ホセ・デポーラ

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ホセ・デポーラ
José de Paula
中信兄弟 #46
ニューヨーク・ヤンキース時代
(2015年3月7日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ州サントドミンゴ・ノルテ市ビジャ・メジャ
生年月日 (1988-03-04) 1988年3月4日(36歳)
身長
体重
185 cm
77 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2015年6月21日
CPBL / 2020年4月14日
最終出場 MLB / 2015年6月21日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ホセ・アルベルト・デポーラ・カルモナJose Alberto De Paula Carmona, 1988年3月4日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ州サントドミンゴ・ノルテ市ビジャ・メジャ出身のプロ野球選手投手)。左投右打。CPBL中信兄弟所属。CPBLでの登録名は「德保拉」。

経歴[編集]

プロ入りとパドレス傘下時代[編集]

2006年11月1日サンディエゴ・パドレスと契約。

2007年、ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・パドレスでプロデビュー。14試合に登板し、2勝5敗・防御率2.44だった。

2008年はルーキー級アリゾナリーグ・パドレスで13試合に登板し、4勝3敗・防御率3.57だった。

2009年はA-級ユージーン・エメラルズで2試合に登板し、1勝0敗・防御率2.79だった。

2010年はA級フォートウェイン・ティンキャップスで20試合に登板し、8勝5敗・防御率3.27だった。

2011年はA+級レイクエルシノア・ストームで26試合に登板し、10勝5敗・防御率5.22だった。オフの11月18日にパドレスとメジャー契約を結び[1]40人枠入りした。

2012年3月8日にパドレスと1年契約に合意[2]3月15日にAA級サンアントニオ・ミッションズへ異動した[3]。その後就労ビザを取得できず、4月4日に制限リスト入りした。結局この年はプレーしなかった。

2013年3月9日にパドレスと1年契約に合意[4]3月10日にAA級サンアントニオへ異動した[5]。この年はAA級サンアントニオで14試合に登板し、4勝6敗・防御率3.86だった。

ジャイアンツ傘下時代[編集]

2013年11月20日ウェーバーサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[6]

2014年3月4日にジャイアンツと1年契約に合意。3月12日にAAA級フレズノ・グリズリーズへ異動した[7]。AAA級フレズノでは16試合に登板し、4勝3敗1セーブ・防御率4.21だった。7月23日に腹斜筋を故障し、7月25日にDFAとなった[8]後、31日に放出された[9]8月4日にジャイアンツとマイナー契約で再契約した。契約後は7日間の故障者リスト入りし、そのままシーズンを終えた。オフの11月8日FAとなった。

ヤンキース時代[編集]

2014年11月12日ニューヨーク・ヤンキースと51万ドルの1年契約[10]を結んだ[11][12]

2015年3月19日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ異動したが、前年の肩の故障で7日間の故障者リスト入りとなった。6月2日に故障者リストから外れ、同日のポータケット・レッドソックス戦でようやく初登板し、先発として3試合に登板。2勝0敗、防御率1.53の好投をみせ、6月17日にメジャー初昇格を果たした[13]。6月21日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビュー。6回途中から登板して3.1回を1失点だった。6月24日にイバン・ノバが故障者リストから復帰したためDFAとなり[14]、6月26日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリへ降格した。降格後は3試合に登板したが、0勝3敗、防御率11.70と打ち込まれた。7月10日に再び7日間の故障者リスト入りし、そのままシーズンを終えた。メジャー1年目となったこの年は、1試合の登板にとどまった。

石川時代[編集]

2017年3月31日に日本独立リーグであるベースボール・チャレンジ・リーグ石川ミリオンスターズへ入団[15]。6月13日に自由契約となり、退団した[16]

メキシカンリーグ時代[編集]

2018年5月4日にメキシカンリーグモンテレイ・サルタンズと契約した[17]

2019年もモンテレイで開幕を迎えたが、7月31日にレオン・ブラボーズにトレード移籍した[17]。この年はシーズン通算で18試合に登板し、6勝1敗、防御率4.68という成績だった。

中信兄弟時代[編集]

2020年1月6日にCPBL中信兄弟と契約した[18]。自身5連敗中で迎えた6登板目となる5月16日の統一ライオンズ戦で、7回1失点12奪三振と好投し来台初勝利を挙げた[19]。上半季(前期)優勝マジック1で迎えた7月14日の統一ライオンズ戦では、9回1失点で完投勝利を果たし胴上げ投手となった[20]。同月には4勝0敗、防御率1.91を記録し、月間MVPに輝いた[21]。8月7日の楽天モンキーズ戦で7回途中3失点で敗戦投手となり、5月16日から続いていた自身の連勝が9でストップした[22]。その後は再び勝ち星を重ね、最終的には16勝、防御率3.20を記録し[23]最多勝利最優秀防御率最多奪三振最優秀選手[24]ベストナイン[25]を獲得するなど、タイトルを総なめした。

2021年は、3月13日の統一ライオンズ戦で開幕投手を務めるも、4回途中3失点で勝敗が付かなかった[26]。4月には5勝、防御率0.69をマークし自身2度目の月間MVPに選出された[27]。8月17日の楽天モンキーズ戦では6回から4イニングを投げ、無失点に抑え上半季の胴上げ投手となった[28]。最終的に26試合に登板して16勝4敗、防御率1.77、187奪三振という成績を残し、2年連続で最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した[29]

2022年は24試合に登板して14勝4敗、防御率2.44、158奪三振という成績を挙げ、2年ぶり2度目の最多勝と3年連続となる最多奪三振のタイトルを獲得した。

2023年5月20日の楽天モンキーズ戦でシーズン4勝目を挙げ、ホセ・ヌーニェスの持つ記録(91試合)を破り、歴代最速となる85試合目でのCPBL通算50勝を達成した[30]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2015 NYY 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 3.1 2 1 4 0 0 2 0 0 1 1 2.70 1.80
2020 兄弟 27 26 1 0 0 16 9 0 0 .640 721 174.1 154 17 48 0 11 192 4 0 72 62 3.20 1.16
2021 26 25 2 0 1 16 4 0 0 .800 713 178.0 151 7 25 0 11 187 2 0 43 35 1.77 0.99
2022 24 24 3 3 1 14 4 0 0 .778 650 162.0 145 3 21 0 12 158 4 2 47 44 2.44 1.02
2023 27 27 0 0 0 10 9 0 0 .526 737 173.1 190 9 39 0 11 139 3 0 74 68 3.53 1.32
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 3.1 2 1 4 0 0 2 0 0 1 1 2.70 1.80
CPBL:4年 104 102 6 3 2 56 26 0 0 .683 2821 687.2 640 36 133 0 45 676 13 2 236 209 2.74 1.12
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2015 NYY 1 0 0 0 0 ----
2020 兄弟 27 5 26 3 0 .912
2021 26 12 24 3 0 .923
2022 24 5 23 1 1 .966
2023 27 7 25 1 1 .941
MLB 1 0 0 0 0 ----
CPBL 53 29 98 8 2 .918
  • 2023年度シーズン終了時

独立リーグでの年度別投手成績[編集]










































W
H
I
P
2017 石川 8 0 2 4 0 .333 194 43.2 50 1 14 3 39 1 1 26 20 4.12 1.48
通算:1年 8 0 2 4 0 .333 194 43.2 50 1 14 3 39 1 1 26 20 4.12 1.48

タイトル[編集]

CPBL

表彰[編集]

CPBL

記録[編集]

CPBL

背番号[編集]

  • 64(2015年)
  • 55(2017年)
  • 46(2020年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Padres announce roster moves”. MLB.com Padres Press Release (2011年11月18日). 2014年12月26日閲覧。
  2. ^ Padres agree to terms with 20 players on 2012 contracts”. MLB.com Padres Press Release (2012年3月8日). 2014年12月26日閲覧。
  3. ^ Padres option six and reassign two”. MLB.com Padres Press Release (2012年3月16日). 2014年12月26日閲覧。
  4. ^ Padres agree to terms with 24 players on 2013 contracts”. MLB.com Padres Press Release (2013年3月9日). 2014年12月26日閲覧。
  5. ^ Padres roster moves”. MLB.com Padres Press Release (2013年3月10日). 2014年12月26日閲覧。
  6. ^ Chris Haft (2013年11月20日). “Giants add two pitchers in roster shuffle”. MLB.com. 2014年12月26日閲覧。
  7. ^ Chris Haft (2014年3月13日). “Brown, De Paula optioned to Triple-A Fresno”. MLB.com. 2014年12月26日閲覧。
  8. ^ Jeff Todd (2014年7月25日). “Giants Designate Nick Noonan, Jose De Paula”. MLB Trade Rumors. 2014年12月26日閲覧。
  9. ^ Jeff Todd (2014年8月2日). “Released: Gonzales, Cavazos-Galvez, Roberts, Tejada”. MLB Trade Rumors. 2014年12月26日閲覧。
  10. ^ マイナーの場合17万5000ドルとなる。
  11. ^ Yankees sign left-handed pitcher Jose De Paula”. MLB.com Yankees Press Release (2014年11月13日). 2014年12月26日閲覧。
  12. ^ Mark Polishuk (2014年11月12日). “Yankees Sign Jose De Paula”. MLB Trade Rumors. 2014年12月26日閲覧。
  13. ^ Yankees de NY suben al dominicano José De Paula” (Spanish). AlMomento.net (2015年6月17日). 2015年6月28日閲覧。
  14. ^ Yankees take Jose De Paula off 40-man roster”. CBSSports.com (2015年6月24日). 2015年6月28日閲覧。
  15. ^ 新入団選手のお知らせ”. 石川ミリオンスターズ 公式ページ|ISHIKAWA MILLION STARS OFFICIAL SITE (2017年3月31日). 2017年6月18日閲覧。
  16. ^ 退団選手のお知らせ”. 石川ミリオンスターズ 公式ページ|ISHIKAWA MILLION STARS OFFICIAL SITE (2017年6月13日). 2017年6月18日閲覧。
  17. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2021年12月4日閲覧。
  18. ^ Chinatrust Brothers News: Jose de Paula”. CPBL STATS (2020年1月6日). 2021年12月4日閲覧。
  19. ^ 中職/飆12K!兄弟德保拉終於勝投” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2020年5月17日閲覧。
  20. ^ 陳志祥. “德保拉14K逞威 中信兄弟伏獅勇奪上半季冠軍” (中国語). 體育 - 中時電子報. 2020年7月14日閲覧。
  21. ^ 聯合新聞網 (20200801T183200Z). “中職/7月投打MVP出爐 德保拉、林立獲選 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年8月1日閲覧。
  22. ^ 鄧心瑜. “中職》德保拉連勝中斷 兄弟4連敗本季最長” (中国語). 體育 - 中時新聞網. 2020年8月7日閲覧。
  23. ^ 聯合新聞網 (20201216T004405Z). “中職/兄弟簽回三冠王德保拉 但傳米蘭達將轉戰韓職 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年12月16日閲覧。
  24. ^ 聯合新聞網 (20201215T141006Z). “中職/兄弟簽回三冠王德保拉 王建民也確認回鍋 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年12月15日閲覧。
  25. ^ 聯合新聞網 (20201111T004904Z). “中職/最美意外 獅隊三帥奪最佳10人 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年11月11日閲覧。
  26. ^ 德保拉出師不利 生涯首次投不滿5局” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2021年3月13日閲覧。
  27. ^ 4月MVP公布!德保拉、林泓育獲獎” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2021年5月1日閲覧。
  28. ^ 聯合新聞網 (20210817T233607Z). “中職/啟用德保拉一念之間 助總:把握打線好的表現 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年8月17日閲覧。
  29. ^ 謝岱穎 (2021年11月19日). “德保拉三冠王被敗掉1冠 布雷克拿下勝投王”. TSNA. 2021年12月18日閲覧。(中国語)
  30. ^ 中職/陳文杰三分砲相挺 德保拉85場奪50勝寫最速紀錄”. 聯合新聞網 (2013年5月20日). 2023年11月18日閲覧。(中国語)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]