プラン9・フロム・アウタースペース
| プラン9・フロム・アウタースペース | |
|---|---|
| Plan 9 from Outer Space | |
映画に登場する空飛ぶ円盤
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| 監督 | エド・ウッド |
| 脚本 | エド・ウッド |
| 製作 | エド・ウッド |
| 出演者 | グレゴリー・ウォルコット モナ・マッキノン デューク・ムーア トム・キーン トー・ジョンソン ベラ・ルゴシ |
| 音楽 | ゴードン・ザーラー |
| 撮影 | ウィリアム・C・トンプソン |
| 編集 | エド・ウッド |
| 上映時間 | 79分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | 6万ドル |
『プラン9・フロム・アウタースペース』(Plan 9 from Outer Space)は、1959年に製作されたアメリカ映画。上映時間79分。監督・脚本・製作エドワード・D・ウッド・Jr.。
深夜テレビで繰り返し放送され、一部でカルト的な人気を得ることとなった。やがて1976年に『ゴールデン・ターキー・アワード』という本の中で「史上最低の映画」として紹介され、ティム・バートン監督の映画『エド・ウッド』で脚光を浴びることとなった。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
目次 |
あらすじ [編集]
物語のナレーター、クリズウェルの予言から始まる。クリズウェルは未来への注意を呼びかけ、「あの運命の日に何が起こったか」を語りだす。
アメリカン・フライト812のパイロット、ジェフ・トレント(グレゴリー・ウォルコット)は飛行中に突如強風に煽られる。外を見るとそこには「この世のものとは思えない」空飛ぶ円盤が出現していた。
一方で、ひとりの老人(ベラ・ルゴシ)の妻の葬式のあと、二人の墓掘り人夫が奇妙な音を聞いた。墓を出ようとしたそのとき、死んだはずの女性が歩いているのに出会ってしまう。その後妻を亡くした老人も(おそらく)交通事故によって死亡してしまう。なぜか地下墓地に埋葬された老人の葬式の帰りに、参列客が二人の墓掘り人夫の死体を発見し、ダニエル・クレイ警視(トー・ジョンソン)の率いる警察が現場に到着した。クレイ警視もまた死者に襲われる。
キャスト [編集]
- ジェフ・トレント:グレゴリー・ウォルコット
- ポーラ・トレント:モナ・マッキノン
- ハーパー中尉:デューク・ムーア
- エドワーズ大佐:トム・キーン
- ダニエル・クレイ警視:トー・ジョンソン
- パトロール隊員ラリー:カール・アンソニー
- パトロール隊員ケルトン:ポール・マルコ
- パトロール隊員ジェイミー:コンラッド・ブルックス
- 将軍:ライル・タルボット
- 宇宙人エロス:ダドリー・マンラブ
- 宇宙人タンナ:ジョアンナ・リー
- 宇宙人の支配者:ジョン・ブリッケンリッジ
- 老人の妻:ヴァンパイラ(マリア・ナルミ)
- 老人:ベラ・ルゴシ
- 予言者、ナレーター:クリズウェル
スタッフ [編集]
- 監督:エドワード・D・ウッド・Jr.
- 製作:エドワード・D・ウッド・Jr.
- 原案:エドワード・D・ウッド・Jr.
- 脚本:エドワード・D・ウッド・Jr.
- 撮影:ウィリアム・C・トンプソン
- 音楽:ゴードン・ザーラー
製作の経緯 [編集]
『プラン9・フロム・アウタースペース』は当初Grave Robbers from Outer Space(外宇宙からの墓荒らし)というタイトルで製作されていた。映画『エド・ウッド』の中ではスポンサーであるビバリーヒルズのバプテスト教会からのクレームでタイトルを変更したように描かれているが、これは創作であり実際にはバプテスト教会もこのタイトルに反対していたわけではなかった。
製作費を捻出するため、エド・ウッドはキャスト全員をバプテスト教会に帰依させた。バプテスト教会では、いわゆる洗礼にあたる儀式の際に全身を水に沈めること(全浸礼)が重要だとしている。このとき元プロレスラーのトー・ジョンソンの体が浸礼用の桶に入りきらなかったため、スイミング・プールで浸礼を行った。
ベラ・ルゴシが製作開始後2週間で死去しているため彼の遺作となった。
公開 [編集]
この映画の権利は教会が持っていたが、製作当時はあまりのつまらなさに上映権の買い手がまったくつかず、結局テレビ局に権利を安く買いたたかれることとなった。
評価 [編集]
「史上最低の映画」という評判にもかかわらず、IMDbの最低100作品リストには入っていない。
ティム・バートン監督の映画『エド・ウッド』で注目を浴びた。『エド・ウッド』でベラ・ルゴシ役を演じたマーティン・ランドーは、役作りのためにベラ・ルゴシの全出演作品を見たが、「『ベラ・ルゴシのジャングル騒動』に比べれば、エド・ウッドの作品は『風と共に去りぬ』(のような名作)に見える」とコメントしている。
問題点 [編集]
この作品には、普通の商業作品には見られないようなミスや手抜き(低予算と主演のベラ・ルゴシが制作開始後2週間で死去したことも大きな要因)と思われる箇所がいくつも存在する。
- 俳優が台詞を棒詠み。
- 冒頭の狂言回し役が明らかにカンペを読んでいる(目が左から右へ細かく動き、読んでいる事が伺える)。
- 同じシーンなのに、ショットごとに昼と夜が入れかわる。
- ショットの使い回し。下記ベラ・ルゴシのほか、パトカーでの追跡シーンなど。
- 宇宙人達は地球の言語で話している設定ではないのに、特に説明もなしに地球人達と英語で会話している。
- ホイールキャップか灰皿に見えてしまう模型の円盤。それを台詞では「葉巻型」と表現する。しかもその円盤を吊るしている糸が見えてしまっている。
- コントのようなセット。椅子とカーテンしかない飛行機操縦席、机と無線機しかないUFO司令室。
- UFOと遭遇するシーンで、急上昇するマイクの影が操縦席の壁に映ってしまっている。
- 墓石がダンボール製。
- トー・ジョンソンの巨体が明らかに墓穴に詰まっている。
- 立っていられないほどの風が室内に吹きこんでもなぜか窓やドアは無事。
- ベラ・ルゴシ演ずる老人がなぜかドラキュラの格好をしている。ベラ・ルゴシの出演シーンは、彼の生前に撮ったドラキュラ映画から同じものを何度も流用している。そのため、彼が出現するときには、同じ白い車が後ろを通る。ベラ・ルゴシの代役(エド・ウッドの交際相手の整体師)が演じているシーンでは、顔をマントで隠すか、すぐに後ろを向く。
- 一定の特撮技術は見られるものの、なぜか地上戦用の装備で円盤を攻撃する軍隊。
- 人類の核兵器開発競争を批判するというテーマだが、作中語られる核兵器(水素爆弾の原理を誤解した「太陽爆弾」なる代物)の説明がでたらめである。
関連項目 [編集]
- Plan 9 - OS。本作にちなんで「Plan 9 from Bell Labs」という名称が付いている。
- ザ・プラン9 - この映画をネーミングの由来としたお笑いユニット。「このユニットは絶対成功しないだろう」という皮肉を込めて名付けられたという。