プラント (機動戦士ガンダムSEED)
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プラント (P.L.A.N.T.) は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の国家またはスペースコロニー群。本項ではプラントの武装組織であるザフトの概要も記述する。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
プラント (P.L.A.N.T.:Peoples Liberation Acting Nation of Technology=テクノロジー人民解放国)は、L5に存在するスペースコロニー群を拠点に、コーディネイターが中心となって作り上げた国家である。コロニー1基を1区、10区を1市としており、プラント全体で12市ある。
本来、資金を提供した宗主国が作る「プラント運営会議」の支配下にある組織であったが、コーディネイターはコロニー開発に従事する者が多く、その人口中、宇宙生活者が大半であったため、プラントはコーディネイターという同胞意識を共有する人々にとって祖国となった。ナチュラルとの対立が決定的となり、開戦後はコーディネイターによる独立国になる。
居住するプラント(P.L.A.N.T.:Production Location Ally on Nexas Technology=次世代人工居住地)は、天秤型コロニーと呼ばれ、砂時計のような景観で、砂時計の中心に港があり、そこを基点に砂時計の両端に設けられた居住地帯の大地が回転することで重力を発生するタイプとなっている。回転している底面からミネルバが出航したことがあるが、底面からの入航は不可能ではないにしろ危険であると思われる。大地以外の部分の側面全てが光を取り入れる窓(見た目に反して非常に頑丈であり、高出力のビームでも数発同じ場所に当てないと穴が開かないほど)となっており、そのため太陽光が取り入れやすく、居住地帯が集中して存在するため巨大な湖など地球によく似た自然環境を再現出来るが、砂時計両端の底面のみを居住地帯とするため居住地帯の面積は比較的少な目となっている。また、港から大地まで降りるためには非常に長いエレベーターを必要とする。本来は建造資金を提供した宗主国の所有物であるが、前述の独立宣言と共に奪取された。
核ミサイルによってユニウスセブンが破壊されたほか、レクイエムによってヤヌアリウス・ワンからヤヌアリウス・フォーの4基が壊滅。さらに残骸によってディセンベル・セブンとディセンベル・エイトの2基が崩壊する壊滅的な被害をうけた。
[編集] 略史
- コズミック・イラ38年
- コズミック・イラ44年
- 新型のL5コロニー群の第1陣10基(後のアプリリウス市)完成。
- 大規模生産基地としての意味から、「プラント」と呼称される。
- コズミック・イラ45年
- コーディネイターの人口、推定で1千万を突破。
- プラントへの投資は継続され、そこに従事するにはコーディネイターでなければ無理という図式は崩れず、プラントは拡大を続ける。やがて、「プラントで作れないものはない」とまで言われるようになったが、食料、特に穀物の生産は厳重に禁じられ、ほぼ100%を地上からの輸入に頼るという状況にあった。
- このころから、反コーディネイターを訴える組織によるテロ事件が発生する。しかし、自治権がなく、非武装が徹底されているプラント側には対抗手段は無く、コーディネイターの間に不満が高まる。
- コズミック・イラ50年
- コズミック・イラ53年
- プラントの運営を、各市の代表による「プラント評議会」が行うこととなる。
- コズミック・イラ55年
- プラント、フェブラリウス市にてS2型インフルエンザのワクチン開発に成功。増産、地上への供給開始。
- コズミック・イラ57年
- 大西洋連邦宇宙軍 (FSF) 、ユーラシア宇宙軍、東アジア共和国航空宇宙軍の合同軍が、プラント宙域に駐留開始(のちの地球連合軍の前身となる)。
- コズミック・イラ60年~
- プラントの、地球へのエネルギー・工業製品供給地化が進む。
- 理事会は、プラントに重いノルマを化すようになる。
- コズミック・イラ61年
- パトリック・ザラがプラント内で反コーディネイターの組織によるテロに遭うが、一命を取り留める。
- コズミック・イラ63年
- コズミック・イラ65年
- MSの実用第一号機、秘密裏にロールアウト。
- 黄道同盟が活発化し、名称を「自由条約黄道同盟:ZAFT」に変更。
- コズミック・イラ67年
- MSの実用第一号機ジン完成。マイウス市の一部を極秘裏に改造し、MSの増産を開始。
- コズミック・イラ68年
- シーゲル・クライン、プラント評議会議長に選出される。
- ZAFT所属議員が評議会の多数派を占め、自治獲得、貿易自主権獲得を最優先とする決議が行われる。
- 翌月の理事会とのプラント運営会議にて表明。
- プラントの表明に対し、理事国は大反発。武力による示威行動に出るが、プラント側も軍備拡張で応じ、にらみ合いになる。
- シーゲル・クライン、極秘裏に、南アメリカ合衆国、大洋州連合と取引し、プラントと両国間で、食料輸入及び、工業製品輸出が取り決められる。
- 理事国側は、シーゲル・クラインの議長解任と議会の解体、プラントの自治権完全放棄を要求するも、プラント側が反発。それに対し、理事国側はプラントへの食料輸出の制限を行う。
- 「マンデルブロー号事件」
- 南アメリカから食料輸入を行おうとしたプラント籍の貨物船団を理事国側が撃沈。
- 「マンデルブロー号事件」を機にパトリック・ザラはZAFTを解体・再編成しプラント内の警察的保安組織と合併、MSを装備した軍事的組織となる。
- コズミック・イラ69年
- シーゲル・クラインはプラント内での食料生産を開始し、ユニウス市の7~10区が穀物生産プラントに改装。
- プラントの食料生産開始に伴い、理事国側は実力を行使してもこれを排除すると勧告。
- 理事国側、プラントに対し威嚇行動に出るが、このとき初めて軍事組織「Z.A.F.T.」とMS「ジン」の存在が公開される。MS部隊は初の軍事行動であり、圧倒的少数でありながら地球側のMA部隊を翻弄し、宙域に駐留していた理事国の宇宙軍を排除する事に成功する。
- クライン議長、完全自治権の獲得及び対等貿易を理事国側に要求。プラント理事会において交渉が何度か行われるが、平行線。
- 70年1月1日までに回答が得られない場合、プラント側は資源の地球への輸出を停止することを明示。これにより、理事国とプラントの緊張が激化。
- コズミック・イラ70年
- 1月1日
- プラント側からの要求への回答期限である理事会(「未開理事会」と呼ばれる)へ向かう評議委員へのテロ行為。議員1名が死亡。
- ブルーコスモスによる犯行声明が出るが、背後に理事国の存在が明らかになり、プラントは物資の輸出を停止。生産のほとんどをプラントに頼っていた理事国家群は窮乏。
- 2月11日
- 地球連合、プラントに宣戦布告。月面のプトレマイオス基地より侵攻開始。
- 2月14日 -
- 「血のバレンタイン事件」が起こる。
- プラント側、MS部隊をもって、連合の攻撃を殲滅。
- だが、ユニウス市のコロニーの1つ(食料生産コロニーのユニウスセブン)に被害を受け、24万3721名の犠牲者を出す。(この時、国防委員長パトリック・ザラの妻レノアがユニウスセブンに居たため、死亡)。
- 地球側は、プラントの自爆、自作自演作戦だと批判。これによりプラント・地球連合の本格的闘争が始まる。
- 2月18日
- 「黒衣の独立宣言」
- シーゲル・クライン、「血のバレンタイン事件」での犠牲者を弔う国葬の際、独立宣言と「地球連合」への徹底抗戦を明言。
- 1月1日
- コズミック・イラ71年
- 2月14日
- 血のバレンタイン事件追悼式典。前日のビクトリア基地陥落の報が花を添える
- 4月1日
- プラント評議会議長選挙。パトリック・ザラが議長就任する。
- ザラ議長、強硬路線を明示し、オペレーション・ウロボロスの強化策として「オペレーション・スピットブレイク」を議会に提出。即日可決される。(※ただし、このとき提出された作戦目標はパナマだった。)
- 5月5日
- 6月25日
- 前日の第三次ビクトリア攻防戦におけるビクトリア基地陥落に伴い、プラント最高評議会は宇宙戦力の更なる増強を決議。
- 9月23日
- プラント防衛要塞ボアズが、地球軍の核攻撃により陥落。
- 9月26~27日
- 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦。パトリック・ザラ死亡。地球連合と停戦。
- 2月14日
- コズミック・イラ72年
- 2月
- ユニウス条約発効。
- 2月
- コズミック・イラ73年
- 10月2日
- アーモリーワンでセカンドステージシリーズ3機が強奪される。
- 地球連合が宣戦布告をする。
- 10月2日
[編集] 各コロニー
- アプリリウス
- アプリリウス市に所属するプラントの首都。
- 『SEED』では、アスラン・ザラとシーゲル・クラインの会話の中にアプリリウスの名称が出ている。
- 『DESTINY』では、C.E.72年3月10日に、地球連合軍の月面兵器レクイエムの攻撃目標となるが、ジュール隊の奮闘により、レクイエム発射時に中継コロニーの射線がずれ攻撃を免れたが、代わりにヤヌアリウス市に直撃し、倒壊したコロニーの残骸に巻き込まれてディッセンベル市にも被害が出た。
- ユニウスセブン
- ユニウス市の農業用スペースコロニー。C.E.70年に血のバレンタイン事件と呼ばれる核攻撃事件が起こり、プラントと地球連合の全面戦争が、地球圏全土へと拡大していくきっかけになった。この戦争の停戦条約はユニウスセブン跡で結ばれ、ユニウス条約と呼ばれている。
- 砂時計が真ん中から折れて上下が別々に存在し、片方は壁面が失われた大地だけの状態で、地球を取り巻くデブリベルトへと移動し、後にSEED本編や停戦条約、ブレイク・ザ・ワールドの舞台となっている。もう片方はほぼ完全に原形をとどめたまま(壁面・大地とも残っている)、地球を周る一定の周回軌道に乗っており、一時プラントへ衝突コースを取ったのでジャンク屋ギルドによって軌道修正される。この際突発的な事故の修正のため、真っ二つに切断されることになる。
- 『SEED MSV』では、条約締結が行われた日、ザフト軍脱走兵達のテロ組織が偽装した武装の式典用MSによる奇襲攻撃をかけようとしたが、サーペントテールやジャン・キャリーによって阻止されている。
- C.E.73年、サトーら旧パトリック・ザラ派のテロリストによってユニウスセブンは地球への落下軌道に乗せられる。それを阻止しようとジュール隊とミネルバがユニウスセブンの破壊作戦を敢行。「メテオブレイカー」とミネルバの艦首砲「タンホイザー」によって破壊は成功したが、その破片が地球の各地に落下し、甚大な被害が出てしまう。この事件は後に、ユニウスセブン落下テロ事件と呼ばれている。
- アーモリーワン
- アーモリー市(アーモリーワン~アーモリーテンから成る)を構成するコロニーの1つ。人工の海と港がある。
- 『DESTINY』において、C.E.73年、アーモリーワンには、進宙式を控えていたミネルバが停泊していた他、インパルス、カオス、ガイア、アビスのセカンドステージシリーズをはじめ、ユニウス条約締結後に開発されたザクウォーリア、ザクファントムといったMSが製造されておりた。しかし、潜入していたスティング・オークレー、ステラ・ルーシェ、アウル・ニーダの3人によってカオス、ガイア、アビスを奪取され、また彼らの攻撃で大きな被害を受けてしまう。
- 小説版では、大戦後に建設された工業用プラントとされている。
- アーモリー (Armory) は、ArmsとFactoryの合成語で、「兵器工廠」の意。
[編集] プラント最高評議会
プラント最高評議会 (P.L.A.N.T. Supreme Council) は、プラントの最高意思決定機関であり、プラントの首都アプリリウス市に政治拠点を持つ。
政治体制は共和制になっているが、プラント政府はザフト(自由条約黄道同盟)の一党独裁であるため、党内人事と評議員選出は実質同一である。
評議会の構成員は、互選制と呼ばれる政治に適性のある成人(15歳以上)から住民投票で選ばれる制度で決まり、12の市から1人ずつ選ばれている。適性は本人の意思とは関係なく、能力や実績からコンピューターが判断している。
C.E.71年時点の代表は以下になっている。
- アプリリウス市
- 天文学、宇宙物理学、宇宙論、宇宙惑星学、宇宙生命学
- 代表:シーゲル・クライン
- マイウス市
- 応用機械工学、基礎冶金学、応用冶金学、応用材料工学、ロボット工学
- 代表:ユーリ・アマルフィ
- ユニウス市
- 基礎農林水産学、応用農水工学、社会工学
- 代表:ルイーズ・ライトナー
- クィンティリス市
- 基礎化学、応用化学
- 代表:ジェレミー・マクスウェル
- セクスティリス市
- 基礎物理学、理論物理学、素粒子物理学、高次元物理学、数学
- 代表:オーソン・ホワイト
- セプテンベル市
- 電子工学、情報工学、人工知能工学、総合情報学
- 代表:アイリーン・カナーバ
- オクトーベル市
- 人文科学総合
- 代表:ヘルマン・グールド
- ノウェンベル市
- 多目的実用生産工学
- 代表:パーネル・ジェセック
- ディセンベル市
- 初等教育全般
- 代表:パトリック・ザラ
- ヤヌアリウス市
- 基礎微細工学、応用微細工学
- 代表:アリー・カシム
- フェブラリウス市
- 基礎医学、臨床医学、生化学、分子生物学、応用生体工学
- 代表:タッド・エルスマン
- マティウス市
- 航空宇宙工学、造船工学
- 代表:エザリア・ジュール
[編集] ザフト
ザフト(Z.A.F.T:Zodiac Alliance of Freedom Treaty=自由条約黄道同盟)は、プラントの政治結社であるが、事実上の国軍として機能する[1]武装組織である。
ザフトの前身は「黄道同盟」と呼ばれる、パトリック・ザラをはじめとする当時のタカ派評議会議員らが有志となって結成した政治結社である。従って、ザフト兵が士気を鼓舞する際叫ぶ「ザフトのために!」は、軍への忠誠の自己目的化では無く、政治的同志意識の確認の意味合いが強い。また、劇中のセリフや関連書籍などでは、軍事的実働部隊としてのザフトのことをしばしば「ザフト軍」と呼んでいる。
本格的軍備を整え、現在のような組織体裁となるのは、C.E.65年の事であり、地球上においては、C.E.70年以降、地球への侵攻により制圧したカーペンタリア基地やジブラルタル基地に軍事拠点を設けている。
人口が地球の500分の1に過ぎないプラントでは、人的資源の数が圧倒的劣位[2]にあり、いかに人材を温存しかつ有効活用するかが恒常的な命題となっている。
新兵器ニュートロンジャマーやモビルスーツを造り出すことで、ヤキンドゥーエ戦役では国力において数十倍〜数百倍上回る地球連合を相手に善戦した。ただその一方、人型兵器としての接近機動戦闘以外の、偵察機、威力偵察車両、通信車両等の役割も全てモビルスーツに担わせようとする「根強いモビルスーツ偏重主義」に陥っている[3]。
なお、アスラン・ザラ達の世代ではザフトへの入隊は志願制になっており、士官学校を経て着任している。
義勇兵(民兵)を建前とするザフトは階級制をとっておらず、兵、下士官、士官(尉官、佐官、将官)といった階級は存在しない。肩書きは配属された兵科、職種及びその戦術単位の責任者名、管理職名で呼ばれる。
また、FAITHと呼ばれるプラント国防委員会直属の特務隊が存在している。
制度上の問題と、構成する主要な人員がコーディネイターであることを原因として、個人主義が蔓延し、軍規が行き届いていない節が散見される。「DESTINY」では正規軍となったことから、改善されているが、それでもルナマリアの改造制服に代表されるように個人の裁量権がかなり大きい。
物語の途中で、いわゆる強硬派と後にクライン派と言われる穏健派に分裂し、DESTINYの後期には、「オーブ・ザフトクライン派連合」VS「ザフト主流派」という、複雑な形式となった。
[編集] 代表的部隊
- クルーゼ隊
- ネビュラ勲章を授与したラウ・ル・クルーゼを隊長とし、ナスカ級戦艦のヴェサリウスを旗艦とする部隊。他のザフトの部隊と段違いの戦果を挙げており、連合の開発した5機のG強奪作戦やオペレーション・スピットブレイク等においても活躍した。
- 最高評議会議員の血縁者であるアスラン・ザラ、イザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマン、ニコル・アマルフィ、ラスティ・マッケンジーの5人が士官学校卒業後にこの部隊に配属された事からも、最高評議会からの信頼は非常に厚かったものと思われる。
- 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、隊長のクルーゼが死亡した事で、事実上部隊は解散になったと思われる。
- バルドフェルト隊
- 『砂漠の虎』を異名に持つアンドリュー・バルトフェルドを隊長とし、陸上戦艦であるレセップスを旗艦とする地上部隊。主にアフリカ方面において陸上戦を中心に活躍し、陸上用モビルスーツであるバクゥ、ラゴゥを主力とする。
- 第二次ビクトリア攻防戦後、地上に降下して来た連合側の戦艦アークエンジェルと交戦し、隊長のバルトフェルドが敵の所属モビルスーツであるストライクに敗れた事で、部隊はほぼ壊滅した。
- モラシム隊
- 『紅海の鯱』を異名に持つマルコ・モラシムを隊長とし、ボズゴロフ級潜水艦であるクストーを旗艦とする海上部隊。カーペンタリア基地に所属し、主にインド洋方面にて、海上及び海中戦闘を中心に活躍。空中戦モビルスーツのディンや、水中専用モビルスーツであるグーンやゾノを主力とする。
- マラッカ海峡にてアークエンジェルと交戦するも、隊長のモラシムが敵の所属モビルスーツであるストライクに撃墜され戦死し、旗艦クストーも『エンデュミオンの鷹』と呼ばれるムウ・ラ・フラガによって轟沈させられ、事実上部隊は壊滅した。
- ジュール隊
- 元クルーゼ隊所属のエースパイロットであるイザーク・ジュールを隊長とし、ナスカ級戦艦のボルテールを旗艦する部隊。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦時に結成され、シホ・ハーネンフースやアイザック・マウといったパイロットが所属する。主にプラント本国の防衛やユニウスセブン破砕作業作戦を始めとする宇宙戦にて活躍した。
- 後に、隊長のイザークの同期であるディアッカ・エルスマンが配属され、イザークの補佐を勤めた。
[編集] 軍服
ザフトでは士官学校の成績等級または兵科によって軍服の色が決まっている。
- 赤服
- 士官学校の卒業成績上位10位(資料によっては20)以上の者。通称「ザフトレッド」「アカ」「赤服」。他の色と異なり、例外なくジャケットの裾が長い。
- 緑服
- 士官学校の卒業成績上位10位(資料によっては20)以下の者。なお、必ずしも軍内部で格が低いわけではなく基地司令でも緑服の者はいる。
- 黒服
- 白服付きの副官(フレデリック・アデス、アーサー・トラインなど)ないしナスカ級やローラシア級の戦闘艦艦長(ゼルマンなど)。
- 白服
- 戦隊規模艦隊司令を務める隊長(中隊長)、ないし同規模の艦隊旗艦艦長(ラウ・ル・クルーゼ、タリア・グラディス、ウィラード、『DESTINY』におけるイザーク・ジュールなど)。
- 紫服
- 国防委員会で軍の直接指揮権を有する文官の長(パトリック・ザラ、ヘルマン・グールド、ユーリ・アマルフィなど)。
- 青服
- 国防委員会で軍の直接指揮権を有さない文官の長。
[編集] 設計局
MSをはじめとするザフトの兵器の多くは旧ソビエト連邦と同じく[4]、党行政機関の一部である設計局で開発されている。
- ハインライン設計局(開発機:シグー、ディンなど)
- アジモフ設計局(開発機:バクゥ、ラゴゥなど)
- クラーク設計局(開発機:グーン、ゾノ、ザウート、ガズウートなど)
- ヴェルヌ設計局(開発機:共同開発でミーティアなど)
- ウェルズ設計局(開発機:共同開発でミーティアなど)
[編集] 国防事務局
文字通り、国防に関する事務処理を行う部局である。また、ザフトの軍組織図に記載されていない「直轄特殊部隊」という非公然部隊を独自に保有し、極秘裏に要人の誘拐、暗殺、後方攪乱といった非正規作戦をおこなっているともいわれる。これは真実だとする意見と、プラントの広告代理店が地球連合側を混乱させるために流した噂だとする意見が、人々の間でも分かれている[5]。
[編集] 広報局
ザフトの広報、プロパガンダ活動を担当する部局。わかりやすい「胡散臭い」組織として設定されたもので、劇中デスティニー・プランの解説、啓蒙のためのアニメを制作して放送した[6]のもこの広報局である。
[編集] 軍備
- 軍事施設
- 詳細は『コズミック・イラの軍事施設』を参照。
- 艦艇
- 詳細は『ガンダムシリーズの登場艦船及びその他の兵器一覧』を参照。
- MS
- 詳細は『ガンダムシリーズの登場機動兵器一覧』を参照。
[編集] 勲章制度
- ネビュラ勲章
- 在来他国軍の2階級特進に相当するような大きな武勲を立てた将兵に授与される。宇宙世紀の「ジオン十字勲章」の代置設定。アメリカSFファンタジー作家協会 (SFWA) の「ネビュラ賞」に名前がよく似ている。
[編集] クライン派
クライン派とはSEEDの物語中では、シーゲル・クラインとその支持派を中心として地球連合との早期講和とナチュラルとコーディネイターの融和を目標とする派閥、穏健派のことだった。しかしシーゲルが暗殺された事により、クライン派は「ラクス・クラインの支持者」という意味に近くなっている。シーゲル・クライン暗殺後、ラクス・クラインに協力した者たちの中には、機密情報の横流し、情報操作などプラントへの敵対行為を行ったものも多数存在する。これによってザフト軍に多大な損害を与えた事から、ザフトには敵視している人物もいる。SEED以降ではラクス・クラインに協力し、シーゲルを中心に設立されたレジスタンス組織「ターミナル」や「ファクトリー」への機密情報や機体の横流し、情報操作、隠蔽工作などを積極的に行う過激派がその中核を担うようになる。このため本来の意味(政治家の一派)でのクライン派は表舞台から姿を消すこととなった。 なお、シーゲルは、遺伝子操作によって生命を人造することに批判的であり、ナチュラルとの雑交によってコーディネイターという民族を段階的解消に向かわせることをも考えていた。娘であるラクスが父親のこの考えをどの程度理解してたか不明だが逃亡中に発した声明で「婚姻統制を行ってもコーディネイターに未来は無い」と言った趣旨の発言をしてた。
DESTINYの劇中ではエターナルの隠匿、支援組織の「ターミナル」や「ファクトリー」によるストライクフリーダムガンダムやインフィニットジャスティスガンダム、ドムトルーパーなどモビルスーツの密造、ミネルバが地球軍から奪還したガイアガンダムの横流しを行っている(アークエンジェルとフリーダムガンダムの隠匿と修理、改修はオーブの力を借りて行っていた)。また、ヒルダ、マーズ、ヘルベルトの3人組のように、ラクスの行動こそが世界を平和に導く唯一無二の方法と考え行動するラクス至上主義者も登場した。彼らは「ラクス様の為に!」を合い言葉としている。
これらクライン派の詳しい設定はアニメ雑誌や設定資料集、外伝作品でしか描かれておらず、[7]テレビシリーズではラクス・クラインに協力する謎の組織として描かれている。
[編集] 余談
- プラントでは、コロニー1基を1区、10区を1市としており、プラント全体で12市、L5に存在している。
- ムルタ・アズラエルは、プラントに存在するコロニーの形状が砂時計に似ている事から、プラントの事を「忌々しい砂時計」と呼んでいた。
- ザフト軍は歴史上存在した様々な軍隊の要素を併せ持っている。
- アメリカ海兵隊:限定的ながら一部隊が陸海空宇宙すべての戦闘に対応できる[8]。
- ソビエト連邦のボリシェヴィキ人民軍(初期)/赤軍:兵士は別の職業を持つ者が義勇兵(同志)として参加していて階級が無く、構成員は肩書きのみで呼ばれる。政治将校(FAITH)が存在する。一党独裁の政権与党が持つ武力と国軍が同一であるため、戦闘部隊が直接評議会の指揮下に置かれている。兵器の開発は一部を除くと企業ではなく、国家の「設計局」が行う[9]。
- ナチス・ドイツ陸軍の戦闘団(カンプフグルッペ):各部隊は指揮官の名前で呼ばれる(例えばラウ・ル・クルーゼ隊長のクルーゼ隊、アンドリュー・バルトフェルド隊長のバルトフェルド隊など)。ただしこのザフトの例の場合、部隊の大きさは中隊(MS中隊)規模であり、各隊長は実質的には中隊長ということになる。
- 大日本帝国海軍:肘を張り出さず脇を締め、指先から前腕をほぼ垂直に立てることで狭い船内でも行える独特の敬礼様式。また、機関銃のことを「機銃」と呼んでいる。元ネタはジオン公国だと思われる。
- 『DESTINY』の小説版では、ザフト軍に階級が存在しない理由を、各隊員の知的レベルの高さに基づく判断力を生かし柔軟に戦うためと記述されている。
- 階級が無い、ということは、自ずと「兵」「下士官」「士官」の区別も無いことになるが、なぜか「士官学校」は存在しており、この矛盾に関する説明は劇中、関連メディアを問わず全くされていない。
- 各設計局の名は全て有名なSF作家の名字からとられている。
- ハインライン設計局(ロバート・A・ハインライン)
- アシモフ設計局(アイザック・アシモフ)
- クラーク設計局(アーサー・C・クラーク)
- ヴェルヌ設計局(ジュール・ヴェルヌ)
- ウェルズ設計局(ハーバート・ジョージ・ウェルズ)
[編集] 脚注
- ^ 最高評議会議長(当時)シーゲル・クラインの令嬢でありまた組織の宣伝塔として歌姫を務めたりしているラクス・クラインは劇中、「私はザフトではありませんわ。ザフトは軍の名称で…」と述べているのだが、これは彼女が一般認識を述べたものと解釈するしかないようである。また、彼女は党の仕事をしてはいるが党員ではなかった、ということになる。
- ^ ホビージャパンMOOK『機動戦士ガンダムSEEDDESTINYモデルVol.2』「SEED DESTINY MSV」による。
- ^ ホビージャパンMOOK『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデルVol.2』「SEED DESTINY MSV」による。
- ^ ザフトの「設計局」制はソ連をモデルにしたと、竹書房『パーフェクトアーカイブス機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のインタビューで設定担当の森田繁が明かしている。
- ^ ホビージャパンMOOK『機動戦士ガンダムSEEDモデルVol.3』「SEED MSV」の記述による。
- ^ 『パーフェクトアーカイブ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のインタビューで森田繁が語るところによる。
- ^ アニメージュ、機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ、機動戦士ガンダムSEED DESTINY OFFICIAL FILE、機動戦士ガンダムSEED(角川スニーカー文庫)機動戦士ガンダムSEEDDESTINY(角川スニーカー文庫)
- ^ メディアワークス『データコレクション機動戦士ガンダムSEED上巻』参照。
- ^ 竹書房『パーフェクトアーカイブス機動戦士ガンダムSEED DESTINY』参照。
[編集] 関連項目
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