ブレス (ケルト神話)

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ブレス (Bres) は、ケルト神話に登場する神である。フォモール族のエラッハを父に、ダーナ神族のエリウを母に持つ、神魔混血の神。

本来の名前は「エオフ」だが、アイルランドのあらゆる美しいものが「ブレスのように」と言われ比べられるだろうというエラッハの予言から、ブレス(美しいもの)と呼ばれるようになった。

ダーナ神族の下で育てられたブレスは、片腕を切り落とされた事により、王権を失ったヌアザに代わって王となり、ダグザの娘ブリギッドを妻に迎え入れた。しかし彼の支配は圧政であった。ダーナ神族に苛烈な税を課したのみならず、義父であるダグザに城砦を築かせ、オグマに過酷な人足を強いた。 徳や礼儀といった王としての資質が彼には不足していたため、詩人コープルによってアイルランドで最初の風刺詩の題材にされてしまった。ブレスは王に値しないという悪評は、この詩により瞬く間に広まったという。

さらに7年後、ヌアザが腕を取り戻し王位に復帰したため、暴君ブレスは追放処分となる。国外へと追いやられたブレスは父であるフォモール族のエラッハを頼り、エラッハはダーナ神族の王に返り咲こうとというブレスの目論みに同調する。フォモール族の長たるバロールインデッハの後ろ盾を得たブレスは大軍勢を率いて、ダーナ神族に戦いを挑んだ。バロールの力によってフォモール族が勝利し、ダーナ神族はフォモール族の支配下に入る。だが第二次マー・トゥーレスの戦いで、ブレスと同種の混血の神ルーによってフォモール族の王バロールが討ち取られ、ブレスたちは敗北を喫する。ブレスはルーに命乞いをし、その代償として魔法の家畜と農耕の技術を差し出した。この技術は元来ダーナ神族が持っていなかったものであり、この時に補完したとされる。