プレクスター

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プレクスター株式会社
Plextor Inc.
種類 株式会社
本社所在地 110-0005
東京都台東区上野5-8-5 CP10ビル5F
設立 1985年
代表者 金子元昭
資本金 3000万円 (2004年2月現在)
従業員数 20名
主要株主 シナノケンシ株式会社
外部リンク www.plextor.com
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プレクスター(PLEXTOR)は、シナノケンシ株式会社が、その開発した電子機器・印刷機器に用いるブランド名。産業用システム機器やビデオキャプチャー機器などの業務用機器のほか、コンシューマ向けとしてパソコン用の光学ドライブやSSDを展開している。

かつてはシナノケンシ株式会社の子会社としてコンピュータ周辺機器及び業務用印刷機器のマーケティング・販売・サービスを扱うプレクスター株式会社(PLEXTOR CO., LTD.)が存在したが、現在はシナノケンシ本体に吸収されている。

概要[編集]

価格や対応規格の多さが目を引きがちな光学ドライブ業界にあって、若干割高ではあるものの独自の製品を生み出すメーカーとして特に光学ドライブに詳しいユーザーの間で知られる。製造はシナノケンシが行っているものが多く、主に「PLEXTOR純正」と呼称される。また、他社よりOEM供給を受ける場合もある。ディスクメーカーである太陽誘電とは友好な関係にあり、太陽誘電製メディアにPLEXTOR製ドライブで書き込むと、記録品質が良好となる場合が多い。2010年にはSSDに参入し、光学ドライブと同様の高い品質で評価を得た。

キャッチコピーとしてCD-R/RW時代は「King Of Quality」、DVD±R/RW時代は「The Driving Force,PLEXTOR」というものが存在していたが、あまり使用されていない。

ファームウェアの更新に熱心である。発売後も長期に渡ってファームウェアを作りこむという点では、プレクスター純正ドライブは長く使える。

CDドライブ[編集]

PX-40TS など、読み取り性能の高いCD-ROMドライブの製造で、販売開始から一般層への知名度が高まった。

ソニーヤマハなどライバル各社が光学ドライブの製造から撤退した後も、長く高い書き込み性能と音質にこだわったCD-Rドライブを作り続けた。DVDドライブ全盛となって以降も、「CD-R/RWドライブの最終型」と銘打った PLEXWRITER Premium (PX-5232TA/TU)、さらにヤマハの高音質化技術 AudioMASTER を搭載した PLEXWRITER Premium2 といった高級機種を発売した。

2002年に、使用している部品の生産終了などにより、CD-ROMドライブの生産と販売を中止。2007年、記録向けのCDドライブの生産と販売をいったん中止した。2009年6月にPremium2の外付けUSBモデルを発売し、再参入している。

DVDドライブ[編集]

CD-RW ドライブにこだわった事からDVDドライブへの参入が遅れ、ほぼ最後発となった。PLEXTOR ブランド初のDVD書き込み可能なドライブ PX-504A はNECによるOEM供給である。自社製のものは PX-708A が初。その他の自社製のものはPX-712A、PX-716A、PX-755A、PX-760Aなど。また自社製以外に他社からOEM供給を受けPLEXTORブランドで発売したものが数機種ある。

「PlexToolsProfessional」によってディスクの品質検査が可能である点や、DVD-RWドライブにもかかわらずCD-RWの書き込み品質にこだわりを持っている点で人気を集め、パイオニア[1]やソニーNECオプティアーク(ソニーとNECとの光ディスクドライブ事業における合弁会社)と並び称される存在となった。

2007年、DVDドライブの自社生産を中止した。ドライブの販売は他社製のDVDドライブをOEM供給する形で継続されている。

Blu-ray Discドライブ[編集]

Blu-ray Discドライブについては、OEM供給製品を2006年7月に発表した。

2007年1月事業再編計画で光学ドライブ事業の縮小方針が発表された。理由として、台湾、韓国のドライブメーカーの低価格攻勢に耐えられない事をあげている。事実上個人向け製品事業から縮小する方針と見られる。

ソリッドステートドライブ(SSD)[編集]

2003年に台湾BenQがオランダのフィリップスとの合弁会社Philips BenQ Digital Storage(PBDS)を設立。[2]2006年にLite-On ITがBenQからストレージ部門を買収し[3]、PBDSからPhilips & Lite-On Digital Solutions(PLDS)に社名を変更した。その後、PLDSが2010年にシナノケンシより譲り受けたプレクスターブランドでSSDに参入。それまで品質と性能で他社を圧倒していたintelがSandForce製コントローラを採用したことで評判を落とすなか、Marvell製サーバー用高性能コントローラや東芝製NANDフラッシュを採用するなど確かな品質と性能で業界の一角を担っている。また、光学ドライブで人気を得る理由となった(PLDSの)ファームウェアの作りこみは健在で、100人以上の自社開発チーム体制を築いている。なお、SSDの生産にシナノケンシは関っておらず、販売はリンクスインターナショナルが行う。そのため、プレクスターのホームページには「PLEXTOR SSD製品はPLDSのホームページを御覧ください」との一文がある。

沿革[編集]

  • 1972年 信濃絹糸紡績株式会社が、長野県上田市の花岡紡績株式会社を買収。本社を東京に移転し、長野でテープデッキなどの製造を開始。
  • 1973年 信濃絹糸紡績株式会社がシナノケンシ株式会社に改称。
  • 1985年 花岡紡績を「テクセル株式会社」と改称。TEXELブランドでの商品展開を始める。
  • 1986年 カードオフセット印刷機器を発売。
  • 1988年 長時間通話録音機、CD-Iオーディオ、エンコーディングシステム、CD-BGMを発売。
  • 1990年 CD-ROMドライブの発売を開始。米国法人(TEXEL America)を設立。
  • 1992年 印刷機器事業部を設立。
  • 1993年 ブリュッセルに欧州市場の拠点として、Plextor S.A.を設立。
  • 1994年 社名を「プレクスター株式会社」に改称。 TEXEL America も Plextor Corporation に改称。
  • 1998年 視覚障害者向けのデジタル録音図書読書機「プレクストークPLEXTALK)」の販売を開始。
  • 2007年 8月30日、プレクスター株式会社の全業務をシナノケンシへ移管[4]
  • 2010年 PLDSにプレクスターのブランド名を譲渡

脚注[編集]

  1. ^ 現在、同社の光ディスクドライブ事業はシャープとの合弁会社であるパイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリングに移管している。
  2. ^ BenQ Corporation and Philips Electronics Form Joint Venture for Optical Storage
  3. ^ Lite-On acquires BenQ's optical drive factories | Storage - InfoWorld
  4. ^ プレクスター株式会社の全業務移管についてのお知らせ(プレクスター)swf

関連記事[編集]

外部リンク[編集]