matsumura
Tricyrtis ovatifolia S. S. Ying
Tricyrtis suzukii Masamune

フィリピン[編集]

Tricyrtis imeldae H.G. Gutierrez

写真[編集]

外部リンク[編集]