フーメイ

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フーメイトゥバ語Хөөмей: Khomei, Khöömei, Xöömeiホーメイとも)アルタイ山脈周辺の民族に伝わる喉歌のうち、トゥバ共和国における呼称。浪曲節のような喉を詰めた声の歌に伴って歌われ、その歌の装飾として用いられる。 佐藤直紀作曲のNHK大河ドラマ龍馬伝』のテーマ曲で、フーメイがサンプリングで挿入されている。

分布と歴史[編集]

顕著な例としてソロ・パフォーマンスが主体であったものから、舞台化されるようになって以降の1980年代あたりから演者のグループ化が進んだ。その中から、1990年以降、フンフルトゥヤトハチルギルチンなど世界的に活躍し、影響を与えるユニットが登場し現在に至っている。

分類[編集]

フーメイトゥバ語Хөөмей)、スグット(トゥバ語:Сыгыт)、カルグラー(トゥバ語:Каргыраа)に加え、ボルバンナドゥル(トゥバ語:Борбаңнадыр)、エゼンギレール(トゥバ語:Эзеңгилээр)、カンズプ(トゥバ語:Каңзып)、チゥランドゥク(トゥバ語:Чыландык)などのスタイルに細分される。

発声の仕組み[編集]

喉歌の発声は、独特の喉頭調節による浪曲節のような喉を詰めた声による喉頭音源の生成、舌や口唇の形状を調音運動によって調節し声道の共鳴周波数を制御することによって実現される。喉頭調節としては、喉を詰めることにより仮声帯が内転し、声帯に加えて仮声帯が振動する声帯-仮声帯発声によって独特のダミ声が実現されるていることが知られている。また調音は、舌や口唇の形状を変化させ、鋭い第2フォルマントの共鳴を作り、第2フォルマントの周波数を動かすことにより笛のような音によるメロディーを作り出す。

関連項目[編集]

関連文献[編集]

  • 等々力政彦著『シベリアをわたる風』長征社、1999年7月、ISBN 4-924929-35-2
  • 等々力政彦著『トゥバ音楽小事典』浜松市楽器博物館、2012年6月
  • 中野純著『日本人の鳴き声』NTT出版、1993年5月、ISBN 4-87188-215-2
  • 巻上公一著『声帯から極楽』筑摩書房、1998年3月、ISBN 4-480-87293-0
  • Аксёнов, Алексей Николаевич <<Тувинская Народная Музыка>>, Москва, Музыка, 1964.
  • Кыргыс З. К., «Хоомей — жемчужина Тувы», Кызыл, 1992.
  • Кыргыс З. К., «Тувинское горловое пение», Новосибирск, 2002.
  • Levin, Theodore C. and Valentina Süzükei <<Where Rivers and Mountains Sing: Sound, Music and Nomadism in Tuva and Beyond>> Indiana University Press, Bloomington, Indiana, 2006, ISBN 0-253-34715-7.
  • Mark C. van Tongeren <<Overtone Singing>> Fusica, 2002, ISBN 90-807163-2-4.
  • Levin, Theodore C. and Michael Edgerton The Throat Singers of Tuva. Scientific American. September 1999 Vol 81 Issue 3 p. 80.(レビン、エドガートン著「アジア中央部の不思議な喉歌ホーミー」、『日系サイエンス』、1999年12月号、ISSN 0917009X)
  • Khoomei.com 7 March 2007. http://khoomei.com.

外部リンク[編集]