ブロッキング (気象)

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Ω型ブロッキング時の高層天気図、北米(2006年5月15日 18:00 UTC)

気象におけるブロッキング現象(Blocking。なお、英語ではBlockと呼ぶ)とは、偏西風などの大規模なの流れの振れ幅が大きくなり、その状態が長期間続くこと。気圧配置が通常と異なった状態が長期間続くため、長雨や高温、大雪や寒波などといった、いわゆる異常気象を引き起こしやすい。

概要[編集]

北半球と南半球の中緯度地域にはそれぞれ偏西風が吹いているが、その流れは常に同じではなく、流れが変わったり風速が変わったりという変化を、通常4~6週間程度の周期で繰り返している。この変化は偏西風波動と呼ばれ、その波長は1万kmにも及ぶ。しかし、この変化が通常より大きく、つまり偏西風の蛇行が大きくなることがある。すると、蛇行によって高気圧や低気圧が切り離され、独立した大きな高気圧や低気圧が長く同じ地域に居座ってしまうとともに、西風が弱まり、移動性高気圧移動性低気圧がブロックされてしまうため、気象の変化のスピードが遅くなり、異常気象がもたらされる。この独立した高気圧をブロッキング高気圧あるいは切離高気圧といい、その直径は数千kmにも及ぶ。また、独立した低気圧を寒冷低気圧、カットオフ低気圧または切離低気圧という。

ブロッキングには大きく分けて2つのパターンがあり、1つは高緯度側からやや東側にブロッキング高気圧、低緯度側からやや西側に低気圧が形成される双極型(そうきょくがた)で、偏西風は2つに分断され、1つが高気圧より高緯度側を、もう1つが低気圧より低緯度側をそれぞれ回り込むようにして流れる。

もう1つのパターンは、ブロッキング高気圧のみが形成されるΩ型(オメガがた)で、こちらも偏西風は2つに分断されるが、1つは高気圧より高緯度側を回り込むように、もう1つは高気圧より低緯度側を直線的に流れる。

ブロッキング時に見られる特徴が、ブロッキング高気圧の南側では東風となること、西側では強い南風、東側では強い北風となることなどである。

北半球ではチベット高原ヒマラヤ山脈ロッキー山脈といった高い山脈の影響で、偏西風の蛇行が起こりやすいため、北半球の、特に北太平洋上や北大西洋上でブロッキングが起きやすい。

ブロッキングがもたらす異常気象は、長期予報においては予報のずれを起こしやすく、その正確な予測が重要であるとされる。

出典[編集]

関連項目[編集]