ホッチキス
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ホッチキス (ホチキス)は、紙に「コ」の字形の針を刺し通し、針先の部分を両側から平らに曲げて、紙を綴じる道具である。英語の一般名詞としては通常、ステープラー(Stapler)と呼ばれる。JIS規格上の名称はステープラ。 ごく限られているが、ジョイントと呼ぶ地域もある。
現在、日本ではマックス株式会社の製品が市場の多数を占めている。
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[編集] 名称
日本での「ホッチキス」という呼び名は、明治中期に伊藤喜商店(現、株式会社イトーキ)が米国より初めて輸入したステープラが、E.H.ホッチキス社(E.H.Hotchkiss)の製品であり、これを「ホッチキス自動紙綴器」と名づけて販売したことに由来する。(商標については後述)
日本では、「ホッチキスの名は、機関銃を発明したベンジャミン・バークリー・ホッチキス(B.B.Hotchkiss)の発明品であり、E.H.ホッチキス社(E.H.Hotchkiss)は彼の弟が起こした」といういう俗説が広く流布しているが、実際には、B.B.Hotchkiss(1885年没)はホッチキスの発明者ではなく、これは機関銃とホッチキスの弾送りの機構が似ていることによる都市伝説の類である[1]。歴史的には、16世紀にはステープラーの原型となる機械が誕生しており、19世紀の半ばには今のホッチキスと同様の構造を持つステープラーも既に造られている。これは,E.H.Hotchkiss社の創立(1895)より前である[2][3]。 さらには、B.B.HotchkissとE.H.Hotchkissが兄弟であったという証拠もない。ただし、二人はいずれも米国コネチカット州の出身であり、E.H.HotchkissがB.B.Hotchkissの甥であった可能性はある[4]。
[編集] 針の呼び方
針はしん、はり、たまなどと特に決まった呼び方はなく、マックス株式会社もそのFAQでこれを認めているが、同社では一貫してはりと読むとの方針を示している。
ステープルという呼び方もある。
なお、JIS規格上の名称は「ステープラ用つづり針」である。
[編集] 種類
ホッチキスは使用する針の大きさによって大きく3種類に分けられる。また特殊用途向けのホッチキスも存在する。
[編集] 小型
- 10号と呼ばれる大きさの針を使用するもの。コピー用紙を20枚程度まで綴じることができる。
- 一般にホッチキスと言えば、小型ホッチキスのことを指す。
[編集] ?型
- 「11号」も出た。(MAX Vaimo専用)
[編集] 中型
- 3号、または35号と呼ばれる大きさの針を使用するもの。コピー用紙を30枚程度まで綴じることができる。
- 3号は日本のJIS規格、35号は米国や欧州で主に使用されている針である。どちらも使えるホッチキスもあるが、針の太さが異なるため、一方の針のみ使えると考えた方がよい。
- 通常の3号針は針の長さが6mmだが、10mm針と呼ばれる針の長さが10mmのもの(大型1210針と同等の寸法)も存在する。これを使用すると、コピー用紙を75枚程度まで綴じることができるが、使用できるホッチキスは限られている。
[編集] 大型
- 1号、または12号と呼ばれる大きさの針を使用するもの。コピー用紙を綴じられる枚数は針の種類によって異なるが、50枚 - 250枚程度である。
- このクラスになると、折り曲げた針が長すぎて、紙を下から突き破ってしまうため、薄いものが綴じられなくなるので、製品仕様の最低綴じ枚数に注意しなければならない。
- 12号針の名前は、針の長さを表している。たとえば1210針は12号で針の長さが10mm、1217針は12号で針の長さが17mmのものである。
[編集] 特殊用途
- 本体を開いた状態で壁などに針を打つ使い方ができるもの。これに特化したホッチキスは「タッカー」と呼ばれる。更に開閉機構を持たず、グリップとトリガーを装備したタイプは「ガンタッカー」と呼ばれる。
- 中綴じ製本のために、針と支点の距離を長くとったもの(中綴じ用ホッチキス)。
- 通常使用と中綴じ用との両方に使用できるように、針を打つ部分だけを90度単位で回転できるもの(回転角度が自由なものもある)。
- モーター駆動により半自動的に綴じるもの(電子式と呼ばれることが多い)。
- コピー機の内部にあって、コピーされた紙を自動的に綴じるもの(オートステープラ)。
- 段ボール箱の梱包に使用するもの(手動式、電動式)。
- 医療において人体の傷口の縫合に使用するもの(スキンステープラー)。
[編集] 綴じ方の違い
- 通常のホッチキスは綴じたときの針の形が「めがね型」になるため、書類を何束も重ねると厚みが生じ、収納しにくい問題がある。フラットクリンチ型と呼ばれる製品を使用すると、針の裏側が平らに綴じられるため、書類の厚みを少なくできる。但し書類の保存状況によっては針の先が外側に突き出し、手を傷つけることがある。これを防ぐためには綴じた後プライヤーなどで綴じ先を改めてつぶしておくと良い。先が突き出す原因として綴じるときに十分な力を加えなかったことに起こることもある。綴じるときは勢い良く、力を込めて綴じることがコツである。
- フラットクリンチ型は針の受け手の側にスプリングを仕込むことで平らな綴じを実現しているが、このスプリングの弾性と強度の関係から中型以上の針を使う製品に実装した例は少ない。
- 仮綴じ用に、針を外側に曲げる綴じ方ができるものもある。
[編集] メカニズムの違い
- 挟む力を軽減するために梃子の原理を利用したもの。本項のフラットクリンチ型の写真も、これを応用したものである。
- 針を折り曲げる前に、綴じる厚さに合う長さまで自動的に針を切るもの。一種類の針で、コピー用紙2枚 - 200枚程度まで対応できるものが実用化されている。
[編集] 商標
「ホッチキス」は、明治時代からイトーキの登録商標であったが、文房具分野での「ホッチキス」という商標は失効している。2006年4月現在登録されている「ホッチキス」の商標は以下の通り。
[編集] 針の品質
針は一般的なスチールの他にステンレス鋼やアルミ、銅を用いたものがある。特にステンレス鋼の場合、スチールと同等の強度と価格でありながら腐食に強く、錆により書類が茶色に汚れることを防ぐことが出来る。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 英語版ウィキペディアのHotchkissの項目
- ^ Swingline - History Swingline社(米国のステープラー製造元)による米国におけるステープラーの歴史
- ^ Stapler Exchange - Fastener History米国におけるステープラーの歴史
- ^ [1]E.H.HotchkissとB.B.Hotchkissの関係に言及したメールを紹介
[編集] 外部リンク
- サイト
- イトーキ史料館 ホッチキスの話
- マックス株式会社
- ホッチキス物語 (マックス株式会社の記事)
- ホッチキスの歴史
- ホチキスの「金具」の呼び名 (NHK)
- The Strange Tale of the Hotchkiss 日本における「ホッチキス」という言葉の由来に関する考察
- ビデオ
- 「ホッチキスのできるまで」 - 原材料がホッチキスになるまでの工程の流れを映した動画。取材先はホッチキス国内トップシェアであるマックス株式会社の群馬県藤岡工場と高崎工場(全15分、リンク先ページ右側の「Play」をクリックで再生) 1998年 サイエンスチャンネル

