ブロンクス (カクテル)

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ブロンクス
基本情報
種別 ショートドリンク
作成技法 シェーク
黄色
グラス   カクテル・グラス
度数 23度[1] - 25度[2]
レシピの一例
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ブロンクス (Bronx) は、ジンをベースとするカクテルであり、ショートドリンク(ショートカクテル)に分類される。カクテル名はニューヨークブロンクス区に由来する。

アメリカの禁酒法時代に、密造された粗悪なジンを飲むために考えられたとも、摘発逃れのカモフラージュのために考案されたともいわれる。マティーニオレンジ・ジュースを加えたようなレシピとしても知られるが[3]、マティーニと異なりベルモットはドライ・ベルモット、スイート・ベルモットの両方を使用する。

クリスマスの時に飲まれてきた代表的なカクテルとして知られ、現在でもクリスマスが近づくとよく飲まれる[4]

レシピ[編集]

  • ドライ・ジン - 30 ml
  • ドライ・ベルモット - 10 ml
  • スイート・ベルモット - 10 ml
  • オレンジ・ジュース - 10 ml

作り方[編集]

ドライ・ジン、ドライ・ベルモット、スイート・ベルモット、オレンジ・ジュースをシェークして、大型のカクテル・グラス(容量90ml程度)に注げば完成である。

備考[編集]

オレンジ・ジュースを30ml、ドライ・ジン、ドライ・ベルモット、スイート・ベルモットを各10ml使用するレシピもある。この場合のアルコール度数は上記のレシピより低くなり、19度程度になる[4]

バリエーション[編集]

材料に卵黄を加えたものはゴールデン・ブロンクス(ブロンクス・ゴールド[5])、卵白を加えたものはシルバー・ブロンクス(ブロンクス・シルバー[5])と呼ばれる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ホテルパシフィック東京 監修 『カクテル大全1000』p.135 永岡書店 2008年9月10日発行 ISBN 978-4-522-42269-4
  2. ^ 桑名 伸佐 監修 『カクテル・パーフェクトブック』p.63 日本文芸社 2006年2月25日発行 ISBN 978-4-537-20423-0
  3. ^ ブロンクス 詳細情報 カクテルレシピ - Liqueur&Cocktail - サントリーの解説より
  4. ^ a b 稲 保幸 著 『色でひけるカクテル』p.56 大泉書店 2003年12月18日発行 ISBN 4-278-03752-X
  5. ^ a b ホテルパシフィック東京 監修 『カクテル大全1000』p.136 永岡書店 2008年9月10日発行 ISBN 978-4-522-42269-4