プロ野球ワールドスタジアム

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プロ野球ワールドスタジアム』( - やきゅう - 、Pro Yakyu World Stadium)は、1988年から1991年にかけて、ナムコ(現:バンダイナムコゲームス)が発表していた野球ゲームファミスタシリーズ」(「プロ野球ファミリースタジアム」〔ファミスタ〕をはじめとしたシリーズ)の作品中、アーケードゲーム版及びPCエンジン版、X68000版の名称。通称:ワールドスタジアムWorld Stadium)、ワースタWorsta)。

アーケード版の後継作品「SUPERワールドスタジアム」から「SUPERワールドスタジアム2001」及び、プレイステーション版の後継作品「ワールドスタジアムEX」から「ワールドスタジアム5」については当該記事を参照。

目次

[編集] アーケード版

プロ野球ワールドスタジアム
ジャンル 野球ゲーム
対応機種 アーケードゲーム
開発元 ナムコ
発売元 ナムコ
人数 1人 - 2人(対戦プレイ)
発売日 1988年3月
システム基板 SYSTEM I
  

1988年3月稼働開始。1989年1990年に選手データを入れ替えた「プロ野球ワールドスタジアム'89開幕版」及び「プロ野球ワールドスタジアム'90激闘版」がリリースされている。ファミリーコンピュータ(FC)で発売されたプロ野球ファミリースタジアム(初代ファミスタ)及び続編のプロ野球ファミリースタジアム'87年度版(ファミスタ'87)で完成されたゲームシステムをほぼそのまま踏襲しているが、本作のリリース前後から肖像権に関するクレームが厳しくなったためか[1]、1作目ではガイアンツ所属選手のみ「くわがた」や「ほそずか」のような架空の選手名に変更されており「'90」以降は全球団とも架空の選手名に変更されている。

その他、初代ファミスタ及び'87とは以下のような相違点がある。

統合チーム(レイルウェイズフーズフーズ)の解消
これに伴い、実際の日本プロ野球と同様にセントラル・リーグをモデルにした「アーバンリーグ」とパシフィック・リーグをモデルにした「カントリーリーグ」の2リーグ各6球団、合計12球団が出揃うことになりプロ野球ファミリースタジアム'87でレイルウェイズを構成していた2チームは南海ホークスがモデルの「ホーネッツ」と近鉄バファローズがモデルの「バッカルーズ」に、フーズフーズを構成していた2チームは日本ハムファイターズがモデルの「ファイアーズ」とロッテオリオンズがモデルの「オリエンツ」にそれぞれ(隠しチームなどではなく、プレイヤーが使用可能なチームとして)、独立を果たすことになった。
但し、リーグ戦モードやDH制などの相違は存在しないため、このリーグ分けはゲーム中ほとんど意味を為していない。なお、ナムコスターズを始め実在する特定の球団をモデルとしない架空の球団は、本作には登場しない。
複数の球場選択が可能に
以下の3球場が選択可能になっている。
打順編成が可能に
それまでは固定されていたスターティングメンバーの打順入れ替えが可能になっている。但し、スターティングメンバーと控え選手の入れ替えは出来ない。
各球団のOBが代打で登場
初代ファミスタではガイアンツの代打に「おう」という選手が登録されていたが、本作では全球団ともOB選手が2名ずつ代打で登録されている。このOB選手枠は続編の「'89開幕版」「'90激闘版」では各球団1名ずつに減らされた後、後継作品のSUPERワールドスタジアムでは廃止されている。


[編集] SUPERワールドスタジアム

SUPERワールドスタジアム」を参照

1991年から2001年までほぼ年1タイトルのペースでリリースされた新バージョン。途中、1993年11月から1994年にかけてリリースされたリアル志向の「グレートスラッガーズ NEWワールドスタジアム」シリーズ2タイトルを挟んでいる。

[編集] PCエンジン版

プロ野球ワールドスタジアム
ジャンル 野球ゲーム
対応機種 PCエンジン
開発元 ナムコ
発売元 ナムコ
人数 1人 - 2人(対戦プレイ)
メディア Huカード
発売日 1988年5月20日
価格 4900円(税抜)
  

PCエンジン版「プロ野球ワールドスタジアム」は、1988年5月20日にナムコより発売された。先行して同タイトルでリリースされたアーケード版よりもFC版に近く、以下のような特徴がある。

エラー(落球)の導入
従来は悪送球のみ記録されたエラーがフライやライナーの落球でも付くようになった。落球した場合、野手はしばらく動けなくなりボールは野手の手前に転がる。
ブラボーズのレイルウェイズへの再統合
ファミスタ'87で一旦、独立したブラボーズが再度、レイルウェイズへ統合されている。なお、フーズフーズも健在であるがファミスタ'87でデモ画面のみ登場していたオリエンツは隠しチームとして登場する(後述)。
隠しチームの充実
ナムコスターズ及びファミスタ'87に登場したメジャーリーガーズに加え、以下の隠しチームが新たに登場している。メジャーリーガーズも本作では、プレーヤーが使用可能なチームではなく隠しチームになっている(このため、隠しチームは全6球団である)。なお、これらの隠しチームは基本的にCPU専用となっておりプレイヤーが使用することは出来ないが、対戦モードでは隠しコマンドの入力により2P側で選択・操作が可能になる。
  • オールドスターズ
略称「O」。プレイヤーが選択可能なチーム全てに勝利すると登場する。日本プロ野球のOB選手により構成される球団である。ファミスタ'88以降はオリエンツ(略称「O」)がフーズフーズから正式に独立した関係でMSX2版(1989年発売)では「オールドボーイズ」(略称「OB」)に、ファミスタ'89開幕版以降では「プロスターズ」(略称「P」)に球団名が変更された。
なお、OB選手により構成される球団としては本作よりも早い1987年に発売された「燃えろ!!プロ野球」(ジャレコ)の「ST CLUB」が存在する。
  • オールドリームス
略称「A」。野球漫画に登場する架空の選手とおぼしき名称の選手により構成される球団。ファミスタ'89開幕版以降では「アニメスターズ」の名称で登場する。
特徴的な選手としては、エースの「ほし」(星飛雄馬がモデル)が大リーグボール2号(消える魔球)を投げることや1番打者の「はやみ」(速水譲次がモデル)はナムコスターズのぴのを凌ぐ俊足の持ち主であることが挙げられる。また、バットを振った状態では、ボールがどこにあっても当たり判定があるため、暴投同然のボール球やフォークボールも打ち返す事が可能。このため、空振三振に打ち取ることができない(対CPU戦では、CPUは見逃三振をしない)。

以下は通常のプレイでは出現せず、特定のパスワードを入力することによって登場する隠しチームである。

  • ブラックカラーズ(黒チーム)・レッドカラーズ(赤チーム)
略称の部分には何も表示されず、選手の全身が黒一色・赤一色のシルエットで覆われている。黒チームはナムコ以外のメーカーから発売されているタイトルを含むファミコン用のゲームソフト、赤チームは同じくナムコ以外のメーカーからリリースされているタイトルを含むアーケードゲームとおぼしき名前が付けられている。選手データはオールドリームスのものを流用。また、オールドリームスと違って空振三振に打ち取ることができ、エラーしやすくなっている。
  • オリエンツ(白チーム)
黒チーム・赤チームと同様、略称の部分には何も表示されず選手の全身が白一色のシルエットで覆われている。但し、選手名やデータは明らかにロッテオリオンズ(当時)がモデルと見られることから、他のシルエット2チームとは一線を画した存在である。
球場のドーム化
発売年に東京ドームが開場したことを反映してか、球場がピッカリ球場からピッカリドームへ変更されている。場外ホームランを打つと、屋根に穴が開く。また、認定ホームランは無く、内野の屋根に高い打球が当たった時に選手がボールを取ろうとすると、通常の内野フライとなり、アウトとなる。

[編集] プロ野球ワールドスタジアム'91

プロ野球ワールドスタジアム'91
ジャンル 野球ゲーム
対応機種 PCエンジン
開発元 ナムコ
発売元 ナムコ
人数 1人 - 4人(対戦プレイ)
メディア Huカード
発売日 1991年3月21日
価格 5800円(税抜)
デバイス マルチタップ対応
  

前作から約3年のブランクを経て1991年3月21日に発売された続編。アーケード版は同年よりSUPERワールドスタジアムへ移行しているため、前作と異なり「同名のアーケード版」は存在しない。

前作からのブランクが長かったにも関わらずシステム面の変更はほとんど無く、発売時にPCエンジンで主流の野球ゲームとなっていた「パワーリーグシリーズ」(ハドソン)の最新作「パワーリーグIII」(1990年8月10日発売)と比較しても球場が1種類しか無い、打順設定ができなかった。なお、本作では「パワーリーグIII」と同様にマルチタップを使用する2〜4人のプレイヤーでの協力プレイが可能である。

統合チーム(レイルウェイズ、フーズフーズ)の解消
球団はFC版のファミスタ'88以降と同様にレイルウェイズ・フーズフーズの統合2チームが解消されており、実在の球団をモデルにした12球団とナムコスターズ・メジャーリーガーズの計14球団が使用可能になっている。なお、オリックス・ブレーブスがこの年からオリックス・ブルーウェーブに改称したことに伴いブラボーズの球団名は「ブルーウィンド」に変更されているが、アーケード版のSUPERワールドスタジアムでは「ブルアローズ」であり相違が生じている(また、SUPERワールドスタジアムでは他作品では全て「ホーネッツ」である福岡ダイエーホークスをモデルにした球団の名称が「ホームズ」に変更されている)。
球場の開閉式ドーム化
球場は前作に引き続きピッカリドーム1種類のみであるが屋根が最新鋭の開閉式となっている。屋根を閉じた状態では高い打球が内野の屋根に当たると、ドーム球場内を飛んでいる飛行機に当たる(この飛行機は『スカイキッド』の自機がモデルになっており、ホームランを打った時にも見る事ができる)。この飛行機が落下した時に選手がボールを取ろうとすると、エラーとなる。
投手陣の完全分業化
投手数は前作と同様1チームにつき4名だが、先発3名+リリーフ1名に変更された(前作では先発2名+リリーフ2名)。ただし、前作と異なりリリーフ投手の先発起用が出来なくなっており、分業制が確立されている。また、先発投手をリリーフに出した場合、その先発投手は次試合でも登板が可能になっている(前作では、リリーフに出た先発投手は次試合では登板が不可能)。
投球グラフィックの充実
野茂英雄のトルネード投法・村田兆治のマサカリ投法といった、特徴的な投球フォームの再現に重点が置かれている。なお、前作ではCPUがフォークを多用していたのに対し本作のCPUはフォークボールを使用しない。
野手システムの強化
スイッチヒッターが導入された。試合の打撃成績が表示される様になった。ゼッコーチョー機能を搭載したため、代打が交代時の打席で能力値が上がるようになり、さらにラッキー7で全打者が好調になる、という要素も導入。守備でもファインプレー機能により、ダイビングキャッチが可能になった。
隠しチームの強化
前作で隠しチーム扱いであったメジャーリーガーズをプレイヤーが選択可能になったため、隠しチームは全2球団。前作のオールドスターズ(略称「O」)は本作では「プロスターズ」(略称「P」)に球団名が変更され、データも大幅に強化された。また、前作のオールドリームスに代わって以下の隠しチームが登場している。
  • チャンバラヒーローズ
略称「CH」。時代劇の登場人物とおぼしき選手が登場するチームで「やしち」(風車の弥七がモデル)が事実上、前作における「はやみ」の代役となっている他、エースの「へいじ」(銭形平次がモデル)は驚異的なカーブを投げる。4番打者「みつくに」(徳川光圀)は、プログラム上の最大の打率とホームラン数をそのまま打撃成績に設定されている(打率.660、ホームラン数70本)。また、前作のオールドリームスと同様空振三振に打ち取ることができず、エラーしにくくなっている。

[編集] X68000版

プロ野球ワールドスタジアム
ジャンル 野球ゲーム
対応機種 X68000
開発元 エス・ピー・エス
発売元 エス・ピー・エス
人数 1人 - 2人(対戦プレイ)
メディア 5インチFD/2枚組
発売日 1990年12月
価格 8800円(税抜)
  

エス・ピー・エスから1990年に発売された移植版。パソコンゲームでは他にゲームアーツ開発・発売のPC-88VA版及びFM TOWNS版、コンパイル開発・ナムコ発売のMSX2版が存在するが、タイトルはいずれも「ファミリースタジアム」であり「ワールドスタジアム」を冠しているのは本作のみである。

内容は基本的にアーケード版を踏襲しているが、選手データはプレイヤーが自由にエディット可能であり既存のチームとは別にオリジナルチームを作成することも出来るようになっている。

[編集] 脚注

  1. ^ 2004年発売の雑誌「CONTINUE」で、「燃えろ!!プロ野球」(1987年)の開発者・関雅行が肖像権に関するクレームを一部球団から受けたことについて語っている。


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