ブレインデッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ブレインデッド
Braindead
監督 ピーター・ジャクソン
脚本 ピーター・ジャクソン
スティーヴン・シンクレア
フラン・ウォルシュ
製作 ジム・ブース
出演者 ティモシー・バルム
エリザベス・ムーディ
ダイアナ・ペニャルヴァー
音楽 ピーター・ダゼント
撮影 マレイ・ミルン
編集 ジェイミー・セルカーク
配給 日本の旗 松竹富士
公開 ニュージーランドの旗 1992年8月13日
日本の旗 1993年6月19日
上映時間 103分
製作国 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
言語 英語
製作費 $3,000,000
テンプレートを表示

ブレインデッド』(Braindead)は、ピーター・ジャクソン監督のホラー映画

1993年アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞したコミカルなB級スプラッタ・ホラー映画。

北米ではすでに"Braindead"というタイトルの映画が存在したために"Dead Alive"と改題された。

ストーリー[編集]

1957年、ニュージーランドに暮らす母親想いの主人公ライオネルは雑貨屋の娘パキータと運命的な出会いをする。

仲良くなった2人はデートに動物園へ出掛けるが、それが事件の発端となる。その動物園では、スカル島という南海の島で密猟者が捕獲した謎の生物「スマトラン・ラット・モンキー」が飼育されていた。子離れできないライオネルの母親は、2人の後を追跡して動物園へ向かうが、事故により檻の中のラット・モンキーに噛まれてしまう。

母親はそれ以来体調を崩し、ライオネルの献身的な介抱も虚しく、容態は目に見えて悪化する一方。腐って落ちた皮膚を元に戻そうと努力してはみるものの、気づいたときにはゾンビとなっていた。

仕方なく母親を地下室に閉じ込めるが、看護婦、神父、チンピラなど関わった者達も次々にゾンビと化していく。ライオネルは仕方なく地下室にゾンビたちを隔離して生活させていたが、ゾンビ同士の交配でベビーゾンビまでもが生まれる始末。

一方、ゾンビの存在を知らない狡猾な叔父が母親の遺産と家を奪い取って盛大なパーティを開いてしまった。饗宴の最中に地下室に閉じ込められていたゾンビたちが解き放たれ、血みどろの終幕へと加速する。

キャスト[編集]

  • ティモシー・バルム:ライオネル
  • エリザベス・ムーディ:ベラ(ライオネルの母親)
  • ダイアナ・ペニャルヴァー:パキータ
  • イアン・ワトキンス:レス(伯父)
  • ブレンダ・ケンドール:マクダビッシュ(看護婦)
  • スチュワート・デヴァニー:マクラダー(神父)
  • ジェド・ブロッフィ:ヴォイド(チンピラ)
  • ピーター・ジャクソン:デレク(葬儀屋の下働き)/密猟者

スタッフ[編集]

  • 監督:ピーター・ジャクソン
  • 撮影:マレイ・ミルン
  • 音楽:ピーター・ダゼント

作品解説[編集]

映画史上最大量と言われるおびただしい量の血しぶきが広がることでも有名な作品。『バッド・テイスト』に続き本作にも冒頭部分で出演もしているニュージーランド出身の監督ピーター・ジャクソンは、この映画で一躍有名になった。その後、メジャー路線に移り、『ロード・オブ・ザ・リング』で世界的成功を収めるに至った。

映画冒頭のニュージーランド国旗とエリザベス女王の肖像、また終盤でライオネルが女王陛下の肖像画を血しぶきからかばう場面は、本作が政府から補助金を受けていたために加えられた。

撮影[編集]

1990年代のニュージーランドでは、すでに路面電車は廃線となっており、映画に登場する路面電車はすべてミニチュア模型の合成映像である。この精巧なミニチュア技術は『ロード・オブ・ザ・リング』以降のジャクソン監督作品に受け継がれた。

クライマックスのスプラッタ・シーンでは約300リットルの偽血が使われた。主な材料はメープル・シロップである。

反響・評価[編集]

ニュージーランドでは動員50万人の大ヒットを記録。フランスでも、1週間の限定公開に7万人が駆けつけた。

『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督は「エネルギッシュかつ高度なストーリーテリング、さらには常軌を逸したユーモアのセンスに心躍らされた」と本作を大絶賛している。

受賞[編集]

本作は前述のアヴォリアッツ映画祭以外にも、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭'92:特殊効果賞、ローマ国際ファンタスティック映画祭'92:主演男優賞・特殊効果賞、第1回モントリオール国際ファンタスティック映画祭:監督賞・作曲賞、第13回ボルト・ファンタ:グランプリなど、数多くの賞に輝いた。

備考[編集]

  • 写真と回想シーンに登場するライオネルの父親を演じるのは、プロデューサーのジム・ブースである。

外部リンク[編集]