ブラック・ジャックの登場人物

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本記事では、手塚治虫の医療漫画『ブラック・ジャック』の登場人物について記述する。

なお、メディアにより各キャラの情報に差があるが、ここでは第一に漫画版、第二にテレビアニメ版を基本として記述している。

独立項目のある人物[編集]

ブラック・ジャック
主人公。無免許の天才外科医。略称はBJ。
ピノコ
BJの助手。
本間丈太郎
医師。BJの命の恩人。

セミレギュラー[編集]

ドクター・キリコ
アニメ声優: 山路和弘(OVA版)、鹿賀丈史(劇場版)、若本規夫(劇場版予告)、速水奨(テレビアニメ版)、田中秀幸(インターネットアニメ版)
ラジオドラマ声優: 清水紘治
実写俳優: 草刈正雄森本レオ
軍医で、戦場で満足に医療品もない中で瀕死の重傷に苦しんでいる兵士たちを安楽死させ感謝された経験から、「治療の見込みのない患者は苦しませるよりも静かに息を引き取らせた方が良い」との信念を持つようになり、“死に神の化身”の異名を取りながら法律にふれないように安楽死を請け負うようになる。最終回を含めて9回の登場。「医師は患者の延命を行うことが使命なのか、患者を延命させることでその患者を幸福にできるのか」という本作品のテーマにおいて、安楽死に反対するBJの対になる存在。一方、医療技術においてはBJからは対等な存在として見られていない。
キリコの安楽死に対する信条はあくまで「手の施しようのない患者への救済行為」であるため、その信条に背くような殺生行為はしておらず、作中でも「治せるものなら治す」と明言もしている。事実、心臓病の治療薬と勘違いした少年に安楽死用の薬を盗まれ、彼の病身の母親に服用させてしまうという失態を犯した際には、BJにフォローされつつも最後まで患者の命を救うため尽力していた。その後BJから「命を活かすことと安楽死で殺すことのどちらがよいか?」と皮肉られた時には、「命が助かるにこしたことはない」と返答している。また、第191話『小うるさい自殺者』では軽々しく自殺したがる少年を追い返そうとしている。
年齢に関しては、シリーズを通して全く言及されたことはない。軍医だったことは分かっているが、いつの戦争でどこの国の軍医をしていたのかは分からない[1]
キリコの初登場は単行本では、寝たきりになった母親とその子供たちからそれぞれ依頼を受けたキリコとBJが鉢合わせになるエピソード『ふたりの黒い医者』だが、雑誌連載ではこれは2度目の登場であり、キリコの登場はこれ以前にも存在した。キリコの雑誌連載時の初登場は、米軍の細菌兵器が輸送船の乗務員に感染し、BJとキリコが日本政府から治療を依頼されるエピソード『恐怖菌』(雑誌連載順ではこれは46話に当たり、『ふたりの黒い医者』は56話に当たる)。このエピソードはもともと1974年に起こった原子力船「むつ」の放射能漏れ事故をモチーフにしたものだったが、大幅に内容が変更になり、タイトルも元の『死に神の化身』から『恐怖菌』に改題され単行本に収録された。『恐怖菌』の冒頭にはBJとキリコが顔を合わせるシーンがあるが、これはセリフが変更されたもので、改稿前の『死に神の化身』では次のような会話が交わされていた。「ブラック・ジャックとは君かね おれはドクター・キリコだ 名前は知ってるだろう」「ドクター・キリコ…… 『死に神の化身』といわれた悪名たかい軍医」「『死に神の化身』か おれの部下がつけた名前だ」と、その後のシリーズで語られることの無かった自らのあだ名の由来も口にしている。また、「この男はざんにんで冷酷な殺し屋ですよ」と政府関係者に言ったBJに「なおして役に立ちそうな病人はかならずなおす そのかわり なおしても役に立たんやつはえんりょなく殺す!」等と言い放った。
第106話『浦島太郎』でキリコは、患者の安楽死を依頼した医師に安楽死の値段表を記した紙を見せている。安楽死の種類は数種類あり、キリコは「いかに相手が楽に気持ちよく死ねるか」ということで値段が決まるらしい。シリーズ中で登場した安楽死の種類は2種類あり、特別な機械で超音波を延髄に流して呼吸中枢を麻痺させ死なせる方法と、何の毒かは不明だが毒物注射がある(第177話『死への一時間』では、ニューヨークまで特製の毒薬を買い付けに行っていた)。『ふたりの黒い医者』では前者の方法で100万円の料金を請求していたが、これ以外に安楽死の報酬が出てくる場面はない。
『浦島太郎』のエピソードでは、大正13年に発生した炭鉱事故の被害者でそれから55年間も少年の姿のまま昏睡状態が続いている患者について、自分が手術を行わない場合はキリコが安楽死を行うと知ったBJが患者の手術に臨むが、物語の最後でBJが患者の死を告げた際には、BJに「手術が失敗したのか!?」と驚きながら問い詰めている。BJが患者を蘇生させたことが原因で、逆に患者が急速に老化し老衰で死亡したと知った時にはひどくショックを受け、BJと共に「俺たちは馬鹿だっ」とうなだれた。
『弁があった!』のエピソードでは、妹・ユリが父親を連れて登場する。父親は穴の見付からない奇妙な縦隔気胸で、キリコは5年間も治療法を探したがどうしても治せず、やむなく安楽死させることを決意した。以前からキリコの仕事に反対していたユリは父親の安楽死にも無論反対で、様々な病院を回った後にBJに治療を頼む。BJは空気の漏れる穴が呼吸停止中は隠れる弁であることを突き止めたが、キリコがどうせ駄目だろうとこっそり毒物を注射してしまっていたため父親を安楽死させてしまった。ユリは第146話『99.9パーセントの水』にも登場し、南米で奇病に感染したキリコの治療をBJに願い出た。この時、キリコは自分で自分を安楽死させようとした[2]
1998年には安楽死を扱うウェブサイトに「ドクター・キリコ」を名乗る人物が現れ、相談に訪れた自殺志願者の女性に青酸カリを送付して服用した女性が死亡するという事件が発生し、「ドクター・キリコ事件」の通称で話題となった。
手塚(てづか)
テレビアニメ声優:堀秀行
BJの医大時代からの友人。回生病院勤務(アニメでは手塚病院)の外科医で、自分では手に負えない患者の手術や相談をBJによく持ちかけ、BJも手を貸すことが多い。また、BJも何か困ったことがあると彼に相談をすることもある。BJが友として、対等に接している人物。
手塚は自身をキャラクター化してマンガの中に出すことが好きだったが、友人の医師役以外にも事故現場に居合わせた漫画家だったり、病院の入院患者として登場したこともあった。「警察署に呼ばれても締切りに追われてその場で原稿を描かされる」、「「シメキリーッ」と叫んでのたうち回る謎の慢性締め切り病という病気に苛まれる」等といったある種の自虐ネタもある。
山田野(やまだの)
テレビアニメ声優:大木民夫
BJの医大時代の恩師。口を覆う大きな白ひげが特徴。BJの実力を認めており、何かとBJに便宜を図ってくれる。初登場時には医大の教授であったが、教授の座を狙う助教授の草井の陰謀で窮地に追い込まれたところをBJに助けられた。その後、目が悪くなり引退。本間の家を訪れて彼が遺した資料を調べたこともあり、本間とは何らかの関係にあった可能性もある。BJが過去のトラウマから執刀不能に陥ったとき、彼をトラウマから救っており、BJは「私の病気を治してくださった」と感謝している。本間と共にBJが本心から敬意を表している人物の一人。山田野の孫がBJに学友の手術を依頼した時に、BJは山田野への恩義から格安の値段で治療したことがある(『悲鳴』より)。テレビアニメでは『Karte01:消えた針』『Karte51:噂の座頭医師』に登場。「花丸」という名前で登場。
配役されているキャラクターは、花丸先生。なお、花丸先生は本作品では、本間丈太郎の眠る墓がある寺の住職、市立病院の院長として出演。
辰巳(たつみ)
テレビアニメ声優:宮本充
『ホスピタル』『フィルムは2つあった』に登場。BJの医大時代の友人。『ホスピタル』では、東亜病院に勤めていた時、BJに手術を依頼し、彼の名前を出したことで解雇されたが、それと引き換えに独裁者のごとく振る舞っていた教授に一泡吹かせることができて「せいせいした」と言っていた。『フィルムは2つあった』では、有名な映画監督が難病に冒された自分の息子をBJに手術させ、それを撮影した記録映画を制作しようとしたが、BJは自身が無免許であるため映画が受け入れられないと考え、辰巳を助手につけ、辰巳と入れ代わりながら手術を行った。
配役されているキャラクターは、『どろんこ先生』の主人公「どろんこ」。
タカシ
テレビアニメ声優:矢尾一樹
『友よいずこ』に登場。BJのことを唯一クロちゃんと呼ぶ幼少期の親友。日本人と黒人の間の混血。BJが爆発事故にあった際、彼の顔の左半分に当たる皮膚を提供する。BJが退院した時にはすでに引っ越した後だった。顔面の皮膚の色が左右で異なっているのはタカシの臀部の皮膚を移植したからであり、後にBJは周囲から不気味だという理由で整形を促されるが、タカシへの感謝の意味も込めて整形しようとはしなかった。その後、自然保護運動に身を投じ、原子力基地の建設反対を唱えていたところ、建設推進派によってアルジェリアアルジェで暗殺される。大人になった顔は作中に出ていない。
本間丈太郎と並び、BJにとっては絶対的な存在。深い恩義を感じており、彼の行方を知るために金をバラまき、四方八方に手を尽くした。再会することはできなかったが、彼の死を知ったBJは頬に手を当て、「これは君の形見になっちまったな」と呟いていた。
テレビアニメでは『Karte56:縫い目皮膚の提供者』に登場し、少々の時間だがBJと再会できた。
琵琶丸(びわまる)
テレビアニメ声優:野沢那智
『座頭医師』『湯治場の二人』に登場。盲目の鍼師。病人に対し無料で治療を行う。食うには困っていないとの事だが、どういう手段で収入を得ているのかは不明。本人曰く、これまでに救って来た患者は約2000〜3000人。
あくまで善意の治療であり腕も高いが、鍼治療以外の医療行為を否定したり、嫌がる患者にも無理やり治療を施したりするなど、少々独善的な面がある。『座頭医師』のエピソードでは、針に恐怖心を持つ子供の患者に鍼を打ったことでショック症状を引き起こしてしまい、駆け付けたBJに助けられたが、直後にBJの何回も手術で治療している胃腸虚弱を鍼で治して借りを返した。
鍼の製作者はBJの使うメスも製作した鍛冶師・憑二斉。
漫画では2回登場。常に「ヒヒヒ」と不敵な笑みを浮かべている。もともとは『どろろ』などに「琵琶法師」として登場していたキャラクター。テレビアニメでは『Karte51:噂の座頭医師』に登場した。なお、野沢はテレビシリーズ以前のアニメでBJを演じたこともある。
白拍子泰彦(しらびょうしやすひこ)
アニメ声優: 水島裕(OVA版)、森田順平(テレビアニメ版)
『白い正義』『腫瘍狩り』に登場。東西大学の教授であり外科部長。プライドが高い上に潔癖症で、患者から高額な医療費を取り立てる無免許医のBJをモグリの医者として軽蔑していたが、真面目すぎて融通がきかない点やエリートという自分の立場を守るために重大な医療ミスを隠蔽しようとしていたことをBJから叱責された。家庭では母親と二人暮らしで、母親だけには頭が上がらない。そのため、BJは彼の説得を母親に頼んだこともある。また、彼は母親の前でBJの悪口を言っていた時に、「あなたはBJの才能に嫉妬しているのではないか」と母親から指摘され、ひどくショックを受けたこともあった。
アニメでは「ドクターホワイト」という異名を持っていた。配役されているのは、『バンパイヤ』第一部の主人公、「トッペイ」。
椎竹(しいたけ)
アニメ声優:塩屋浩三(インターネットアニメ版)、小林修(テレビアニメ版)
『六等星』に登場。真中病院に20年以上勤務しているベテランの医師。外出中に偶然遭遇した交通事故の現場で、救急隊員に的確な指示を与え、難易度の高い麻酔注射をわずか3秒で成功させて激痛に苦しむ患者を救うなど、BJから実力を高く評価されている。だが、謙虚な性格で出世に無欲なため、病院内ではその実力を全く理解されず、窓際族扱いされていた。ベテランの医師であるにも関わらず病院内で下働きの地位に置かれていることには一切不満を述べず、BJに対しても「医者が欲を優先したらおしまいですよ」と語っている。真中病院で院長の死後、次期院長の選挙にからんで贈収賄の問題が発覚し、病院の主だった医師が全員逮捕されて病院内は混乱状態にあったがそんな中でも逮捕された徳川・柴田両医師の患者をすべて請け負っていた、その最中、打ち上げ花火の事故で重体の患者が運び込まれた際に、BJの強い推薦で椎竹が患者の手術を行った。BJはこの手術を通して、椎竹こそが次期院長に最もふさわしい人物であることを病院側に理解させようとしたのであった。
BJは、作中に登場する医師の大部分を何らかの形で批判・軽蔑しており[3]、彼が本心から敬意を表したことのある医師は少ないが、椎竹はその数少ない一人である。BJは、本当は巨大な存在であるにも関わらず世間では目立たない「六等星」のような人物の代表として、椎竹の名を挙げている。
黒松(くろまつ)
『B・Jそっくり』に登場。吸血鬼医師と言われる内科医。医師としての腕は確かで、診察した患者は全力で治療するが、そのための治療費は容赦なく取り立て、家族の窮状すら顧みない。BJをして『俺の影法師』と言わせた人物。ある患者の孫娘が治療費の取り立てを悲観して飛び降り自殺を図った際に書いた遺書をBJから奪い取るため車でBJを追いかけた際、大型トラックと衝突し重体となり、BJの手術を受ける。
演じるのは「ドン・ドラキュラ」。
アニメ版のブラック・ジャックではピノコの受験する学校の学長として似た人物が登場する。最初はBJに対し非協力的だったが最終的にはピノコを受験させたりピノコの為に作った月一回のピノ高校の教師として協力した。
ファスナー神父
OVA声優: 坂口芳貞(エルネスト)
『過ぎさりし一瞬』に登場。BJが唯一、自分と同等以上の医療技術を持つと発言した人物。エルサルバドルのサンメリーダという町に住む。神父であると同時にメキシコの医科大学を卒業した医師でもあるが、貧民たちに対する政府の差別と迫害に憤り、反政府組織に加わっていたことがある。その時の激しい戦闘に巻き込まれた日本人の赤ん坊を瀕死の重傷から救った(その赤ん坊は無事に成長して20年後にファスナーと再会している)。その手術は、BJが自分よりも上、世界一の技術と賞賛するほどのものだったが、本人は神の起こした奇跡としてそれを否定していた。それでもBJはファスナーを自分のライバル足り得る存在と呼び、何としてもその腕前を見たいと願っていたが、彼を政治犯として捕らえようとする警察に銃撃されて指を二本失ってしまったため、それは叶わなかった。最後にはBJの助けを借りて警察の執拗な追跡を逃れ、国外へ亡命した。BJは、ファスナーの神業的な手術の腕に対する嫉妬、その一方でライバルと呼べる存在が現れたことに対する喜び、しかしその技術が永遠に失われてしまったことに対する失望など、普段は見せない多くの感情を露わにしていた。
本作品が初出だが、後に『プライム・ローズ』に「ジンバ」というキャラクターで出演したという異色の経歴を持つ。
ハリ・アドラ
『その子を殺すな!』に登場。心霊医師。消毒や麻酔を行わず素手のみで患部を摘出し、患者には全く苦痛を与えずしかも患者の体に全く傷を残さないという、神がかった手術を行う本物の超能力者であり、「医者とは神の思し召し通り人の命を救う」と言ってはばからない。『週刊秘密』の記者達に煽られ子宮外妊娠の胎児を中絶しようとするBJに憤慨し、手術道具を全て念力で破壊した後に胎児を摘出する。しかし胎児は生存能力を持たない無頭児であり、彼の手でも救いようのないその姿に絶望し、病院を去った。
配役されているのは、『海のトリトン』に登場したポセイドンの息子「イボリロ」。
草井(くさい)
『助っ人』に登場。山田野が勤める医大の助教授。性格は陰湿かつ卑劣で、教授の座を狙って山田野を追い落とそうとした。山田野の目の悪さを知ってわざと彼に執刀医を頼み、笑いものにすることで彼を追い込ませる陰謀を企んだことがあったが、患者は既にBJに手術された後であり、手術の済んだ患者を再び当てがったということで逆に自分が山田野から激しく叱責され、BJからも冷たく笑われた。
配役されているのは、スカンク草井。なお、スカンク草井は他にも駅の爆破犯やギャング等の悪役を多数演じているが、『昭和新山』では右手が穴から抜けなくなってしまったため切断したところ、穴の中で石を握っていたからであったという間抜けなキャラを演じたこともある(これにはBJも「てめえのはサル以下だ!!」と完全に呆れていた)。
浅草上乃(あさくさうえの)
『20年目の暗示』に登場。外科医の手塚と同じ病院に勤める精神科の医師。強力な催眠術を使うことができ、起きている相手を一瞬にして眠りに落とすことができる。指の動かなくなったBJに憎まれ口を叩きつつも、自身の得意分野で診察した。本間丈太郎の同僚であり、20年前のBJの大手術にも立ち会っている。手術後、本間に言った「二十年も経てば彼(BJ)の指は用をなさなくなるだろう」という何気ない悪口が後催眠としてBJに働き、きっかり二十年後に暗示が出たのがBJの指が動かない原因であった。それに気付いた浅草はBJの手術中に割り込み、暗示を解いた。

BJをめぐる女性たち[編集]

ピノコ以外に女性とは縁の無い孤高の存在に見えるBJだが、シリーズ中にはロマンスもいくつか存在した。

如月めぐみ(きさらぎ めぐみ)
『めぐり会い』『海は恋のかおり』『人生という名のSL』に登場。
BJの大学の後輩、BJと同じ医局で勉強するうちに共に愛し合うようになる。医局員時代のBJの手によって子宮癌を治してもらうが、その結果、女性としての機能を失ったため男性として生きることを決意し、船医となってBJのもとを去る。現在は名前の字の読みを変え「如月恵(きさらぎ けい)」と名乗っている。BJと相思相愛であったことが確認できる唯一の女性であり、BJの中では特別の存在であった。BJのファーストキスの相手であり、BJが「心から愛している」と告白した。ピノコに対しては改名後の「けい」は「めぐみ」の兄ということになっている。如月が船医になったあと5年後にBJと横浜で再会したが、その後は会っていない。最終回にBJの夢の中に登場する。
桑田(鈴木)このみ(くわた このみ)
テレビアニメ声優:田中敦子(Karte15)→松井菜桜子(Karte59)
『ブラック・クイーン』『終電車』に登場。優秀な外科医だが、手足を切断するような手術も平気な顔で行うため、女性版ブラック・ジャックという意味でブラック・クイーンの異名で呼ばれたことがあった(後にBJからこう呼ばれた際には「その名をおっしゃらないで」と、頬を赤らませた)。
恋人(ロック・ホーム)が大怪我をし切断しなければならなくなったが足を切ることができず、BJに助けを求めた。BJは彼女に睡眠薬を飲ませ、その間に足を切らずに治した(クリスマスに「ジャックからクイーンへ」と記した手紙を渡そうとしたが破り捨てた)。恋人との結婚後、BJと再会したが、その時は夫との仲が危機的な状況になっていた。ブラック・ジャックから「あなたの生きがいは本当に仕事(手術)か」と問われ、「あなたとなら一緒になれる」と告白する。今度は逆にBJが夫との仲を復活させるため、一計を案じる。BJが一時期「心に焼き付いた」女性であった。
配役されているのは、『地球を呑む』のヒロイン、「ゼフィルス」。
ロミ
テレビアニメ声優:本多知恵子
『ふたりのピノコ』(初出時題名は『緑柱石』。緑柱石(ベリル)はベリリウムを含有する鉱物のこと)に登場。公害病で苦しむ幼い少女。医学雑誌に写真が掲載されたとき、BJはその顔が気に入り、ピノコの顔をロミの顔と同じ顔にした。
近くの工場が排出するベリリウム(原作記述)によって肺を冒されており、BJはロミを診察する保健所の医師に公害病を告発するよう促すが、医師は工場に買収され、告発を躊躇してしまう。その間にロミは死んでしまい、ついに医師は工場と戦うことを決意する。
彼女が死亡した際にBJが見せた怒りの表情は筆舌に尽くしがたいものである。ピノコとの縁もあるため、BJは彼女を死に追いやった現状に対して、凄まじいまでの憎しみをこめた表情を見せていた。
テレビアニメ『Karte61:二人のピノコ』では雑誌で子供服のモデルをしていたことがあり、それを見たBJがピノコの顔のモデルにした。架空の「ゼータ金属」に冒されたが、BJの手によって一命をとりとめ、町の病院に入院したところで終わっている。
杉並井草(すぎなみ いぐさ)
『スター誕生』に登場。女優志望の少女。女優になるため上京し、BJに整形手術を依頼するが、BJは人間の個性ともいえる顔を変えることに反対し、家に帰るよう説得して追い返す。しかし、家に帰らず小さな芸能プロに入り、のちに芸能プロの社長に依頼されBJの整形手術を受け、美貌を手にいれ、有名女優となる。
BJは手術を引き受けた際に「つくられたマネキンとあう気はない」と言い、手術後は二度と自分の前に現れないことを要求するが、井草は手術後、BJを熱烈に愛するようになり、BJの家が見える場所に別荘を買う。井草が意を決して、BJの家に行ったとき、BJは井草の整形手術前の顔の写真を部屋に飾っていた。後に井草は女優を引退し、ブラジルに移住した。
ネーミングは東京都杉並区と、同区内の地名である井草から(当時の手塚治虫の在住地)。
青鳥ミチル
テレビアニメ声優:川澄綾子
『かりそめの愛を』に登場。末期癌を患う少女。「病室にこれからいちばん最初に入ってきた男の人と結婚式をあげたい」と両親に言い、両親はミチルの幼なじみの久磨という男性を呼ぶが、久磨が到着する前にBJが入ってきたため、BJと「結婚式」をあげる。BJに命を救われ、本気で彼に恋するが、BJはそれは真の恋ではないと見抜き、突き放し、姿を消す。その後、久磨と結婚した。名前の由来は童話劇『青い鳥』と、その登場人物のミチルから。
美江
『霧』に登場。緊張病[4]を患う少女。病気のために、学校に通うことができず、自暴自棄になる。両親からも見捨てられ、死ぬために谷川岳の一ノ倉沢に登り、転落して重傷を負う。BJはそんな彼女を放っておけず、彼女を追い、一ノ倉沢まで助けに行く。帰路に濃霧のため10日間にわたり下山できなくなるが、BJは最後まで彼女を見捨てなかった。ようやく救助隊が駆けつけたとき、BJへの愛を呟いて意識を失う(生死は不明)。
綿引十枝子
『きたるべきチャンス』に登場。女医であり、兄の綿引博士(下の名は不明)とともに病院を営む。兄は癌の特効薬たるポリサチニンの開発でノーベル賞を受賞するが、それはあくまで予防薬のため、食道癌に侵される。名誉ある死を選んだ兄の意に反し、BJに手術を依頼する。助手を務めるも小腸の自家移植などを見て卒倒した。
回復した綿引博士は転移をも防ぐ、より完全なネオポリサチニンを完成させ再受賞し、BJを祝賀会に誘うがBJは断った。
配役されているのは、『人間昆虫記』のヒロイン「十村十枝子」。
ジェーン・ギッデオン伯爵夫人
『盗難』に登場。ハネムーン中に落石事故に会い、BJによって両手両足の切断手術を受け、さらに義手義足まで作ってもらった元患者。
リハビリテーション中にBJに恋してしまい、密かにBJへの恋文をしたため、BJの写真とともに義手義足のケースに収めていた。しかしそのケースが金目のものと勘違いされて盗難に遭う。その中身ゆえ、彼女はケースを探したがらなかったが、BJはそれを探し出し、一緒に収められていた写真や恋文を焼き捨て、義手義足だけを彼女の元に返した。
新宿南外科の女医
『B・J入院す』に登場。本名は不明。院長の妹。留学中にBJの名声を聞き、憧れを抱いていた。本人が自分の病院に入院したことで、BJに夢中になり、医学の勉強を疎かにしてしまう。兄はそんな妹を心配し、BJに妹と結婚するか退院するかのどちらかを選ぶよう迫り、BJは病院から去る。そのため一時半狂乱になるが、兄の事故をきっかけに医師としての自覚を取り戻し、BJに(BJ自身の手術でなく)自らの執刀に対する指南を乞う。
清水きよみ
テレビアニメ声優:沢海陽子
『土砂降り』に登場。瀬戸内海の小島で診療所を営む女医。兄はBJの窮地を救った医師だったが、がけ崩れで死亡。きよみはBJの冷静な判断力と手術の腕前に惚れ込み、一人の男性としても愛するようになるが、がけ崩れから子供を救おうとして死亡する。きよみはBJに死ぬ間際、自分の肌をBJの顔のつぎはぎの部分に移植するよう願うが、BJは「美しい顔にメスをいれたくない」と語った(テレビアニメ『Karte23:土砂降りのち恋』では命を取り留める)。
ヨーコ
OVA声優: 折笠富美子(月子)
『しずむ女』に登場。OVAでは名が月子とされている。晦日市に住む身寄りのない少女。海で魚を捕りながら生活していたが、工場廃液による公害病が原因で言語と足の機能を失い、工場側からの治療費も役人にごまかされてしまう。BJの手術により、カタカナが書けるまでに回復したヨーコは彼のために海に魚を捕りに行くが、溺死。BJに抱きしめられた、数少ない女性の一人。主な台詞は「ヌ?」「オニイチャン」。
ユリ
テレビアニメ声優:久川綾
『弁があった!』『99.9%の水』に登場。ドクター・キリコの妹。家族思いの女性で、父や兄のことを大切に思っている。兄との仲は悪くはないが、安楽死に対しては否定的であり、彼の仕事にはいつも反対している。一方でBJを医師として非常に尊敬しており、少なからず好意を抱いているようである。初登場の『弁があった!』では、BJに「ドクター・キリコにそっくり」と言われた。

BJの家族関係[編集]

テレビアニメ声優:兵藤まこ(青年時:川瀬晶子
BJとともに米軍演習跡地の不発弾の爆発に巻き込まれ、両手足を失い、声も出なくなるほどの重傷を負う(幼いBJは母が喋ろうとするときの口の動きで言いたい事が解ったらしい)。家族を見捨てて逃げていった父親を許すよう、BJに心で伝え、そのまま亡くなった。BJは母が世界で一番美しいと思っている。実際美人であったようで、彼女の顔になった蓮花は「ベリーナイス」と褒めている。
テレビアニメ声優:小川真司(青年時:小野大輔
不発弾事故で重傷を負った妻を捨て、愛人・蓮花を連れてマカオへ蒸発。会社を興して成功を収め、蓮花とも結婚。息子であるBJも不発弾事故に巻き込まれたことは知らない。ハンセン病に侵され崩れてしまった蓮花の顔を整形するよう依頼し、それを機に和解を持ちかける。しかし死んだ先妻(つまりBJの実母)を今はもう愛していないと言ったために、BJは復讐として蓮花を先妻の顔に整形する。父親に対するBJの不信は大きく、和解できないまま脳梗塞で死去。死後、彼の皮膚は蓮花の罠にはまり重傷を負ったBJの足に移植された。

※以上の2人は原作では名前不詳だが、テレビアニメ版『ブラック・ジャック21』では名前が設定されている。

小蓮
テレビアニメ声優:桑島法子
BJの異母妹。父の危篤になって初めてマカオへやってきたBJを「遺産目当てでやってきた」と軽蔑している。しかしBJが行方不明になったことを不審に思い、母親が自分に遺産を継がせるため彼を罠にはめたことを知って激怒。彼がマカオにやって来た本当の理由を知って誤解していたことを悟り、ギャングの銃弾からBJをかばって死去。死ぬ間際にBJを「兄さん」と呼んだ。
蓮花
テレビアニメ声優:高島雅羅
父の愛人で小蓮の実母。ハンセン病で崩れてしまった顔を整形してもらった。整形後の顔はBJの実母そのものであるが、本人は知らない。しかしその美しい顔とは裏腹に、内心はBJを邪魔者と思っており、夫の遺産を娘だけに継がせようとBJを監禁した。
自分がBJを抹殺するために嗾けたギャングによって小蓮が殺された後は、逆恨みに近い感情でBJをより一層憎むようになった。

その他[編集]

友引(ともびき)
OVA声優:羽佐間道夫(高杉警部) テレビアニメ声優:内海賢二
『獅子面病』『山手線の哲』に登場。BJを無免許医として逮捕しようとする警部。顔は「アセチレン・ランプ」。無免許医として逮捕を免除するかわりに、非常に難しい手術をBJに押しつける。自分の息子が獅子面病にかかった際はBJに手術をさせた。
「山手線の哲」で、追っていたスリ犯の哲を窃盗罪で逮捕しようとしていたが、哲が指を切られたため、BJに手術を依頼していた。哲の退院の日に警察手帳やペンなどをすられ、もちろん哲はすぐ返したが、哲の回復を身を持って知った後、哲と意気投合していた。
原作では他にも様々な役で登場しているが、テレビアニメでは役が固定された。「山手線の哲」は、テレビアニメではKarte20でサブタイトルも同じ。こちらのラストは哲の退院から数年後、BJの逮捕状をとったが、話の最中に哲に盗まれ出直しをする。
OVAでは高杉警部という名で登場する。こちらはBJと腐れ縁の刑事で、BJと札幌で出会った際には「しばらくこっちにいるから飲みに行こう」と誘うなど、それなりに親しいようである。
哲(てつ)
テレビアニメ声優:富田耕生
『山手線の哲』『人生という名のSL』に登場。通称「山手線の哲」。手塚キャラの「ヒゲオヤジ」である。山手線で多くのスリを犯し、刑事に付きまとわれるが、暴力団の金を盗み指を切られ、BJに助けられる。
原作では他にも様々な役で多くのエピソードに登場したが、テレビアニメでは元手品師社交不安障害を発症し入院その時の担当医が本間丈太郎であった、BJに救われた後スリから足を洗い、現在ではBJらが常連として通う喫茶店「Tom」のマスターに役を固定。恩人である本間丈太郎の娘・久美子を引き取って同居させている。
これと似たような人物がTBS版ドラマでもある。ただし指が切り落とされるのではなく殴られる。
ヒゲオヤジが医者である話もある。
丑吾郎(うしごろう)
アニメ声優:佐藤正治(インターネットアニメ版)、青野武(テレビアニメ版)
『やり残しの家』[5]に登場。BJ邸を立てた大工。若者に厳しく、頑固。白血病で倒れてもBJ邸のリフォームを続ける。戦時中広島に在住して被爆しており、BJの診断で原爆病と判明、治療をされるが開業したてのBJには「まるで風車にむかうドン・キホーテのように」無力だったため、大きな病院に入院することにする。自分が戻ってくるまでは、誰にも家に手を入れさせないと約束した。もっともその後、家は地震、台風、爆発テロなどで倒壊するが、次の回には再建築されている(作りかけの所はわざわざ再現までして作ってあるが)。
なお、TVアニメ版では、時代設定が21世紀になったことを考慮してか、原爆が原因という設定は明言されなかった。
間久部緑郎(まくべ ろくろう)
テレビアニメ声優:緑川光
『刻印』に登場。BJの小学校時代の親友。小学生時代、嘘ばかりつく子供だったがBJにだけは嘘をつかず、BJに「おまえは世界一悪い医者になる。技術は本間先生ゆずり、性格は僕ゆずりでね」などと語っていた。その後フランスに留学するが、多くの犯罪を犯して「暗黒街の皇太子」と呼ばれる大物犯罪者となり警察に追われている。BJと再会したときにはサングラスをかけており、「変装のため瞳の色を変えたが使った薬品が悪く目がほとんど見えなくなった」と語るが、それが真実なのかどうかは不明。
BJとの再会の目的は、指紋を変えるために自分の指と部下の一人の指を交換する手術を行わせるためだった。BJが渋るかのようなそぶりを見せると部下達を使って暗に脅し、手術を了承させる。この手術で指紋が変わった事で警察の追求をかわしていたが、手術のとき指の骨に「友情の記念のサイン」を書いたことをBJが警察に伝えたために身元が発覚、逮捕され死刑になる。
『刻印』は単行本未収録作品『指』のセリフやストーリー、一部の絵を大きく変更した作品である。『指』では間久部緑郎は生まれつき多指症で指が六本あり「緑郎」という名前もそれから取られたという設定で、逮捕の決め手もサインではなくBJが保存していた六本目の指となっていた。この設定の変更については、作中の多指症に関する発言における人権問題の影響もあると思われる。
また、二人の友情についても『指』と『刻印』で違いがある。『指』では手術後に口封じのためにBJを殺害するよう間久部が部下に指示したことになっており、その明らかな裏切り行為に失望したBJは間久部からの手紙を破り捨てるというラストシーンになっている。一方『刻印』では部下がBJを殺そうとするところは同じだが部下はそのことを間久部に明言せず、部下が独断でBJ殺害計画を行ったととれる描写に変わっている。さらに『刻印』では『指』とは違って独房で死刑を待つ間久部と彼の元に訪れたBJの対話がラストシーンとなっている。この時、「殺せと命令したのか」と聞くBJに対して間久部は「部下の独断だ」と答え、初めてサングラスを外してBJを見つめながら「俺が君に一度だって嘘をついたか?俺を信じてくれ」と言う。それに対してBJは苦笑を浮かべ、信じると答えた。
ちなみに間久部ことロック・ホームは他の役でも第1話から登場しており、不良少年から苦悩する科学者まで幅広い役を演じている。間久部緑郎という名前は、元は手塚治虫の別作品『バンパイヤ』に登場した際のもの。後に『ブッキラによろしく!』でもこの名前を使用している。
ゲラ
テレビアニメ声優:高戸靖広
『笑い上戸』に登場。BJの高校生時代の友人。普段からその名の如くゲラゲラと笑っていることからこのあだ名が付いたが、その裏には借金をした両親に夜逃げされたという悲惨な過去を持つ。その過去を悔やまない理由は単純に「怒っても疲れるだけだし、泣いても意味がない」からである。その過去を知ったBJは自身と廃人と化した母を見捨てた父への憎しみの過去を思い出してしまい、彼が常に笑ってばかりいることに不満を持ったが、次第に友情で結ばれていき、BJの高校時代の唯一の友達となった。漫画家を目指していて、彼の描いた漫画でBJを今までにない笑顔(?)にさせた。その後、家に現れた借金取りに襲われた時、チンピラにBJの持つダーツの矢を喉に刺され重傷に陥り、笑うことができなくなった。8年後、今のBJから手術を受け、一時的に救われるが、後に二次感染により高熱が出て、病院中に響き渡るような声で笑った後に息を引き取る。彼の死はBJの心に深い悔恨の念を残すこととなった。アニメでは「うえと しょう(漢字は不明)」という名前がある。漫画版では、当時すでに放送開始されていた、『笑っていいとも!』のタモリが「笑っていいかな」の台詞に「いいとも」と答える形で友情出演している。
週刊秘密の記者
『なんという舌』『その子を殺すな!』などに登場。BJをネタにした記事を週刊誌「週刊秘密」に書こうとBJの前に現れる記者2人組。一人は、手塚キャラのテツノのオッサン。1人は永井豪の自画像に似ている。
伊東
『誤診』に登場。BJの高校時代の友人が経営する病院で勤務する優秀な美男医師だが、彼曰く「あれだけ給料を貰わなければ直ぐにでも出て行くのに」らしい。BJの友人である院長の誤診に気付くが理解してもらえなかった。その後BJの華麗な手術を見て感動してしまい、病院を出て行った後BJにしつこく弟子入りを頼むが断られてしまった。ちなみにこの院長は『はるかなる国から』で再登場しているが、『誤診』の時とは正反対にBJの力を認めている。
配役されているのは、『新撰組』のキャラクター「鎌切大作」。
憑二斉
劇場版声優:小林清志
『湯治場の二人』に登場。BJのメスと琵琶丸の針を手掛けた老鍛冶師。俗世を離れて山奥の湯治場の近くの庵に独りで住む。かなりの偏屈物で、二人から代金として受け取った大量の札束を「金はこうするに限る」と囲炉裏に入れて燃やした。また二人の道具を見て手掛けた患者数やミスの数まで言い当てた。二人の道具を鍛え終わった所で病に倒れ、治療の甲斐無く死去。死期を悟っていたらしく、二人にあてて人の生き死に左右する医療の意味を問う遺文を遺していた。
手塚スター・システムのキャラクター「フランケンシュタイン」が演じる。彼はこの役以外にも、医師や患者として複数キャラクターで登場する。
J大学の鈴木教授
順天堂大学胸部外科元教授の鈴木章夫。心臓外科のフロントランナーとして活躍するが、マンガの執筆と時同じくする。このころの様子は手塚治虫の「ブラック・ジャック」にJ大学の鈴木教授で登場する。
蟻谷 蜂助(ありたに ほうすけ)
テレビアニメ版声優:古川登志夫
『助けあい』に登場。サラリーマン(大安商事の経理課長)。冤罪により拷問を受けていたBJを救う。その後会社の社長であるハム・エッグの策略により殺害されかけ、重傷を負わされるが、彼に恩義を抱いたBJの尽力により一命を取り留める。
事故により顔がぐちゃぐちゃになったため、ハム・エッグ達にばれないように顔を別人に整形された。
配役されているのは『I.L』の伊万里大作、整形後は『バンパイヤ』のトッペイ。
ジョナサン
『もう1人のJ』に登場。頭が完全に黒[6]であること以外は顔の傷をはじめBJにそっくりの男。10年前に友人のハンスと共にナチスの金塊を見つけた際欲にかられたハンスに体中を刺され海に放り込まれるが一命を取り留め、それ以降彼に復讐することを思って生きてきた(金塊の分け前はもらったものの、治療費と入院費で使い果たしてしまった)。顔色が悪いのは「シモンズ病」を患っているためであり、BJの治療により病と共に顔の傷も治った(その際の治療費はハンスが支払った)。
ゴ・ウィン
『あつい夜』に登場。ベトナム出身のハワイに住む医者。ハワイで殺し屋に追われている農園主、ダグラスを3回ほどBJと共に治療してきたが、実は彼こそがその殺し屋であった。ベトナム戦争の際ダグラスに自分の妻と娘を殺されそれ以来ダグラスに復讐しようとしたが、戦争の終結と共に行方が分からなくなったためアメリカを探し回った。そしてダグラスを射殺するが自身も警部に撃たれ、逃走するもダイヤモンドヘッドにある妻と娘が眠る墓の前で射殺された。
今村健平(いまむら けんぺい)
『過ぎ去りし一瞬』に登場。タクシー運転手をやりながら定時制高校に通う学生。中性的な容姿をしており裁縫などの女性趣味を持つ。そのため、女子からの人気は高いが、自分の容姿や趣味にはコンプレックスも持っている。他人の顔の傷を見ると、同じ場所にミミズ腫れが浮くアレルギーを持ち、背中には二つの弾痕がある(本人は生まれついての痣だと思っていた)。
赤子のとき、エルサルバドルのサンメリーダ村の戦禍に巻き込まれ、脳や体が引き裂かれた重傷を負った。それを治療したのがファスナー神父であった。欠損した部分(右脳にいたるまで)をマリアという女性の遺体で埋め合わせたため、その体は文字通り半分は女性のものであり、前述の容姿や性格はマリアという女性の影響を受けたものである。この大手術をファスナー神父は寸分違わぬ正確さで皮膚割線を切開して行った。それにより外見上は手術痕が一切残らなかったのである。背中の弾痕は奇跡の印として、わざと残されたものだった。
チン・キ博士
『音楽のある風景』に登場。ファロット四徴症の新しい手術法を生み出したD国の世界的外科医であり、日本の国際病院でその術式を披露した。手術中に音楽をかけるくせがある。術式披露時にはビートルズの「Let It Be」をかけた。手術の腕前はBJと同等であり、BJが敬意を払う数少ない人物でもある。
D国の国策により、外国文化を禁止する法律が施行され、外国音楽が聴けなくなったため、監視の目の届かない手術室に防音壁とステレオを取り付け、患者を眠らせてからこっそり外国音楽を聴きながら手術をするようになった。以来、いつも音楽を流しながら手術するようになった。
術式披露後にBJの手術を見るためBJとともにBJの自宅に向かうが、外国音楽を聴いていたことがばれてしまい、途中でD国の反逆罪により役人に拘束される。そのときに心筋梗塞を起こし、見込みの少ない手術をBJに委ねて意識を失った。BJは「無駄だとは思うが」と言いつつ手術を引き受け、モーツァルトの「レクイエム」を流しながら手術を行ったが、最終的な生死は不明。

本作品以外の登場人物[編集]

備考[編集]

本間と山田野は連載開始1年ほどたって登場したため、それ以前に本間や山田野とは無関係に、猿田彦や花丸博士が他の役柄で出演している。しかも医者役の上、花丸博士は何度か登場した内の初回では、BJを非難する医者を演じており、読み返すと若干混乱をまねく。

脚注[編集]

  1. ^ リメイク漫画『ヤング ブラック・ジャック』では、ベトナム戦争下のアメリカ軍の軍医として若き日のドクター・キリコが登場する。
  2. ^ このエピソードは雑誌連載時には、当時話題になっていた村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』をまねて『限りなく透明に近い水』というタイトルが付けられていた。
  3. ^ 椎竹の勤務する真中病院で、次期院長の座を狙って大規模な贈賄工作を繰り広げ、警察に逮捕された徳川と柴田もその典型である。
  4. ^ 作中でBJが「精神分裂症の一種」と言っている。精神分裂症は現在で言う統合失調症
  5. ^ 『漫画家たちの戦争 原爆といのち』(金の星社)にも再録。「天声人語」(朝日新聞2014年8月10日)にも取り上げられる。
  6. ^ その際通りがかった手塚が「ぬりまちがえだな…あの頭」とBJに間違えていた。

参考文献[編集]

  • 山本敦司『Black Jack 300 stars’ encyclopedia』秋田文庫

関連項目[編集]