ブライトライツ・ホーリーランド

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ブライトライツ・ホーリーランド』は、古橋秀之著の小説2000年メディアワークス刊。『ブラックロッド』シリーズ3部作の完結編。イラストレーターは前嶋重機

前2作に比べ、SF、あるいはファンタジーとしての寓意的な要素を多く持ち合わせている。

あらすじ[編集]

機甲祈伏隊(ガンボーズ)が壊滅し、「プロジェクト・トリニティ」の発動が決定した。<嗤う悪霊>スレイマンは魔女の手によって解放され、<ケイオス・ヘキサ>を跳梁する。ビスケット工場に迷い込んだコードαは、ジョーンズ一家に引き取られ、アルファと名づけられる。ガンボーズの生き残り、ヤコは、ガンボーズを立て直すべく、18年前に引退した羅漢、ナムを呼び戻そうとしていた。「プロジェクト・トリニティ」の進展とともに市内は混沌へと飲み込まれていく。

登場人物[編集]

スレイマン
最凶最悪の悪霊と呼ばれた天才魔術士。死人占い師。
ヴァージニア13
廃棄寸前の妖術技官。狂った魔女。
グウ(アレックス・ナム)
巨漢の僧侶。かつてガンボーズにおいてもっとも仏に近いといわれた機甲羅漢だったが、18年前に隊を抜け、以後隠遁生活を送っていた。現在では重度のアルコール中毒になっている。ブラッドジャケットにも登場している。
ヤコ
尼。壊滅したガンボーズの生き残り。18年前にナムと個人的な親交があった。
リー
グウの知人。小男。チビの李(リー)
クリストファー・ジョーンズ
ジョーンズ一家の主。愛称クリス。ブラインドフォーチュン・ビスケット社の製菓工場で、生産ラインの主任を務めている。インポテンツ。
ナオミ
クリスの妻。ブラックロッドにも登場している。
ビリーJ
ジョーとナオミの息子。ジョーンズ一家の長男。クリスの影響でキャプテン・ドレイクマニアである。
ジョー・ディック
ナオミの昔の友人。ニューハーフ。
アルファさん
コードα。プロジェクト・トリニティのために作り出された存在。ジョーンズ一家に居候することになる。
キャプテン・ドレイク
前作ブラッドジャケットから登場した劇中劇テレビシリーズの主人公およびシリーズの名称。吸血鬼にして吸血鬼ハンター。ネーミングは海賊フランシス・ドレークからかと思われる。

シリーズ作品[編集]