プロカルシトニン

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プロカルシトニン(procalcitonin,PCT)はカルシトニンの前駆蛋白として甲状腺C細胞において生成されるアミノ酸116 個よりなるペプチドである。

医療での意義[編集]

上記のように、通常は甲状腺での生成が主である。しかし、細菌真菌寄生虫による重篤な感染症においては、TNF-αなどの炎症性サイトカインにより誘導され、小腸を中心として産生され、血中に分泌される。一方、ウイルス感染ではIFN-γ産生が増加することでプロカルシトニンの産生の抑制が起こり血中濃度は上昇しにくくなる。そのため、ウイルス自己免疫疾患による症状と、細菌・真菌・寄生虫によるものとを鑑別するために有用とされている。

  • プロカルシトニン値は市中肺炎患者の重症度を判定する際に重要な手法になりうるとの報告もある[1]
  • 敗血症を含む細菌性感染症と非細菌性感染症との鑑別に、プロカルシトニンはβ-D-グルカン、血液培養エンドトキシンIL-6CRPなどよりも優れていることが示唆された[2]
  • 膠原病の悪化群に比べて細菌感染症群は有意にプロカルシトニンが上昇するため、プロカルシトニン測定が両者の鑑別に役立つとする報告がある[3]。膠原病の治療中にはステロイドや免疫抑制薬の使用により発熱やCRPがマスクされて、感染症が見逃されてしまうことがあるが、プロカルシトニンはその影響を受けにくいことによる。

脚注[編集]

  1. ^ European Respiratory Journal(2008; 31: 349-355)
  2. ^ Multicenter prospective study of procalcitonin as an indicator of sepsis. J Infect Chemother 2005;11:152–9.
  3. ^ Clinical and Experimental Rheumatology (2006; 24: 123-128)

関連項目[編集]