ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター

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ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター
ジャンル コンピュータRPG
対応機種 プレイステーション2
開発元 カプコン
発売元 カプコン
デザイナー 吉川達哉
シナリオ 安藤行男
音楽 作曲: 崎元仁
監修: 光田康典
シリーズ ブレス オブ ファイア
人数 1
メディア DVD-ROM
発売日 日本の旗 2002年11月14日
アメリカ合衆国の旗 2003年2月16日
日本の旗 2003年7月3日(Best版)
対象年齢 CERO: B(12歳以上対象)
売上本数 14万本
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ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター』(ブレスオブファイアファイブ ドラゴンクォーター)は、カプコンが発売したプレイステーション2コンピュータRPGである。『ブレス オブ ファイア』シリーズの5作目であり、日本国内では2002年11月14日に発売された。略称は「ドラクォ」。

概要[編集]

後述の「SOL」「D-カウンター」「PETS」など、独特のゲームシステムを多数採用している。過去のシリーズで登場した「個人アクション」や「共同体」(後述)は本作品でも登場するが、「釣り」や「キャンプ」は登場しない。

発売にあたり、公式ウェブサイトで製作スタッフの製作日記や声優・作曲家へのインタビューなどが公開された。また、予約特典として卓上カレンダーが付属した。

オープニングおよびエンディングアニメーション神風動画が制作し、主題歌には鬼束ちひろの「Castle・imitation」が採用された。

本作品はソニー・コンピュータエンタテインメントが主催した「RPGの世界を旅しよう!キャンペーン」の対象商品となっており、応募期間中に本作品を購入すると、抽選でイタリアナポリへ行くパッケージツアーが予定されていた[1]。しかし、アメリカ同時多発テロ事件の影響でこのキャンペーンは後に中止となった[2]

ゲームシステム[編集]

SOL (Scenario OverLay)[編集]

「SOL」(ソル)は、繰り返しゲームを行うためのシステムであり、ゲームオーバーまたはゲーム中で「ギブアップ」を選択した時に発動する。発動すると最初から、または最終セーブポイントからゲームをやり直せる。その際、それまでのプレイでは見られなかった場面が追加されることがあり、プレイを繰り返すことでより深く物語を理解できるようになっている。さらに装備品や所持金・スキル(後述)の引き継ぎも可能となっており、次回以降のプレイを有利に進められる。

D-カウンター[編集]

「D-カウンター」(ディーカウンター)は、本作品の特徴的なシステムのひとつである。物語のある時点から、画面右上に、本作品においてD-カウンターと呼ばれる数値が常時表示されるようになる。この数値は「」の主人公に対する侵食率を表しており、単位はパーセントである。D-カウンターはゲーム中、移動することで徐々に上昇し、後述するD-ダイブなど、竜の力を使用した場合は数値が大幅に上昇する。ゲーム中では一度上昇した数値は一切減少せず、D-カウンターが100パーセントに達するとゲームオーバーになる。

APS (Active Point System)[編集]

「APS」(エーピーエス)は、キャラクターの行動を制限する数値「AP (Active Point)」を用いた、本作において重要な戦闘システムである。

本作品の戦闘は、特定の戦闘を除いてシンボルエンカウントとなっており、フィールド上でプレイヤー側と敵が接触すると、その場で戦闘開始となる。戦闘には接触した敵とその周辺にいる敵が参加し、プレイヤー側・敵側の双方はAPを消費して移動や攻撃などを行う。APが尽きると、そのターンは行動終了となり、次のターンへ移行した時、各キャラクターの最大AP値分だけAPが回復する。移動・行動をした後に残ったAPは次ターン以降に繰り越すことが可能であり、最大AP値の2倍までAPを蓄積できる。ただし、EXターン終了後に残存したAPは繰り越せない。プレイヤー側・敵側双方の行動する順番は各自の素早さによって決定され、行動前にあらかじめ確認できたり、プレイヤー側のみ行動する順番を変更できる。最大AP値は装備品などによっても変化する。

PETS (Positive Encounter and Tactics System)[編集]

「PETS」(ペッツ)は、戦闘に突入する前にフィールドでプレイヤー側が敵側に対して行う戦略であり、APSとならんで重要な戦闘システムである。

戦闘に突入する際、プレイヤー側からで払う、で撃つなどして接触すると、接触したキャラクターが「EXターン」を獲得し、最初の1ターンだけ多く行動できる。逆に敵からの接触を受けると、敵側に先制攻撃される。一部の敵はEXターンを獲得した場合、戦闘に突入することなく敵が排除され、勝利することがある。

また、プレイヤー側は戦闘に突入する前に、フィールド上にあらかじめ爆弾毒物などのを設置できる。罠を設置して敵をおびき寄せ、敵が罠に掛かって発動することで、戦闘に突入する前にある程度のダメージステータス異常を与え、有利に戦闘を進められる。一部の罠は戦闘中に発動可能である。

装備品[編集]

装備品には武器と胴体に装着する防具もしくは腕輪がある。武器には攻撃力や攻撃範囲などが設定されている。防具は装備することで防御力や素早さなどに影響を与える。ステータス異常や炎熱・氷結・電撃などの属性に対して特別な効果を発揮する装備品もある。

また、装備品には後述のスキルを装着するスロットがある。スロットの数は装備品によって異なり、武器は最大9つ、盾・腕輪は1つだけスキルをスレッドできる。装備品の中には、着脱不可能な固有のスキルがあらかじめ設定されているものもある。

装備品は店で購入したり、敵や宝箱などから入手できるが、店での購入以外で入手した装備品は入手した時点では詳細が分からず、そのままでは装備できない。敵や宝箱などから入手した装備品を使用するためには、鑑定屋で所持金を支払って鑑定してもらう必要がある。

スキル[編集]

各人が戦闘で使用する技や特殊効果を「スキル」と呼ぶ。スキルは店で購入したり、敵やトレジャーボックス(宝箱)などから入手できる。入手したスキルを使用するためには、装備品に装着した上でそのスキルに設定されたAPを消費する必要がある。装備品にスキルを装着することを「スレッド」と呼ぶ。スレッドできる装備品は武器と盾または腕輪である。

武器にスレッドしたスキルは、キャラクターの残存APの範囲内において連続で使用できる。異なるスキルを連続して使用することで、敵に与えるダメージ量が1回につき10パーセントずつ増加していく。武器にスレッドできるスキルは敵にダメージを与えるものがほとんどだが、敵に対する付加効果や使用者に特別な効果を与えるものなど様々である。異なるスキルを連続して組み合わせることで特別な効果を発揮するものもある。

防具にスレッドしたスキルは、効果が常に発動しているか、設定された条件下で効果が発動するものがある。後者の場合、発動回数に制限がないものと1度だけ発動するものがある。スレッドしたスキルによって、使用者の最大AP値が変化する。

D-ダイブ[編集]

「D-ダイブ」(ディーダイブ)は、物語のある時点から使用可能となるリュウの特殊能力である。戦闘中、任意に「ドラゴナイズド・フォーム」と呼ばれる赤い竜人のような形態に変身できる。変身中は各種ステータスが大幅に上昇し、移動範囲に制限がなくなり、さらに移動にAPを消費しなくなる。使用できるスキルはD-チャージ・D-ブレスなど、ドラゴナイズド・フォーム専用のものに変化する。戦闘においてほぼ無敵の状態になるが、D-ダイブや専用スキルを使用するとD-カウンターが大幅に上昇する。特定の戦闘を除き、「クールダウン」でいつでも人間の姿に戻れる。

D-RATIO[編集]

主人公・リュウのD値を表し、ゲームクリア時に、クリアまでの時間やセーブ回数、EXターン獲得率などのさまざまな条件を満たすことで数値が変化する。D値は1/8192から始まり、最高値は1/4である。D値が上昇すると、2週目以降のプレイで進入できるフィールドが増えたり、新たな場面が追加されるなどの変化が起きる。一度上昇したD値が低下することはない。

その他[編集]

個人アクション
リュウ・ニーナ・リンにはそれぞれ個人アクションが設定されている。個人アクションはフィールド上で使用できる。
D-ダッシュ
リュウの個人アクション。高速移動する。敵に体当たりして蹴散らすことも可能である。使用中はD-カウンターが上昇し続ける。
吸い寄せ
ニーナの個人アクション。周囲に散乱したアイテムを自身を中心に吸い寄せる。このアクションを使用することで、手の届かない場所にあるアイテムを入手できる。
チャージショット
リンの個人アクション。銃から射出した衝撃で敵を吹き飛ばす。ダメージは与えられない。
共同体
今作も共同体システムは登場する。街などにいる妖精に話しかけるか、「フェアリドロップ」というアイテムを使用することで共同体へ移動できる。共同体ではアリの姿をしたディクを作業員として雇用し、アリの巣を掘るように地中を掘削することで共同体を拡張していく。発見された空間には市場や研究所・銀行など、様々な部屋を設置できる。共同体の市場でのみ入手できるアイテムやスキルもある。また、どこかに隠しダンジョン「ココン・ホレ」がある。
セーブ
大深度都市の様々な場所に「テレコーダー」と呼ばれる公衆電話のような設備が設置されており、セーブはこのテレコーダーを使用して行う。テレコーダーを使用してセーブを行うためには、セーブトークンというアイテムが必要になる。また、テレコーダーでのセーブとは別に中断セーブ機能も搭載されている。こちらはセーブトークンのようなアイテムを必要せず、フィールド上でいつでもセーブできるが、次にゲームを開始した際に、中断セーブの内容は消去される。作成できるセーブデータは、メモリーカード1枚につき1つのみである。また、作成したセーブデータは他のメモリーカードに複製できない。
経験値
敵を倒すことで経験値を入手できる。経験値には、個人が獲得する経験値とは別に「パーティ経験値」がある。パーティ経験値は敵を倒す以外に宝箱から入手でき、各人に自由に配分可能である。また、敵をより短いターンで殲滅して戦闘に勝利すると、より多くの経験値を獲得できる。パーティ経験値はSOLで次回以降のプレイに持ち越せる。
トレジャーボックス
フィールド上には、通常の宝箱の他に「トレジャーボックス」と呼ばれる青い宝箱がある。鍵がかけられており、開錠するためには付近のフィールドに隠されているトレジャーキーを入手する必要がある。トレジャーボックスの中身は装備品・スキル・バックパック(所持可能アイテム数)の拡張など様々である。トレジャーボックスに擬態している敵もいる。
デンジャールーム
特定のフィールドに進入すると、すべての出入口が封鎖され、BGMが変化して「デンジャールーム」と呼ばれる状態になる。デンジャールームから脱出する条件は、そのフィールド内にいる敵の殲滅である。
ココン・ホレ
「ココン・ホレ」は、共同体を拡張してゆくことで発見される隠しダンジョンである。発見された時点から、物語の進行に関係なくいつでも進入できる。ココン・ホレに入ると、パーティのレベルやD-カウンターはリセットされた状態からスタートする。ココン・ホレから脱出すると、レベルやD-カウンターの値はココン・ホレに入る前の数値に戻る。地下50階まであり、各階にはトレジャーボックスが配置されている。各階にはモンスターがおり、殲滅しなければトレジャーキーは出現せず、下層に降りることもできない。下層に降りるほど敵が強くなり、トレジャーボックスの中身も貴重なものになる。5階おきにいる妖精に話しかけることで、ココン・ホレから脱出できる。最下層には隠しボスがいる。

主な制作スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「Castle・imitation」
作詞 - 鬼束ちひろ
作曲 - 鬼束ちひろ
編曲 - 羽毛田丈史
- 鬼束ちひろ

CMおよびクレジットタイトルで使用されている。本作品のサウンドトラックに、クレジットタイトルで使用された「Castle・imitation (BREATH OF FIRE V DRAGON QUARTER)」が収録されている。また、『Sugar High』の初回限定生産盤ボーナス8センチCDと、ベストアルバムSINGLES 2000-2003』にオリジナルバージョンが収録されている。

世界観[編集]

大深度地下都市[編集]

本作品の舞台は、近未来的な大深度地下都市である。

大昔に発生した災厄により、地上は瘴気に覆われた。瘴気から逃れるため、人々は大深度地下都市を建造し、を閉じて地下へ移住した。それから幾世代もの時が流れ、地下世界は大気汚染や施設の劣化、D値による差別や非人道的な研究、反政府組織の活動などさまざまな歪みを抱えて疲弊しており、人々はかつて目にしていた空を忘れている。

大深度地下都市はいくつかの階層に分かれており、下層区街・中層区街などの居住区がある。D値の高い者は上層への居住を許されるが、D値の低い者は衛生状態が悪い下層での生活を強いられている。また、居住区外は野生化した凶暴なディクが徘徊している。

階層・区域[編集]

最下層区
大深度地下都市の最下層に位置する。廃棄ディクの処理施設があり、活動を停止した巨大な竜が半身朽ちた状態でにされている。その上には廃物遺棄坑やD値の低い者達が居住する最下層街があり、巨大なディクが掘削作業を行っている。最下層区街はインフラがほとんど整備されていない。下層区街とはリフトで繋がっているが、故障などでたびたび停止している。
下層区
下層区街があり、レンジャーであるリュウやボッシュは、この区域の警備を担当している。下層区街の天井は、人々が忘れた空を模して青色に塗られている。主にD値の低い者が居住し、上層に比べて空気の状態が悪い。高濃度の大気汚染が発生した場合は、強制的にシャッターで出入口が遮断され、周囲から隔離される。下層区街の他に、レンジャー基地・バイオ公社ラボ・氷結廃道・集積庫・工業区などがある。
中層区
一部が水没しており、放棄された区域は凶暴なディクが徘徊している。中層区街にはショッピングモールが建設されているが活気はなく、老朽化したまま修繕されずに放置された所もある。放棄商業区の奥に反政府組織であるトリニティの秘密基地・トリニティピットがある。トリニティピットはライフラインへと繋がっており、ジャンクションを通じて上層区に出る。
上層区
上層区街は政府の機関に勤務する公務員など、高いD値を持つ者が居住している。中央にある電力供給ビルで地熱を利用して発電し、大深度地下都市に電力を供給しているが、発電量は年々減少している。電力供給ビルの屋上には、中央省庁区に直結しているトランスポートと呼ばれる転送装置がある。
中央省庁区
地下世界を支配する統治者が居住する階層。内部は明るく広大で、宮殿のような内装をしている。トリニティでも内部の詳細は把握していない。中央省庁区のさらに上層にはセメタリーと呼ばれる遺跡のような空間があり、セーフティロックの解除でジオエレベータターミナルへ進入できる。
ジオフロント
セメタリーからジオエレベータに乗って上昇すると到着する空間。地上と地下世界を隔てるメインゲートがあり、その向こうに空があると言われている。

D値[編集]

地下世界では「D値」と呼ばれるものが存在する。人々は出生時にD値を計測され、名前の後ろにD値が付加される。D値は潜在能力を示す数値とされ、数値によって就ける職業や居住区が決定される。D値が高いものは上層区への居住を許され、政府の要職に就けるなどエリートとして扱われるが、D値が低い者は大気汚染が深刻な下層区にしか住めず、リュウのようにレンジャーになっても出世はほとんど望めない。そればかりでなく、D値が低い者は「ローディ」と呼ばれ、様々な偏見や差別の対象となることもある。

[編集]

「古の超兵器」と呼ばれ、統治者と対をなす「世界を滅ぼすもの」とされている。自我を持っており、適格者が竜とリンクすることで、強大な破壊力と生命力を引き出すことが可能となる。誰でも竜とリンクできるわけではなく、リンクに失敗すると暴走や強制終了を引き起こすことがある。また、一度リンクすると、次第に肉体や精神が侵食されていく。

組織[編集]

統治者(メンバー)
地下世界を統治する政府の頂点。その素性は明らかにされておらず、彼らのD値は非公開とされているが、高いD値を持つ者のみが統治者になれるとされている。地上へのセーフティロックを解除する鍵を所持しており、統治者は全員「アブソリュート・ディフェンス」と呼ばれる絶対防御のシールドに守られている。最高統治者であるエリュオンと、その下に5人の統治者がいる。
レンジャー
地下世界の治安維持を目的として組織された。隊員はファースト・セカンド・サードの階級に分けられる。主人公のリュウはサードレンジャーに所属している。レンジャーの中には、下層区に住んでいる者達の生命を軽視している者もいる。
トリニティ
反政府組織。リーダーのメベトが、大深度地下都市の社会から逸脱した者達をまとめあげて結成した。ディクを改造して乗用に使役し、物資の略奪などを行う。中層区街・放棄商業区の奥に拠点「トリニティ・ピット」がある。
バイオ公社
生物化学工場としてディクなどの研究を行っている機関。機密性の高いものを扱っており、公社内の上層は警備員が警備にあたっている。設備は所々老朽化しており、凶暴なディクが徘徊している部屋もある。最高統治者の勅命で大気浄化プロジェクトが進められている。
ネガティブ
非合法活動を専門とする部隊。人体改造を受けた者が所属しており、人外の姿をしている。

ディク[編集]

この世界でのモンスターのこと。デザインド・クリーチャーの略である。形状や大きさなど種類は様々で、掘削・運搬作業などに使役したり、共同体の構成員として登場することもあるが、多くは野生化しており、接近すると襲いかかってくることがほとんどである。武装し、魔法を使うディクもいる。食用にされる種類もあり、食糧として配給されている。

あらすじ[編集]

大深度地下都市の下層区警備を担当するレンジャーのリュウはある日、上司のゼノから、バイオ公社の実験用物資が搭載されたリフトを護衛するよう任務を言い渡された。相棒のボッシュと共にリフトへ向かうリュウだったが、その途中で気を失い、不思議な声を聞く。ボッシュの呼びかけで目を覚ましたリュウはなんとか出発するリフトに乗り込んだ。任務は順調かと思われたが、突如出現した反政府組織・トリニティの襲撃によってリフトは破壊され、リュウは積み荷と共にリフトから落下した。

ボッシュと離れ離れになり、最下層区へ落下したリュウは、付近の探索中に一人の少女がディクに誘拐されそうになっている場面を目撃し、突然覚醒した謎の力でディクを排除して少女を救助した。助けた少女・ニーナを保護するために彼女を連れて歩き出したリュウは、レンジャー基地に戻る途中でトリニティのエージェント・リンと出会った。

リンは、この世界を変えるためにニーナが必要だと言い、彼女を保護しようとする。しかし、ニーナはリュウの傍から離れようとしなかった。そこでリンは、ニーナを保護するという目的は同じだと提案し、最下層区を出るまで3人で行動することになる。

ニーナ・リンと共に廃物遺棄坑を通り抜けて最下層区街に辿り着いたリュウは、そこでボッシュと再会する。ボッシュはリュウに詳細を告げず、突然ニーナに剣を向けて彼女を殺そうとした。驚いたリュウはボッシュに説明を求めたが、ボッシュによって剣で刺され、致命傷を負う。死を覚悟したリュウだったが、次の瞬間、謎の力によってリュウは異形の姿へと変身し、圧倒的な力でボッシュを倒した。

一部始終を見ていたリンから覚醒した力の正体を問い詰められるが、答えられず、リュウは自身に起きている異変に困惑する。騒ぎが大きくなる前にその場から離れて下層区街まで戻ったが、ボッシュとの戦闘が原因でリュウはレンジャーの任務を解かれ、処分対象であるニーナと反政府組織の関係者であるリンと行動を共にしていることから、かつて所属していたレンジャーから追われる立場となってしまった。

さらに、独断でリュウ達の討伐に乗り出したセカンドレンジャー達と下層区街で交戦した際、ニーナの体調にも異変が生じる。リンから、ニーナの秘密を知るためにはバイオ公社のラボへ行くしかないと言われ、リュウ達はバイオ公社へ侵入し、そこでニーナに関する重大な秘密を知ることになる。

真実を知り、地下世界はニーナを救わないと悟ったリュウは、ニーナを救うため、彼女を連れて「空」を目指すことを決意する。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

リュウ=1/8192
声 - 山口勝平
主人公の少年。16歳。身長166センチ。紺色のレンジャースーツに身を包み、深い紺色の頭髪をポニーテールのように結っている。下層地区の治安を守るサードレンジャーであり、相棒のボッシュと共に淡々と日々の任務をこなす。彼のD値では出世する見込みはほとんどない。内向的な性格だが、自分で決めたことはやり通す意志の強さを持つ。ボッシュと共にバイオ公社のリフトを護衛する任務に向かった際、廃棄ディク処理施設で磔にされていた竜・アジーンとリンクして竜の適格者となる。任務中にトリニティの襲撃によってボッシュとはぐれ、レンジャー基地に戻る途中でニーナやリンと出会い、行動を共にする。ある事件をきっかけにニーナに関する秘密を知り、ニーナを連れて空を目指すことを決意する。アジーンとリンクし、ドラゴナイズド・フォームになることでほぼ無敵の力を発揮できるが、リュウの体は次第に竜の力に浸食されていく。本人もそのことを自覚している。剣を武器にしており、様々な剣技を使用して戦う。
ニーナ
声 - 氷上恭子
ディクに誘拐されそうになっていたところをリュウに救助された少女。実年齢は12-13歳くらいだが、正確な年齢は不明。身長143センチ。ショートヘアで前髪が長く、裸足に薄い白のワンピースを着用し、背中から赤い翼のようなものが生えている。言葉を話せないが理解はでき、意思もはっきりとしている。実は赤い翼のようなものは、ニーナ自身を空気清浄機とするための人工的な肺であり、言葉が話せないのはそのためである。最下層でリュウ達を抹殺すべく退治したレンジャーが放った毒ガスを浄化した際に汚染されたため、リュウと共に外気で肺を洗浄する、即ち空を目指す事となった。自分を救ったリュウを慕っている。杖を持ち、魔法で攻撃したり、地面に魔法陣の罠を設置できる。
リン=XX
声 - 渡辺久美子
トリニティの女性エージェント。21歳。身長170センチ。頭部を覆う浅葱色のスーツに身を包んでおり、尻から尾のようなものが生えている。反政府組織に加担しているために政府発行のD値は抹消されている。地下世界の秩序は歪なものであると思っている。メベトからニーナを保護する任務を受け、強襲ディクに乗ってリュウとボッシュが護衛に当たっていたリフトを襲撃した。メベトとは定期的に連絡を取り、ニーナを救う可能性としてトリニティで保護する以外に空へ連れて行くことを提案したが、メベトからは一蹴された。最初はリュウと敵対していたが、ニーナを保護するという利害が一致したため、リュウと行動を共にする。銃を扱い、長距離から広範囲の敵を攻撃する。また、異なるスキルを組み合わせることで、多種多様なコンボを発動できる。
ボッシュ=1/64
声 - 伊藤健太郎
リュウと共に下層地区を担当するサードレンジャーの少年。16歳。身長167センチ。緑色のレンジャースーツを着ている。統治者・ヴェクサシオンの息子でもあり、獣剣技と呼ばれる技を習得している。1/64というD値はかなり高いものであり、リュウとは違い、サードレンジャーはエリートとしてのキャリアの始まりに過ぎない。ボッシュ本人もそのことを自覚し、統治者になる野望を抱いているが、幼少期の境遇が一因となり、手柄を得ることに固執している。リュウのことは「相棒」と呼ぶが、内心ではローディであるリュウを見下している描写が見られる。トリニティによるリフト襲撃の後、積荷の確実な処分に向かい、抵抗するリュウを殺害しようとしたところ、竜の力に目覚めたリュウの返り討ちにあい敗北する。その後、リュウの抹殺に執着し、バイオ公社ラボにてD検体(オールド・ディープ)とのリンクを試みる。

統治者[編集]

デモネド
最も古い統治者のひとりであり、筋骨隆々とした男性。人間を愚かで救いようがないものと思っている。過去に竜と戦ったことがあり、その時に敗北して右目を失った。クピトから役目は終わったと言われ、本人も自覚しているが、ある目的のために統治者の座に留まっている。
オルテンシア
聖女と呼ばれ、時空を操る女性。普段は目を閉じているが、開眼した時は鋭い目つきをしている。未来を見る力があり、空を開く者が現れると予言しながらも、今はまだその時ではないと主張する。D値の低いリュウが竜の適格者となったのは事故であり、世界を混乱に陥れる存在であると考えている。
クピト
ラスタという名前の黄色い生物を連れている少年。エリュオンの勅命や伝言を伝える描写が幾つかある。人の意思を色として見ることができ、リュウには銀色の意思が流れていると語った。空を目指すリュウの意思の強さを認めながらも、リュウが空を目指すのはリンクした竜の記憶に翻弄されているからであり、竜に選ばれるべきではなかったと思っている。あらゆる攻撃を受け付けないオンコットという名前の怪物を使役する。
ジェズイット
浅黒い肌に髪を逆立てている青年。統治者の中では最もD値が低いと言われており、D値がすべてを決定することに対して否定的である。リュウが空を開くことに賭けている。光学迷彩のように自身の姿を透明化する「シャドウウォーク」という技を持っている。透明化した状態でリンやオルテンシアの尻を触り、オルテンシアからは不躾であると注意された。
ヴェクサシオン
デモネド・エリュオンと共に古参の統治者である男性。髭を生やし、右目に眼帯を装着している。剣聖と呼ばれ、強力な獣剣技を使いこなす。ナラカ・リケドという2人の部下がおり、竜の力を凶悪であるとして警戒している。ボッシュの父親でもあり、ボッシュを幼いころから厳しく教育してきた。ボッシュが自分を超え、世界に光をもたらすと確信している。
エリュオン
地下世界の最高統治者である男性。始原の唯人(オリジン・メンバー)であり、他の統治者などからは「オリジン」と呼ばれている。竜の力を完全に支配できると言われ、自身の分身である「アルター・エゴ」を召喚する。かつて、最初の適格者として空を目指したが、それが自分の意志であるかどうかを疑った結果、空を目前にして断念した。その後は自ら統治者となり、空を開く者が現れるのを待っている。アジーンとは面識があり、「ふるき友」と呼ぶ。

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アジーン
声 - 石塚運昇
廃棄ディク処理施設の壁に、上半身のみの状態で磔にされていた巨大な竜。既に活動を終えていたが、再起動してリュウとリンクする。リュウのことを「小さき友」と呼ぶ。エリュオンと面識があるが、廃棄ディク処理施設を訪れた彼に対して嫌悪を表していた。
チェトレ
D検体(オールド・ディープ)と呼ばれ、片腕だけの状態でバイオ公社のラボに保管されている。過去に3件のリンクが記録に残されており、そのうちの2件はリンクの初期段階で暴走し、最もD値の高い適格者が試みた最初の例でも制御しきれずに強制終了した。リュウ抹殺に執着するボッシュの左腕に移植される。

その他[編集]

ゼノ=1/128
リュウとボッシュの直属の上司にあたるファーストレンジャーの女性。リュウにとっては剣術の指導官でもある。眼鏡をかけ、紫音剣という剣を所持し、「紫音絶命剣」などの華麗な剣技を操る。空を目指すリュウに対し、実験体である竜と接触したことが原因で精神に深刻なダメージを負っているとして保護しようとする。
メベト=1/4
トリニティのリーダーである男性。統治者に匹敵するD値を持つと言われている。地上へのセーフティロックを解除する鍵のひとつを所持し、エリュオンやクピトなど、統治者との接点もある。クピトから、エリュオンが行おうとしている大気浄化プロジェクトの話を聞いて、リンに任務を与える。空の存在に懐疑的であり、ニーナを連れて空を目指すリュウを嗜める。
タントラ
声 - 矢薙直樹
ネガティブの一員。元は非常に優秀なレンジャーだった。エリュオンの勅命を受け、工業区でリュウ達を待ち伏せていたレンジャーを皆殺しにした後、ギーガギス・ディゴンと共にリュウ達を襲撃する。死者の能力を吸収して力を得られる。
ギーガギス / ディゴン
ネガティブの一員でタントラの部下。それぞれディクを基盤に人体改造を施されている。
研究主任
バイオ公社で研究に従事している男性。白衣を着用し、眼鏡をかけている。エリュオンの勅命で大気汚染改善プログラムを進め、換気肺(ベンチレータ)を開発する。
ゼブル
トリニティの一員。レンジャーであるリュウを信用しておらず、ニーナの存在が政府打倒に利用できるのではないかと考える。
ナラカ / リケド
ヴェクサシオンの部下。それぞれ獣剣技を習得している。
教えたガール
右手に腹話術の人形をはめている少女。行く先々で攻略の助言を提供する。
ジャジュの鑑定屋
羽のついた角帽を被り、丸眼鏡をかけている少女。彼女に所定の料金を支払うことで、道中で入手した詳細不明の装備品を鑑定する。道具屋・武器屋と3人で一緒にいることが多い。
クリオの道具屋
回復アイテムや罠に使用する爆弾などの消耗品を販売している少女。ポンポンがついた帽子を被っている。関西弁で会話をする。
アルマの武器屋
武器や防具を販売している少女。クリオの道具屋とは色違いの帽子を被り、左手に盾を持っている。関西弁で会話をする。彼女達は地下世界のあらゆる所に散らばって商売をしており、様々な場所で彼女達に遭遇する。

関連商品[編集]

書籍[編集]

『ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター 最速攻略本 FOR BEGINNERS』
ISBN 4-88787-077-9 デジキューブ
ゲームの基本的なシステムの紹介や、中盤までの攻略が記載されている。
『ブレスオブファイアV ドラゴンクォーター 完全攻略ガイド』
ISBN 978-4-5751-6355-1 ファイティングスタジオ
『ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター 公式設定資料集』
ISBN 978-4-7577-1441-0
本作品の公式設定資料集であり、表紙には草の上に仰向けになっているリュウ・ニーナ・リンのイラストが描かれている。
『ブレス オブ ファイア オフィシャルコンプリートワークス』
ISBN 978-4-8623-3001-7
『ブレス オブ ファイア』シリーズのイラスト集。本作品に関するイラストが収録されている。

音楽[編集]

『ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター オリジナル・サウンドトラック』
CPCA-1067-68 (TGCS-1574-5)
本作品のBGMは崎元仁が作曲し、光田康典(プロキオンスタジオ)がサウンドディレクターとして内蔵音源コンバートを担当している。全48曲。CD2枚組となっており、作曲者・崎元のメッセージが同封されている。初回限定特典は特製スリーブ仕様となっている。
ディスク1
# タイトル 時間
1. 「ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター 〜オープニングアニメーション〜」   1:37
2. 「はじまり」   0:12
3. 「やさしい友だち」   1:53
4. 「レンジャー基地」   4:53
5. 「下層区街」   3:19
6. 「リフト」   3:55
7. 「そらをみにいく」   2:58
8. 「勝利のうたげ」   0:43
9. 「バイオ公社」   3:31
10. 「オリジン」   3:08
11. 「襲撃」   3:35
12. 「廃物遺棄坑」   5:49
13. 「強敵」   3:07
14. 「ちいさな旅立ち」   3:25
15. 「最初の決心」   2:48
16. 「最下層区街」   3:09
17. 「世を統べるもの」   3:05
18. 「かなしい思い出」   4:31
19. 「まえぶれ」   3:14
20. 「危機、せまる」   2:26
21. 「工業区」   3:48
22. 「かなしい色」   2:17
23. 「くるおしい心」   3:35
24. 「きざし」   2:15
25. 「後悔はない」   3:14
26. 「やすらぎ」   0:26
合計時間:
1:16:41
ディスク2
# タイトル 時間
1. 「中層区街」   4:24
2. 「放棄商業区」   3:18
3. 「トリニティピット」   2:31
4. 「おもかげを残して」   3:24
5. 「ライフライン」   4:01
6. 「上層区街」   2:49
7. 「電力供給ビル」   5:43
8. 「一瞬のよろこび」   3:24
9. 「中央省庁区」   4:08
10. 「遠い呼び声」   2:53
11. 「再会のとき」   3:03
12. 「あすを見失う」   3:49
13. 「封印」   2:42
14. 「エンディング」   3:25
15. 「Castle・imitation (BREATH OF FIRE V DRAGON QUARTER)」   3:26
16. 「銀の音色」   2:06
17. 「掘れば掘るほど」   3:19
18. 「ほほえんでいこう」   4:02
19. 「ココン・ホレ」   3:38
20. 「プロローグ」   1:47
21. 「正しき道」   2:23
22. 「今をぬけだして」   3:27
合計時間:
1:13:42
『ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター ミニイメージサウンドトラック』
e-CAPCOM限定商品。限定特典としてポストカードが付属されている。
『ブレス オブ ファイアI〜V オリジナル・サウンドトラック スペシャルボックス』
CPCA-10146-56
『ブレス オブ ファイア』シリーズのほぼ全曲を網羅したボックスセット。2,000ボックス限定販売。CD11枚組。
上記『V オリジナル・サウンドトラック』の構成をそのまま、ディスク10・11として再録している。

脚注[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]