フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』(Fly Me to the Moon) とは、ジャズのスタンダード・ナンバーの内の一つ。タイトルを日本語に訳すと「私を月に連れて行って」といった意味になる。
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[編集] 曲について
この曲は1954年に作曲家・作詞家のバート・ハワード(Bart Howard、1915年7月1日 - 2004年2月21日)によって作られたもので、初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel" において、ヴォーカルのフェリシア・サンダーズ (Felicia Sanders) によるものであった。ただしこの時の曲のタイトルは『In Other Words』(「言い換えると」の意味)であり、曲調も3拍子で、現在多く採用されているアレンジとは装いをかなり異にしていた。この「In other words」という台詞は歌詞の中にも登場しており、現在でもこの曲をカバーする際に『Fly Me to the Moon (In Other Words) 』というタイトルとしているアーティストもいる。同年にはヴォーカルのケイ・バラード (Kaye Ballard) によりデッカ・レコードにて初めて録音されている。
1956年にはポーシャ・ネルソンのアルバム『Let Me Love You』に収録された。同じ年に、ジョニー・マティスがこの曲を収録する際に初めて『Fly Me to the Moon』の題が登場した。
現在多く耳にする『Fly Me to the Moon』が完成するのは1962年の事である。作曲家・編曲家のジョー・ハーネル (Joe Harnell) が4拍子のボサノヴァ風に書き直した曲が、現在よく知られているアレンジの一つである。その後フランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットになった。ヴォーカルナンバー以外でもインストナンバーとしても知られ、オスカー・ピーターソン等のジャズ・アーティストが演奏している。
シナトラがこの曲を発表した1960年代、アメリカ合衆国はアポロ計画の真っ只中にあって、本当に「月に連れて行って」貰えるのは非常に近くまで迫っている未来の出来事であった。そのため『Fly Me to the Moon』は一種の時代のテーマソングのように扱われ、これがこの曲のヒットにつながった。シナトラのバージョンの録音テープは、アポロ10号、11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になった。
この曲は非常に多くの歌手がカバーしていることでも知られており、劇中曲として使用されることも多い。
[編集] この曲をカバーした主な歌手・バンド
新世紀エヴァンゲリオンのエンディングテーマとしての歌唱者については新世紀エヴァンゲリオン#主題歌を参照
- アストラッド・ジルベルト
- エラ・フィッツジェラルド
- ケニー・G
- ジュリー・ロンドン
- ナット・キング・コール
- フランク・シナトラ
- ブレンダ・リー
- ロッド・スチュワート
- ポール・アンカ
- エバ・キャシディ
- 宇多田ヒカル
[編集] 劇中で使用された主な例
- 新世紀エヴァンゲリオン
- ブリジット・ジョーンズの日記
- スペース・カウボーイ
- ウォール街
- 愛なんていらねえよ、夏
- 全日空 企業CM「夢見るヒコーキ/あこがれのJAZZ CLUB」篇
- ディープ・インパクト
- 恋は邪魔者
- ベヨネッタ
- 美男(イケメン)ですね
- プルート・ナッシュ
[編集] 関連項目
- 私を月まで連れてって! この歌の名前が元で生まれた漫画で、作中でこの歌が歌われるシーンもある。
- パタリロ! この漫画に同タイトルの話が存在する。アニメ化(第19話:月への旅立ち)前のオリジナルイメージアルバムでは日本語訳されたFly Me to the Moonが収録されている。
- プラネテス このアニメに同タイトルの話(第5話)が存在する。
[編集] 外部リンク
- Fly Me to the MoonMP3フォーマット
- Fly Me to the Moon クロマティック・ハーモニカによる演奏