ペレアスとメリザンド (シェーンベルク)

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交響詩『ペレアスとメリザンド』("Pelleas und Melisande" Symphonische Dichtung作品5は、アルノルト・シェーンベルクが1902年から1903年にかけて作曲したオーケストラ作品で、シェーンベルク唯一の交響詩である。最初の構想ではオペラを書く予定でいたが、ドビュッシーが先にオペラを作曲して大成功したので、最終的には交響詩に落ち着いた。フォーレシベリウス劇付随音楽(ともに組曲に編曲)とも同様に、メーテルランクの『ペレアスとメリザンド』に基づく。

シェーンベルクが無調時代に入る以前の作品で、後期ロマン派風の交響詩であるが、複雑な対位法の駆使、四度和音の使用、交響曲を単一楽章に収めたような形式など、様々な試みがなされている。

1905年1月25日に、ウィーンにて作曲家自身がウィーン・コンツェルトフェラインを指揮したものが初演である。日本初演は1972年1月12日に、東京文化会館にて若杉弘日本フィルハーモニー交響楽団により行われた。

楽器編成[編集]

大規模な4管編成をとっている。 ピッコロフルート3(3番はピッコロ持ち替え)、オーボエ3(3番はコーラングレ持ち替え)、コーラングレ小クラリネット(E♭)クラリネット3(3番はバス・クラリネット持ち替え)、バス・クラリネットファゴット3、コントラファゴットホルン8、トランペット4、アルト・トロンボーントロンボーン4、コントラバス・テューバティンパニ(2人)、大太鼓シンバルタムタムトライアングル、大きなリュールトロンメル、グロッケンシュピールハープ2、弦五部(第1ヴァイオリン16、第2ヴァイオリン16、ヴィオラ12、チェロ12、コントラバス8)

構成[編集]

全曲は648小節からなり、約45分を要する。全体はソナタ形式によるが、展開部にスケルツォと緩徐楽章に当たる部分が挿入された形となっている。この形式は『室内交響曲第1番』でも踏襲される。この曲で初めてドミナントの「サウス4」の解決しない形の「4度和声」が用いられた。

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