ブラッドハーレーの馬車

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ブラッドハーレーの馬車』( - ばしゃ)は、沙村広明による日本漫画作品。『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)において2005年から2007年に連載された。単行本全1巻。

目次

[編集] 概要

赤毛のアンのような作品を描きたい」という沙村の希望により連載が開始されたが[1]、共通性は登場人物の名前と馬車や孤児院、切妻屋根といったいくつかの要素程度であり、ストーリー的な共通性は無い。登場する国家なども議員制政治を敷いた近代西洋のどこか程度の設定のみで細かくは行われていない。タイトルにもあるように毎回馬車が登場する。

ブラッドハーレー家に養女として貰われて行く少女達の過酷で残酷な運命を描く物語。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

とある時代のとある国での話。国内有数の資産家であり、貴族院議員であった公爵ニコラ・A・ブラッドハーレーは「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」という劇団を経営していた。その劇団の構成員は全てブラッドハーレーの養女であり、全国の孤児院から集められていた。「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」は孤児院で生活する少女達の憧れの存在であり、ブラッドハーレーの養女に貰われて行く娘は羨望の眼差しで見られた。ところが、毎年ブラッドハーレー家の養女として貰われて行く人数と、劇団員の人数には圧倒的な開きがあった。

この国でかつて発生した「ヘンズレーの暴動」と呼ばれる囚人・看守合わせて37人が死亡した刑務所での集団脱獄・暴動事件。国は、こういった事件を恒久的に防止する為のプログラムを策定・実施しはじめる。そのプログラムは服役者の性的欲求・破壊欲求を解消させる為、全国の孤児院より女子を買い取り、年一回、長期・無期服役者に対して与えるというおぞましいものであった。その計画『1/14計画案』(通称・パスカの祭り)と呼ばれる文書を発議し、実行に移した人物こそが、貴族院議員ブラッドハーレーであった。

[編集] 各話紹介

第一話 見返り峠の小唄坂 LOOKING BACK AT HOME
孤児院からブラッドハーレー邸に向かう少女を乗せた馬車の馭者は、見返り峠で挽き唄を歌うという。選ばれた少女・ダイアナを待っていたのは、「パスカの祭り」と呼ばれる過酷な運命であった。
第二話 友達 FRIEND
刑務所に来て3日目のステラ。唯一の心の支えは、隣室にいる同じ孤児院出身のプリシラだけであった。2人は孤児院での思い出を語り、ステラは過去の事件についてプリシラに告白する。
第三話 ある追憶 OLDMAN'S REMEMBRANCE
妻を亡くした老人が思い出すのは、少年時代、近くの孤児院にいた少女・フィリパとの恋であった。
第四話 家族写真 A FAMILY SHOT
窃盗犯・トマスは元政治記者・クリフからブラッドハーレー家の暗躍を聞く。後日、「パスカの祭り」で囚人と少女の脱走騒ぎが起こる。騒ぎの一段落後、送られて来た家族写真を見てトマスは涙する。
第五話 絆 THE BOND OFF・・・
入園時同じ帽子を持っていたジェンとルビーは2人だけの絆を持つ。月日は流れ、ジェンはブラッドハーレー家の養女に選ばれるが、ジェンに不測の事態が起こり、でルビーへと変更される。出発後、ルビーの秘密が明らかになる。
第六話 澱覆う銀 SAVE HER SNOWY NECK
別の刑務所から赴任して来た看守のケネスは、少女の余りの惨状に我慢出来ず、脱出させることを決意する。
第七話 鳥は消えた LOST WAGTAIL
歌劇団の舞台に立つことが出来たレスリーは、同じ孤児院出身のメイティから、もう1人の少女の行方を尋ねられるが、レスリーは行方を知らなかった。
第八話 馬車と飛行船 LED ZEPPELIN
第一話でダイアナの乗る馬車を見送ったコーデリアは20歳になって養女として引き取られ、世話役のブライスに歌劇団の女優への憧れを語る。馬車に乗っている途中、敵国の飛行船の攻撃を受け、コーデリアをかばって瀕死となったブライスから真実を託される。

[編集] 書誌情報

沙村広明 『ブラッドハーレーの馬車』 太田出版Fx COMICS〉、全1巻

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 『ブラッドハーレーの馬車』あとがきより
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