フランケンシュタイン城

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フランケンシュタイン城の塔および廃墟

フランケンシュタイン城(Burg Frankenstein)は、ドイツダルムシュタットより5kmほど南にある、丘の上に造られた城である。

この城はフォン・フランケンシュタイン(von Frankenstein)の家名を受け継ぐ貴族によって13世紀以前に建てられた。かつては相当の大きさの要塞であったが、現在は2つの塔と礼拝堂を残すのみとなっている。

17世紀後半から18世紀初頭において、この城は錬金術師であり自然哲学者ヨハン・コンラート・ディッペルの住居となった。 彼はディッペル油英語版の発明や、ハインリヒ・ディースバッハ英語版と協力して紺青を発明したことで知られている。ディッペルは時に正統でない考えを持つことがあり、異端の咎で収監されていた時期もある。この地域の伝承によると、当時ディッペルは死体泥棒だと非難されていた。彼が解剖学にも興味を持っていたことを考えると、あながち根拠のない非難であるとも言い切れない。また時にディッペルは「フォン・フランケンシュタイン」と署名することがあったが、実際にはフランケンシュタイン家の子孫ではない。

小説フランケンシュタイン、すなわち現代のプロメシュース』の著者メアリー・シェリーは夫妻でスイスにいるバイロン卿を訪ねる途中、この地域を旅したことがある。そして滞在先で嵐の夜に怪談話をしている最中、この作品の着想を得たとされている(ディオダディ荘の怪奇談義)。そのため、彼女がこの城を訪れ、そして土地の伝承を聞いたのだと思われているが、実際に彼女自身がそう言及したわけではない。

関連文献[編集]

  • Art. "Frankenstein", in: Hessen, hg. v. Georg W. Sante, Stuttgart 1960 (= Handbuch der historischen Statten Deutschlands, 4. Bd.), S. 117
  • Nieder-Beerbach, in: Georg Dehio, Handbuch der Deutschen Kunstdenkmaler: Hessen, bearb. v. Magnus Backes, 1966, S. 622

外部リンク[編集]