ブルワーカー

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1960年代のブルワーカー

ブルワーカー (Bullworker)は、筋力トレーニングで使用されるスポーツ器具である。

沿革[編集]

ドイツ出身のトレーニングジム経営者[1]ガート・ケルベル(Gert F. Kölbel、1933年11月23日生[2])によって発明され、特許も取得。1963年から販売され、ヨーロッパアジアアメリカで販売され続けている。

設計[編集]

オリジナルのブルワーカーは、2つの袖、中心にスプリング内蔵の収縮性のシリンダ、両端にハンドグリップが取り付けられている。2つの対になったケーブルは、両端にあるハンドグリップにつながっている。

交換用ナイロンストラップ付属ケーブルを含む、いくつかの改善を施されたが、基本的な構造は変っていない。

作動[編集]

エクササイズは、シリンダーを内側へ押しこんだり、ケーブルを外側へ引っ張ったりして行う。スプリングの圧縮により、任意の抵抗を作り出し、圧力が解放され、ブルワーカーを元の位置に戻す。

アイソメトリック・トレーニングによるエクササイズを、ケルベルのものは26種類のエクササイズが、福発メタル社のものは40種類のエクササイズが可能である。

日本での展開[編集]

日本では福発メタルが製造と販売、また株式会社PIOも販売をしている。かつては販売を日本メール・オーダーがしていた[3]

50年以上に亘って、 少年雑誌等での広告を通して通信販売され、特に80年代に掲載された、漫画形式の広告が有名である。

ある生徒が、自身のひ弱さを馬鹿にされて自信を無くしていたところへ、ブルワーカーのお陰でたくましくなった友人が現れる。その友人の紹介で、14日間の無料試用を申込み、トレーニングを行ったところ、見事たくましくなり、自信を取り戻すという内容。

「まったく簡単だ」というコピーも有名になった。

一時期、長州力をイメージキャラクターに起用し、広告展開していたこともある。

参考文献[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]