フリッチョフ・カプラ

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フリッチョフ・カプラ

フリッチョフ・カプラ(Fritjof Capra, 1939年2月1日 -)は、オーストリア出身のアメリカ物理学者である。現代物理学と東洋思想との相同性、相補性を指摘した1975年の『タオ自然学』が世界的なベストセラーとなり、その名が広く知られるようになった。

来歴[編集]

ウィーン生まれ。1966年、ウィーン大学で理論物理学の博士号を取得。専門は、素粒子物理学システム理論パリ大学カリフォルニア大学スタンフォード大学ロンドン大学などで研究、教育に従事。エコロジカル・シンクタンク、エルムウッド研究所所長をへて、現在は、初等・中等教育の段階からエコロジー&システム論的な発想を普及するためのセンター・フォー・エコリテラシー(en:Center for Ecoliteracy)のディレクター。

現代物理学と東洋思想との相同性、相補性を指摘する一連の書籍は、世界中で幅広い読者層を得ている。とりわけ1975年の『タオ自然学』は、当時のディープエコロジーニューエイジ・ムーブメントの流れにあって、一大ベストセラーとなった。

エコ・リテラシー[編集]

エコ・リテラシーとは、自然の原理を理解し、それに則って生きるための教養。この自然の原理は、「ネットワーク」、「入れ子システム」、「サイクル」、「フロー」、「発展」、「動的平衡」の6つの概念にまとめられている。近年は、これらの概念を社会学的に展開しているマニュエル・カステルジョン・アーリらとの交流もみられる。

主な著作[編集]

単著[編集]

  • 1975, The Tao of Physics. (吉福伸逸訳『タオ自然学―現代物理学の先端から「東洋の世紀」がはじまる』工作舎, 1979年 ISBN 978-4-87502-108-7
  • 1982, The Turning Point: Science, Society, and the Rising Culture (吉福伸逸ほか訳『ターニング・ポイント―科学と経済・社会, 心と身体, フェミニズムの将来』工作舎, 1984年/『新ターニング・ポイント』1995年 ISBN 4-87502-249-2
  • 1988, Uncommon Wisdom (吉福伸逸・星川淳田中三彦上野圭一訳『非常の知―カプラ対話篇』工作舎, 2000年 ISBN 4-87502-148-8
  • 1997, The Web of Life
  • 2004, The Hidden Connections: A Science for Sustainable Living
  • 2007, The Science of Leonardo: Inside the Mind of the Great Genius of the Renaissance

共著[編集]

  • 1984, Green Politics, with Charlene Spretnak (吉福伸逸・鶴田栄作・田中三彦訳『新版 グリーン・ポリティックス―緑の政治学』青土社, 1992年)
  • 1991, Belonging to the Universe: Explorations on the Frontiers of Science and Spirituality, with David Steindl-Rast and Thomas Matus
  • 1992, EcoManagement, with Ernest Callenbach and Sandra Marburg (鶴田栄作訳『エコロジカル・マネジメント―緑の企業になるためのガイドブック』ダイヤモンド社, 1992年)
  • 1995, Steering Business Toward Sustainability, with Gunter Pauli (赤池学監訳『ゼロ・エミッション―持続可能な産業システムへの挑戦』ダイヤモンド社, 1996年)

外部リンク[編集]