ブリリアントブルーFCF

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ブリリアントブルーFCF
識別情報
CAS登録番号 3844-45-9 チェック
PubChem 19700
ChemSpider 18556 チェック
UNII H3R47K3TBD チェック
特性
化学式 C37H34N2Na2O9S3
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ブリリアントブルーFCF (Brilliant Blue FCF) は、色に着色することのできる着色料食用タール色素に分類される合成着色料である。通称青色1号(あおいろいちごう)。常温では金属光沢のある赤紫色の粒状の固体で、無臭である。分子式はC37H34N2Na2O9S3、分子量792.86。CAS登録番号 : 3844-45-9、INS番号 : 133。工業的には、ベンズアルデヒドスルホン酸エチルベンジルアニリンスルホン酸を反応させたものを酸化させることによって作り出す。

主に食品添加物工業製品の着色用途として使用される。旧厚生省は天然に存在しない添加物に分類している[1]EUでは食品添加物(E番号:E133)として認可されているが、ベルギーフランスドイツスウェーデンオーストリアは国として禁止している。[2][3]。またアメリカでは連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C法)[4]に基づき、"FD&C Blue No. 1"として食品(医薬品または化粧品)添加物として認可されている[5]

FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会 (JECFA) の毒性試験では短期毒性、長期毒性および発がん性は確認されていない[6]。国際癌研究機関 (IARC) の発がん性リスク評価においても発がん性が確認できていない(Group 3)。

そのため、日本、EU(ベルギーフランスドイツスウェーデンオーストリアを除く)や米国を始め、多くの国で使用が認められている。菓子などの食品ジュースを青色に着色する場合に使用されることがある。食品の着色の際には約0.01%の比率で混合するが、ヨーロッパ諸国の一部ではEU法を部分的に批准していないために食品への使用が禁止されている[7]。あるいは、国際がん研究機関 (IARC) の発がん性リスクではグループ3(発がん性が分類できない)に分類されており、グループ2Bに分類され、ヒトに対する発癌性が疑われるコーヒー酸を含有する コーヒーよりもリスクは低い[8]

ある報告によれば、青色1号には脊髄損傷に起因する炎症を抑える効果があるという。ラットを用いた調査によれば、青色1号を投与されたグループは、投与されなかったグループよりも脊髄の回復が著しく早かったという。前述の通り副作用の危険性が少ないとされるため、これは「新たな治療法」にもなりえるというが、副作用として、目や皮膚など細胞全体が真っ青に染まってしまうとのことだ。[9]

脚注[編集]

  1. ^ 厚生省「表5 食品添加物の年齢別摂取量」 マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査 (平成12年12月14日 厚生省) (日本食品化学研究振興財団)
  2. ^ Current EU approved additives and their E Numbersthe Food Standard Agency, UK
  3. ^ 多くのアゾ色素が2008年のEUの法律改正(REGULATION (EC) No 1333/2008)で認可除外を受けているが、ブリリアントブルーFCFは認可は継続されている
  4. ^ Federal Food, Drug, and Cosmetic ActCHAPTER VII,SUBCHAPTER B--COLORS
  5. ^ Summary of Color Additives Listed for Use in the United States in Food, Drugs, Cosmetics, and Medical Devices,Center for Food Safety & Applied Nutrition,FDA 。
  6. ^ BRILLIANT BLUE FCF, JECFA
  7. ^ Food Additives in the European Union, Department of Food Biosciences, the University of Reading, UK。
  8. ^ IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to HumansIARC
  9. ^ [1]、PNAS

外部リンク[編集]