プラサット・バイ

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プラサット・バイ
Prasat Bei
基本情報
座標 北緯13度25分34秒 東経103度51分23秒 / 北緯13.42611度 東経103.85639度 / 13.42611; 103.85639座標: 北緯13度25分34秒 東経103度51分23秒 / 北緯13.42611度 東経103.85639度 / 13.42611; 103.85639
宗教 ヒンドゥー教
シェムリアップ
地区 シェムリアップ郡英語版
シェムリアップ州
カンボジアの旗 カンボジア
現況 遺跡
建設
形式 クメール建築英語版
様式 バケン様式
創設者 ヤショーヴァルマン1世
着工 10世紀
資材 砂岩ラテライト煉瓦
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プラサット・バイ (Prasat Bei) は、カンボジアにあるアンコール遺跡群のうち、アンコール・トムに入場する南大門の西側にあり[1]バクセイ・チャムクロンの北西に位置する。寺院遺跡であるプラサット・バイは、その名(「バイ」はクメール語で「3」)のとおり3基の塔により構成される[1]

10世紀に、ヤショーヴァルマン1世(在位889-910年)によってシヴァ神に捧げられたヒンドゥー教寺院であり[1]、1960年代に修復されている。

構造[編集]

南北一列に並ぶ煉瓦で造られた3基の四角形の祠堂はバケン様式で建てられており[1]、中央の塔は高さ10メートルにおよぶが、北側の塔は未完成であり、また南側の塔は上部が欠落している。各祠堂の東側正面に開かれた砂岩の扉の両側は、八角形の柱で装飾され、その中央祠堂入口のまぐさ(リンテル)の中央には、3つの頭をもつゾウの上に乗ったインドラが彫られている。また、3祠堂の東側を除く他の3面には、砂岩の偽扉が見られる。基壇は24×10メートルで、ラテライトおよび砂岩からなる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 波田野直樹『アンコール遺跡を楽しむ』(改訂版)連合出版、2007年、203-204頁。ISBN 978-4-89772-224-5 

参考文献[編集]

  • Rooney, Dawn F. (2011). Angkor: Cambodia's Wondrous Khmer Temples (6th ed.). Odissey. ISBN 978-962-217-802-1