フユアオイ

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フユアオイ
Malva verticillata 4.JPG
フユアオイの花
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Magnoliophyta
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ群 Malvidae
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: ゼニアオイ属 Malva
: フユアオイ M. verticillata
学名
Malva verticillata L.
和名
フユアオイ(冬葵)

フユアオイ(冬葵、Malva verticillata)はアオイ科の一~二年草。中国原産。日本には食用、薬用とするために古く導入され、今ではあまり利用されないが、海岸等に野生化している。

名称[編集]

冬葵の名は、でも枯れない、あるいは冬でもが咲くためとされる。

アオイ(葵)という名は、少なくとも近世以降はタチアオイを意味するが、元はフユアオイを指し、「仰(あおぐ)日(ひ)」の意味で、葉に向日性があるためという[1]。ただし『万葉集』の時代にはすでにタチアオイの意味だったとの説もある[2]

特徴[編集]

は掌状で浅く切れ込む。花は径1cmほどで白または淡紅色、葉腋に固まってつき、普通はからまで咲く。

利用[編集]

生薬および野菜として利用される。種子は生薬「冬葵子(とうきし)」として用いられ、として飲用もされる。また葉を茹でて食べることができ、中国等では今でも野菜としてよく利用される。

中国や日本では変種のオカノリ(陸海苔、M. verticillata var. crispa)が食用に栽培される。

脚注[編集]

  1. ^ 牧野新日本植物図鑑(北隆館、1996年)
  2. ^ 牧野富太郎選集 2』東京美術、1970、「万葉集巻一の草木解釈 万葉歌のアオイは蜀葵である」