プロポリス
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プロポリス(propolis)は、ミツバチが野外から採取した植物の樹脂などを練り合わせ、営巣空間の内面を内張りしたり隙間を埋めるのに使う物質である。語源は、ラテン語のpro(=前、防御)、ギリシャ語のpolis(=都市)である。同じ蜂産品であるローヤルゼリーやハチミツなどと違って採取できる量は非常に少なく、人為的には増量合成のできない貴重品。基本的にはミツバチの生息環境に生育する植物の樹脂の混合物であり、その性質は採取される地域によって大きく異なると考えられている。
プロポリスを集める性質を持つのは、木の洞などの中に営巣する閉鎖空間営巣性のミツバチのうち、セイヨウミツバチのみである。亜種のニホンミツバチを含むトウヨウミツバチなどはこれを集めない。ミツバチの営巣空間の隙間を埋めて密閉性をよくする、又、巣内の環境から有害な微生物を排除するための物質としての役割を果たしている。
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[編集] 人間の利用
欧米では古くから民間薬、強壮剤として用いられてきた。最近の日本では、健康食品として商業的に宣伝が行われているが、このブームには二つの事情が関わっている。ひとつはブラジルでセイヨウミツバチの亜種のひとつであるアフリカミツバチが研究施設から逃亡して野生化した(アフリカナイズドミツバチと呼ばれる)のみならず、飼育群とも交雑してアフリカミツバチの遺伝的な行動様式がブラジルの飼育ミツバチ群に浸透してしまったことである。そのため、ブラジルの多くの飼育ミツバチは蜜の収集量が低下したが、植物の樹脂を多量に集める性質を身につけることとなった。もうひとつは、ブラジルの森林の伐採後の土地にユーカリが多く植栽されたことである。これによって、精油分を多く含む樹脂を分泌する植物が、大量に供給されることとなった。
これによって、ブラジルで、蜂蜜よりもプロポリスを主たる産物として採取することが多くなり、ここで商品化されたものが日本にも販売されるようになったのである。1985年10月、第30回国際養蜂会議において中島自然科学研究所がブラジル産プロポリスを日本に紹介し金賞を受賞。同年日本市場に製品が流れた。
殺菌性、抗酸化性、抗炎症性、抗腫瘍作用が報告されている[1]。
巣箱や養蜂用具から鉛が混入する事が報告されているが、採集の方法により混入量は大きく異なる[2]。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 中村純、松香光夫「補完代替医療素材としてのプロポリス」『日本補完代替医療学会誌』2(1)、2005年、45-57頁。
- ^ ミツバチ科学 25巻3号 p.129-131(2004-10)PDF玉川大学

