プライベート・エクイティ・ファンド

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プライベート・エクイティ・ファンド (Private Equity Fund) は、複数の機関投資家個人投資家から集めた資金を事業会社金融機関に投資し、同時にその企業の経営に深く関与して「企業価値を高めた後に売却」することで高いIRR(内部収益率)を獲得することを目的とした投資ファンドである。

概要[編集]

プライベート・エクイティ・ファンド (Private Equity Fund) 、PEファンド、MBOファンド、買収ファンド、企業再生ファンドベンチャーキャピタルターンアラウンド・ファンド (Turnaround Fund) などと呼ばれているものが該当し、それらの総称としても使われる。主に、LBOと呼ばれる買収先の資産・キャッシュフローを担保とした借入を用いて資金調達する場合が多い。

中長期での投資を主体とし企業に中長期の成長資金を供給、若しくは取締役を派遣後大規模な経営再建を実施するプライベートエクイティファンドは、その投資形態において、ヘッジファンドと大きく異なる。日本においては、

  1. まだその歴史が浅く
  2. 日本での黎明期において、本来はヘッジファンドであるスティール・パートナーズ、ダルトンインベストメント、村上ファンド等が大規模かつセンセーショナルなアクティビズム的投資を敢行した

ため、マスメディアから、同じファンドということでヘッジファンドと同一視された経緯を持つ[要出典]

日本経済新聞においてさえ、ヘッジファンドとプライベート・エクティ・ファンドを混同したような書き方がいまだに散見されるが、基本的に

  1. 中長期での投資を主体とし、
  2. 現経営陣との友好的な買収が主体であること(世界的に見てもPEファンドによる敵対的買収はほぼ前例がない)、
  3. 数か月に渡るデューディリジェンスを実施した後投資を実施、取締役派遣を通じて経営に積極的に関与、
  4. 投資家へのリデンプション義務はない

など、多くの部分でヘッジファンドとは投資形態が異なる。

誕生後30年以上の歴史を持つ米国・欧州においては、銀行に次ぐ社会経済への新たなリスク資金供給の担い手として、その社会的意義の評価を固めつつある。

世界的に規模の大きいファンドとしては、コールバーグ・クラビス・ロバーツKohlberg Kravis Roberts, KKR:LBOの先駆)[1]ブラックストーン・グループ(The Blackstone Group:業界最大手)、カーライル・グループ(The Carlyle Group:業界第2位)[2]ベインキャピタル(Bain Capital: 投資先業績改善に主軸をおいた大手PEファンド)、CVC キャピタル・パートナーズ(CVC Capital Partners: シティグループ出自の大手PEファンド)、 テキサス・パシフィック・グループ (Texas Pacific Group, TPG Capital) などがある。また、ゴールドマン・サックスシティグループ等米国の大手金融機関も第三者の資金を用いた大規模なPEファンドを有す。日本国内では、ユニゾン・キャピタル、アドバンテッジパートナーズ、カーライル・グループ、ベインキャピタルなどの投資額が大きい。

関連項目[編集]

脚注[編集]