フレール・ジャック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

フレール・ジャックフランス語:Frère Jacques)はフランス語圏および世界各地でよく知られたフランス民謡。フランス語圏外ではその地域の言語による歌詞で歌われているため、世界各地に様々な歌詞が存在している(関連項目「『フレール・ジャック』の各言語による歌詞」を参照のこと)。日本では、フランス語題をカタカナに置き換えた『フレール・ジャック』の題のほか、英語題をカタカナに置き換えた『アーユースリーピング』、また『かねがなる』『グーチョキパーでなにつくろう』などの邦題でも知られている。

歌詞と楽譜[編集]

フランス語歌詞と日本語の概訳を記す。歌われるときはしばしば四声のカノン(輪唱)形式をとる。

  • 第一声: Frère Jacques, Frère Jacques, (兄弟ジャックよ)
  • 第二声: Dormez-vous ? Dormez-vous ? (お眠りですか?)
  • 第三声: Sonnez les matines ! Sonnez les matines ! (朝の鐘を鳴らしてください!)
  • 第四声: Ding ! Ding ! Dong ! Ding ! Ding ! Dong !  (ディン!ディン!ドン!ディン!ディン!ドン!)

なお、第四声の原語表記には「Din! Dan! Don!(ダン!ダン!ドン!)」や「Ding! Daing! Dong!(ディン!ダン!ドン!)」などが用いられることもある。

『フレール・ジャック』の楽譜と仏語歌詞


由来[編集]

この歌は、僧侶が朝課のために鐘を夜中や夜明け前に鳴らしていたことと関連しているといわれている。曲が作られたのは17世紀と推定されている。

『フレール・ジャック』のメロディーが、オーストリアなど一部の地域で葬送の挽歌を連想させるような短調で歌われていた歴史があることから、この歌を聖職者や聖騎士団員の処刑にまつわるものとする説もある。歌のモチーフになったと推定される人物に第23代テンプル騎士団総長のジャック・ド・モレーほかがいるが、推測の域を出ない。もっとも、この歌の旋律を載せた出版物のうち現在知られているなかでは最も古いとされる(1780年ごろ)文献では、題名が『Frère Blaise』となっている。このため、この歌の成立はジャックという名の人物とは関係していない可能性もある。

よく知られた邦題[編集]

  • 『アーユースリーピング』:村上俊三の訳詩。
  • 『かねがなる』:勝承夫の作詞。
  • 『グーチョキパーでなにつくろう』:斉藤二三子の作詞。手遊び歌として知られる。
  • 『味噌汁、飲みたいな、ナメコがいいな、おかわりハイ』:作詞不明。手遊び歌。

関連項目[編集]

  • 交響曲第1番 (マーラー):第3楽章で『フレール・ジャック』の短調に編曲されたフレーズを取り入れている。
  • 松任谷由実の『グレイス・スリックの肖像』(シングル『守ってあげたい』のB面)のイントロとアウトロに『フレール・ジャック』が引用されている。

外部リンク[編集]