プルシリーズ

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プルツー から転送)

プルシリーズとは、アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、ネオ・ジオン軍のニュータイプパイロットの少女達の総称である。

本項ではエルピー・プルプルツーといった各個体についても詳述する。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 概要

ネオ・ジオン軍のクローン技術によりニュータイプ・パイロットとして生み出された少女達である。第1号であるエルピー・プルを始めとして多数の個体が存在し、いずれも外見的には10歳程度の少女の姿をしている。プルのクローン体にはプルツーをはじめ、『機動戦士ガンダムUC』に登場するマリーダ・クルス(プルトゥエルブ)などがおり、オリジナルのプルと合わせて最低12体の存在が確認されている。

外見的には一般的な少女と大差ないが、遺伝子工学バイオテクノロジーなどにより常人よりも強化された肉体を有している。加えて、「刷り込み」(『ガンダムZZ』小説版より)と呼ばれる意識操作により、指示を下す人間を慕うように仕向けられているほか、モビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)といった機動兵器による戦闘を行うのに適した調整が施されている。

[編集] 誕生の経緯

一年戦争末期にジオン公国が実用化したサイコミュ搭載のニュータイプ(NT)対応兵器は、単独の機動兵器としては破格の戦果をもたらした。サイコミュが潜在的に持つ戦術・戦略的な価値は計り知れないものだったが、それを稼動出来るNTは絶対数が非常に少なく、パイロットの調達が困難だった。このため、戦後に地球連邦軍はNT能力の低い人間でもNT対応兵器を稼動出来るインコムや、人工的にNT能力をパイロットに付与する強化人間などの技術を開発した。これに対し、ネオ・ジオンではニュータイプ対応兵器の運用体系の確立に非常に独創的なアプローチをもって臨んでいる。それが、クローン技術によるニュータイプ・パイロットの複製である。彼らはニュータイプ能力が遺伝的な形質に依存する側面があると考え、士官グレミー・トト指揮下のもと、NTの素養を持つ人間の遺伝子を組み込み、発生段階から遺伝子レベルでの肉体強化を施したデザイナーベビー、プルシリーズを生み出した。かつてのザビ家主導によるジオン公国は、血統に対してある種のドグマを抱いており、そのことがこのような技術の進展を促したと考えられる。

[編集] 身体能力とNTパイロットとしての能力

プルシリーズは、高G下においても血流を一定に保つ強化筋肉や、合計12箇所の心臓補助器官、情報処理速度を高めた神経系を備え、高機動戦闘用に設計された身体を有していた。また、その潜在意識にはエゥーゴの象徴であるΖΖガンダム、あるいは「ガンダム」という概念そのものへの敵意が植え付けられ、戦闘時に憎悪を増幅するように調整が施されていたとされる。

彼女らは実戦投入の時点ではまだ成体ではなかったが、NTパイロットとして非常に優秀な能力を発揮し、ハマーン・カーン専用とされていた高性能のNT対応MSキュベレイを使いこなすことができた。存在が確認されている12体の中でも2番目の個体であるプルツーは特に優れた能力を有していたとされる。彼女はサイコガンダムクィン・マンサといった大型機動兵器を手足の如く扱い、グレミー擁するNT部隊の主力を務めている。

[編集] 問題点

だが、問題もなかったわけではなく、プルシリーズは指示を下す「マスター」の存在がなければ精神の平衡を保つことができず、またマスターとなる者との間に共依存関係を形成しやすい傾向にあったとされ、メンタル面での不安要素を多く抱えていた。プルは当初、自らのマスターとしてグレミーを慕っていたが、ΖΖガンダムのパイロットであるジュドー・アーシタとの接触によって意識調整が解かれ、彼の感性に惹かれてエゥーゴへと寝返った。そして、プルツーもまたジュドーの許へと出奔している。その後、マスターであるグレミーが死亡したことで拠り所を失ったプル・シリーズは、12番目の個体であるプルトゥエルブを除き、そのほとんどが戦闘において撃墜されている。

[編集] エルピー・プル

エルピー・プルはアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、架空の人物。本多知恵子

アクシズ内においてグレミー・トトらの監視の下、パイロットとして養成されていた少女。出生に関しては謎が多く、意図的に記録が抹消され残されていないとする資料もある。旧ジオン時代に「優良種交配実験」としてギレン・ザビの精子とニュータイプの素養が認められる女性の卵子を基に生成された試験管ベビーであったという説や、彼女の時点で既に誰かのクローンであったという説など、諸説が存在する。養成の段階で強化措置を施されており、10歳という幼さも手伝って情緒不安定な面を時折のぞかせる。

[編集] 個人データ

性格は天真爛漫にして気まぐれ、我儘。また、時に気性の激しい一面を見せる。無類の綺麗好きでもある。初登場時にプルが発した独特の口癖は彼女を象徴する台詞として、ゲーム作品などで頻繁に使われている。

  • 生年月日:U.C.0077年3月8日
  • 血液型:O型
  • 身長:150cm
  • 体重:37kg
  • 年齢:10歳
  • 職業:モビルスーツパイロット
  • 趣味:入浴
  • 好物:チョコレートパフェ
  • 特技:モビルスーツの操縦

[編集] 劇中での活躍

アクシズに潜入したジュドー・アーシタに対して対面前からその胸をときめかせており、以後彼に付きまとう。時にはジュドーの関心を惹くためキュベレイMk-IIを操り、彼の搭乗するΖΖガンダムに躍りかかるなど、熱烈な思慕の情を見せている。

地球降下作戦の際には、グレミーによって意識調整を施され、ジュドーの前に立ちはだかる。しかし、戦闘中に暗示が解け、そのままジュドーの操るΖガンダムに救助され降下に成功した。その後はアーガマに収容され、捕虜として扱われることになるが、プルは積極的にジュドーと行動を共にした。

ダカール襲撃に向けてジュドーらガンダム・チームとアーガマが別行動をとった際はガンダム・チームに従ってサハラ砂漠横断に随行した。ジュドーらの危機を救う場面も見られた。ダカール襲撃戦時にジュドーが彼の妹リィナ・アーシタと再会した際には、プルは嫉妬の感情を爆発させている。彼女と揉み合いになった際には一瞬だが殺意さえ抱いている。

ダブリンでのミンドラとの交戦時には未整備のガンダムMk-IIで単身出撃するが、同艦に搭載されていたサイコガンダムMk-IIのサイコミュの波動を感知し、恐怖する。さらに量産型バウを駆るアリアス隊の襲撃により窮地に陥ったが、ファ・ユイリィと共にダブリンにて療養中であったカミーユ・ビダンのサポートにより、危機を脱するもガンダムMk-IIは大破、プル自身も重傷を負った。なお、この時の戦いでプルは劣勢に陥った自分に思念の「声」を送り続けたカミーユを「やさしい人」と評している。

その後、グレミーの擁するサイコガンダムMk-IIがアーガマを急襲した際、プルは解体中のキュベレイMk-IIにて出撃、これと対峙する。サイコガンダムMk-IIにはプルの分身とも言うべきプルツーが搭乗しており、彼女の出現にプルは戸惑いつつも、アーガマを護る為に必死の抵抗を試みる。プルは劣勢となり、駆けつけたジュドーのΖΖガンダムによって危機を脱する。やがてプルはプルツーが己の分身であることを見抜き、最期はジュドーを守るために自ら盾となって死亡する。

その後もプルは思念体となってジュドーを見守り続けており、アクシズ崩壊時にジュドーがプルツーと対峙した際には彼と共にプルツーに語りかけ、彼女をグレミーの呪縛から解き放っている。

[編集] 命名の由来

「エルピー・プル」の名の由来には諸説あり、「エルドラド・ピープル」あるいは「エルフ・ピープル」「エレ・ピープル」から来たとするものや、当時話題となったロリコン雑誌「レモンピープル」から来たとするものなどが存在する。『機動戦士ガンダムΖΖ』を監督した富野由悠季は同作品のアフレコに際し、プルを演じた本多に「おじさんから見てかわいいという感じで」との演技指導を行ったという(ジ・アニメ誌1986年8月号による)。

[編集] 搭乗機

[編集] 備考

  • 徳間書店よりアニメージュ文庫としてプルの印象的なシーンを集めた小冊子『機動戦士ガンダムΖΖ エルピー計画』が発売されている。また、第9回アニメグランプリ女性キャラクター部門1位や第4回日本アニメ大賞ファン大賞女性キャラクター賞で受賞するなど、キャラクターへの人気の高さが窺える。
  • 水原賢治の漫画『機動戦士ガンダム0084 Psi-trailing』では、宇宙世紀0084年にグレミー直属のニュータイプ研修生として登場。アクシズを離れるシャア・アズナブルを引き止めたいミネバ・ザビのために、MSで出撃し追いかけようとした。なお、設定面で矛盾が多く、コミック自体は公式設定というわけではない。
  • プラモデル『元祖SDガンダム』シリーズでは、説明書にディフォルメされたプルが描かれており、組み立ての説明役を担当している。

[編集] プルツー

プルツー(Ple Two、Ple-Two)はアニメ機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の人物。声優はプルと同じく本多知恵子

ネオ・ジオンにおいて養成されたクローン・ニュータイプの一員で、グレミー・トト率いるニュータイプ部隊の中核をなす存在。エルピー・プルの同器質体であり、ミンドラコールドスリープルームにて眠りについていた。サイコミュへの親和性はプルよりも高く、サイコガンダムMk-IIキュベレイMk-IIクィン・マンサといった数々のニュータイプ専用機に搭乗、その性能を奮う。

[編集] 個人データ

  • 生年月日:不明
  • 血液型:O型
  • 身長:150cm
  • 体重:37kg
  • 年齢:10歳 (?)
  • 職業:モビルスーツパイロット
  • 趣味:なし
  • 好物:なし
  • 特技:モビルスーツの操縦

[編集] 劇中での活躍

ダブリンコロニー落としが行われた際にコールドスリープを解かれ、アーガマ討伐のためにサイコガンダムMk-IIに搭乗し出撃する。ジュドー・アーシタのΖΖガンダム、アーガマに収容されていたエルピー・プルのキュベレイMk-IIと対峙したプルツーは、自分と同じ存在であるプルに対して不快感を露にする。戦闘中、キュベレイMk-IIは破壊され、プルツーがプルを死亡させたことがジュドーの怒りを呼び、ΖΖガンダムの前に乗機サイコガンダムを破壊されてしまう。プルツーは機体から脱出するが、その後、精神に動揺を抱えたまま、グレミーに命ぜられるままに戦闘に身を投じていく。

その後もプルツーは幾度となくジュドーの前に立ちはだかり、 キュベレイMk-II、そして クィン・マンサに搭乗し、ジュドーに襲い掛かる。しかし、その攻撃はジュドーに悉く退けられ、戦闘を放棄するよう彼に説得を受ける。プルツーはこれを受け入れることを拒み続けたが、最終的にグレミーと共にジュドーと対峙した際、彼女はプルの思念体に諭されて己の真意に気づき、ジュドーに心を開く。だが、乗機であったクィン・マンサが爆発した際に重傷を負ってしまう。

戦争終盤、ジュドーとハマーン・カーンとの決戦後、プルツーは崩壊するコア3周辺宙域内に取り残されたジュドーを脱出させる為に仲間達を導く。その行動はエルピー・プルがプルツーとの戦いに赴く直前、ジュドーを援護するためにアーガマの主砲を撃たせた光景が再現されたかのようであった。そして、力を使い果たしたプルツーはネェル・アーガマのブリッジにて眠るように息を引き取った。意識を失っただけとの見方もあるが、少なくともそれ以降は本編中に一切登場しない。小説版でははっきりと絶命が描写され、葬儀も行われたとされている。

[編集] 主な搭乗機

[編集] 備考

  • CGアニメ『GUNDAM EVOLVE../10』では、第一次ネオ・ジオン抗争後、木星圏へと向かうジュピトリスIIにプルツーと同一のパイロットスーツを着用した人物が亡命する様子が確認されている。亡命者は「要人M」と名乗っているが、前述のパイロットスーツに加えキュベレイMk-IIに搭乗したことから、プルのクローンとの見方があるが詳細は不明。

[編集] ゲームでの登場

スーパーロボット大戦シリーズ

プル、プルツーはともに高い能力値や便利な精神コマンド、そしてニュータイプ(または強化人間)能力による補正もあって、十分主戦力として戦える強さを持つ。また、プルとプルツーの説得イベントはシリーズの恒例となっている。希だが、どちらか一方しか仲間に出来ない作品もある。なお、原作にはない特殊セリフが多く、プルとプルツーの合体技やイベントまである。

スーパーロボット大戦MX』ではΖΖ終了後の世界を舞台としているが、プルツーはプルと共に生存しているという設定となっており、序盤からジュドーらガンダム・チームと共に登場する。また、『第2次スーパーロボット大戦α』でハマーン率いるネオ・ジオン軍の強化兵は、全てプルクローンである。ただし、ハマーン自身は、彼女らに戦いを強制してはいないと語っている。

ガンダム無双 

プルはドモン・カッシュミリアルド・ピースクラフトと行動。ガンダム呼ぶドモンをキュベレイMk-IIのサイコミュ・コントローラーを使って真似たり、ルー・ルカとのジュドーの取り合いでジュドーを嫌うなどのイベントがある。また、プルとプルツーの戦いでは原作とは違いガンダムファイトのような気分で戦っている。『2』のミッションモードF91のシーブック・アノー編では、セシリー・フェアチャイルドにキュベレイMk-II(プル機)を奪われたため、クィン・マンサに搭乗する。

プルツーはオリジナルモードのみに登場。ジュドー達と共に地球に迫る謎の惑星の調査中にはぐれてしまい、ヘンケン・ベッケナーが艦長を勤めるアーガマに合流。エマ・シーンおよびロラン・セアックと共に戦うことになる。特にロランには特別な感情を抱くようになり、なし崩し的ではあるがジュドーやプルの敵に回るほどになる。また、ヒイロ・ユイとの戦いで彼からは、自分と同じように戦いでしか生き方を見出せないと定義されている。

ギレンの野望シリーズ

プル、プルツーに加え、ゲームオリジナルキャラクターとしてプルクローン1~5が登場。クローン5人の能力値はそれぞれ差別化が図られているが、強化人間であるためか、全員ともに「魅力」の数値は0のまま、一切上昇しないことが特徴。

[編集] 関連項目

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