ベルリン地下鉄

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ベルリン地下鉄の路線図

ベルリン地下鉄ドイツ語: U-Bahn Berlin ウーバーン ベアリーン)は、ドイツ首都ベルリンを走行する地下鉄Uバーン)。

概要[編集]

1902年開業。現在、10路線、173駅、総延長は146kmで営業中。全駅がベルリン市内にある(U5ドイツ語版ヘーノウ駅ドイツ語版ブランデンブルク州の地名が駅名だが、駅舎や線路など鉄道関連施設はすべてベルリン市内にある)。ベルリン市交通局ドイツ語版(BVG:Berliner Verkehrsbetriebe)が運営。路線名は番号によって表される。たとえば「U1」はU-Bahnlinie 1、すなわち地下鉄1号線を表す。

路線[編集]

U2号線の地上区間を走るHK形車両
主要な商業地の一つポツダム広場に位置するポツダム広場駅

ベルリンが東西に分断されていた冷戦時代には地下鉄の路線も分断されたり、一部の駅が閉鎖されるなどしていたがドイツの再統一後は路線の再建が進められ、現在は元の水準を取り戻している。なおベルリンU-Bahnではすべての路線が第三軌条方式により750V直流電化されている。

路線名 区間 建設年 路線距離 駅数
Berlin U1.svg ウーラント通り駅ドイツ語版 ←→ ワルシャワ通り駅ドイツ語版 1902年 - 1926年 8.81 km 13
Berlin U2.svg パンコウ駅ドイツ語版 ←→ ルーレーベン駅ドイツ語版 1902年 - 2000年 20.39 km 29
U3ドイツ語版 ノレンドルフ広場駅ドイツ語版 ←→ クルメ・ランケ駅ドイツ語版 1913年 - 1929年 12.10 km 15
U4ドイツ語版 ノレンドルフ広場駅ドイツ語版 ←→ インスブルック広場駅ドイツ語版 1910年 2.86 km 5
U5ドイツ語版 アレクサンダー広場駅 ←→ ヘーノウ駅ドイツ語版 1930年 - 1989年 18.35 km 20
U55ドイツ語版 ベルリン中央駅 ←→ ブランデンブルク門駅 2009年 1.8 km 3
U6ドイツ語版 アルト=テーゲル駅ドイツ語版 ←→ アルト=マリーエンドルフ駅ドイツ語版 1923年 - 1966年 19.88 km 29
U7ドイツ語版 シュパンダウ庁舎駅ドイツ語版 ←→ ルードウ駅ドイツ語版 1924年 - 1984年 31.76 km 40
U8ドイツ語版 ヴィテナウ駅ドイツ語版 ←→ ヘルマン通り駅ドイツ語版 1927年 - 1996年 18.04 km 24
U9ドイツ語版 シュテークリッツ庁舎駅ドイツ語版←→ オスロ通り駅ドイツ語版 1961年 - 1976年 12.52 km 18

歴史[編集]

第二次世界大戦前[編集]

戦前の地下鉄(1908年)

ベルリンに地下鉄を敷設する計画は19世紀末には存在した。 1902年に ワルシャワ通り駅ドイツ語版動物園駅およびポツダム広場駅への支線(現在のU1号線のワルシャワ通り~グライスドライエック駅ドイツ語版、およびU2号線のポツダム広場~グライスドライエック~動物園駅)が開業した。ドイツ初の地下鉄ではあるが、動物園駅附近およびポツダム広場駅を除き高架線であった。その後、第一次世界大戦前の1913年までに動物園から西方の競技場駅ドイツ語版へ、途中から南西のティール広場駅ドイツ語版へ、ポツダム広場から市街中心を通り北東のシュピテル市場駅ドイツ語版へ、順次路線が延長された。

第一次大戦後、市域が拡大された(いわゆる「大ベルリンドイツ語版」)ことにともない、あらたな地下鉄が計画された。市街中心を南北に貫くこの路線は、電機メーカーAEGの手でゲズントブルンネン駅アレクサンダー広場ライネ通りドイツ語版ノイケルン区)を1930年に開業した。現在はU8号線ドイツ語版の一部となっている。それまでの路線と規格が異なり、車輛が大型化されている。

第二次世界大戦後[編集]

冷戦による東西ベルリンの分断[編集]

ベルリン市街戦によって地下鉄も甚大な被害を受けたものの、1950年までに復旧を完了し69.5km・93駅 での営業にこぎつけた。しかし、連合国によるベルリンの分割占領と、それに続く東西ベルリンの分裂は地下鉄の運行にも影を落とし、境界線上では警笛を鳴らして運行せざるを得なかった。

戦後も路線の延伸は続けられ、1953年1955年にかけて総延長200kmを目指す延伸工事が着手された。手始めに1958年5月31日までにC号線(現在のU6号線ドイツ語版)は、既存のテンペルホーフ駅ドイツ語版からゼー通り駅ドイツ語版までの区間を、アルト=テーゲル駅ドイツ語版まで延伸した。 また西ベルリンの南北を東ベルリンを避けて結ぶ路線としてG号線(現在のU9号線ドイツ語版)が着工された。なお1961年の開業を目前にベルリンの壁が建設され、開業が繰上げられた経緯がある。

壁の構築後は、東西ベルリンを行き交う運行は完全に停止し、A号線が東西に分断・一部区間が運休に追い込まれた。但しC号線とD号線については(西ベルリン当局が東ドイツ政府に2000万マルクを支払って)東ベルリン内での通行が認められ、唯一フリードリヒ通り駅でのみ(東ドイツ当局の認可した範囲内で)同駅で接続するSバーンとの乗り換えに限って客扱いを認めることになり、残りの東ベルリン内の駅は通過扱いとなった(幽霊駅)。

ベルリンの壁崩壊から復興まで[編集]

車両[編集]

ベルリン地下鉄の車両(動態保存車両も含む)

ベルリン地下鉄では主に初期の路線(U1-U4)で採用された小型車体と、比較的新しい路線(U5-U9)で採用された大型車体の2種類の車両がある。詳しくはベルリン地下鉄の車両を参照のこと。

運賃[編集]

ベルリン地下鉄ではベルリン=ブランデンブルク交通連合ドイツ語版(VBB:Verkehrsverbund Berlin-Brandenburg)の共通料金システムを採用しており、トラムバス、近郊電車と乗り換えても料金は1回分の支払いで済む。

VBBの料金例(2013年8月現在)
券種 ゾーン 料金 有効時間
短距離券 6駅以内相互 (バストラム) 3駅以内相互 (Sバーン地下鉄) 1.5ユーロ
一回券 Zone AB 2.6ユーロ 2時間
一日乗車券 Zone AB 6.7ユーロ 24時間

関連項目[編集]

外部リンク[編集]