写真編集
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| ニコライ・エジョフとスターリン。レタッチ前後の比較。 |
写真編集(しゃしんへんしゅう 英: Photo editing )とは、アナログ/デジタルを問わず写真画像を修正する技法を意味する。フォトレタッチ(英: Photo retouch )とも。これを職業とする人をレタッチャーという。
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[編集] 写真編集の種類
デジタル編集では、デジタルカメラなどで撮影した写真を直接コンピュータに取り込む。デジタルカメラがない場合、印画紙に焼き付けられた写真をスキャナでデジタイズする。ストック写真データベースを利用することもできる。コンピュータ、グラフィックスタブレット、デジタルカメラの出現により、写真編集という用語は暗室での作業とコンピュータ上の作業の両方を指すようになった。写真編集は一般に非常に微妙なもの(色調やコントラストの修正など)だが、大胆な編集(頭と体を挿げ替えたり、サインを書き換えたり)もある。画像編集ソフトウェアは各種効果を適用したり様々な技法で画像を改変したりできる。場合によっては、写真編集後の結果は編集前と比較すると似ても似つかない画像となっていることがある。
[編集] 歴史
コンピュータ以前の写真編集は、インクや塗料を加筆 (retouch) したり、二重露光したり、写真やネガを暗室で繋ぎ合わせたりして行われた。写真編集は写真が誕生したころから行われてきた。写真は社会的に見れば、本質的に写実性を備えている。写真編集は見る者をだまして納得させるために行われたり、物語性や判り易さを強調するために行われた。アメリカ南北戦争のころには、写真は複数のネガから彫版として出版されていた。
ヨシフ・スターリンはプロパガンダ目的で写真編集させていたと言われている。1920年5月5日、前任者ウラジーミル・レーニンがソビエト軍への演説を行った際、レフ・トロツキーも出席していた。スターリンはそのときの写真を編集させ、トロツキーが出席していなかったように見せた。NKVDのリーダーであったニコライ・エジョフはスターリンと共に写真に撮影されたことがあるが、1940年に処刑されると、その写真が編集された。
1930年代、ジョン・ハートフィールドはナチのプロパガンダへの批判としてフォトモンタージュと呼ばれる写真編集技法を使用した。
写真のニュース価値を高めるために写真編集を行った最初のジャーナリストとして、1920年代のベルナール・マクファデンと彼の合成写真が有名である。1982年、ナショナルジオグラフィック誌の表紙写真の編集が論争となった。編集者は表紙に収まるように2つのエジプトのピラミッドの距離を縮めてしまったのである。この件で報道における写真編集の妥当性が議論されるようになった。反対派は、その雑誌が現実には存在しないものをあたかも存在しているかのように描写していると主張した。その後も同様の問題はいくつか発生している。例えば、 Redbook (アメリカの女性誌)の表紙にシェールの写真が使われたとき、彼女の笑顔とドレスが修正されている。2005年、マーサ・スチュワートが釈放されたとき、ニューズウィーク誌の表紙を飾ったが、それには彼女の顔をスリムな女性の体に繋ぎ合わせた写真を使って、刑務所で減量したことを示そうとした。
写真編集に関する他の論争として、人種問題も絡んだ件が1994年に発生した。O・J・シンプソンが申し立てにより彼の妻と彼女の友人を殺した疑いで逮捕されると、複数の出版物が彼の顔写真を掲載した。このとき、タイム誌が写真に修正を加えて顔色がより黒く見えるようにして、囚人ID番号を小さくした。この雑誌は修正されていない同じ写真を使ったニューズウィーク誌と並んで売られたため、その違いが際立つ結果となった。
[編集] 倫理
報道におけるデジタル編集の利用に関する倫理規定文書は増大している。[1] - "DigitalCustom Model Ethics Guidelines to Protect the Integrity of Journalistic Photographs in Digital Editing" (Rel. Ver. 2.0 - March 1, 2003) を参照されたい。
[編集] フォトショッピング
フォトショッピングとは、写真のデジタル編集を指す俗語である[1]。Adobe Photoshopに由来する用語であるが、同様の画像編集ソフトとしては Paint Shop Pro、Corel PHOTO-PAINT、GIMP などもある。Photoshop の発売元であるアドビシステムズはこのような用法を好ましく思っていない[2]。商標の普通名称化を懸念していると思われる。このため、一部の人々はこれをフォトチョッピング (photochopping) と呼んでいる。
[編集] 用例
プロのグラフィックアーティストやデザイナーが彼らの作業を「フォトショッピング」と呼ぶのは当然としても、この用語はむしろインターネット上の画像を使ったジョークサイトでよく見受けられる。つまり、フォトショッピングは漫画を生み出す新たな方法を指しており、この場合はオリジナルのデッサンを作る必要がない。このため、編集は非常に簡単に行われていて、どう変えられたかがひと目でわかるようになっている(その点でもユーモアが生み出される)か、あるいはどこをどう変えたのかわからないような精密な編集をするかのどちらかである。日本語では「フォトショップする」という言い方もある。
フォトショッピングの例として、有名な女優の写真を編集して裸にしてしまうものも含まれる。日本ではアイドルコラージュと呼ばれている。他にも、MAD Magazineでよく見られる手法として、風刺目的で何らかの製品のロゴを改変することがある。これにはロゴデザインの能力も要求される。
フォトショッピングされた画像はミーム的に電子メールなどを媒体として広まっていく。有名な画像としては、あなたがオナニーをするたびに…子猫が一匹ずつ神に殺されます や サメとヘリコプター がある。後者はナショナルジオグラフィックの 'Image of the Year' であるとしてかなり広く流布したが、デマであることが明らかとされた[3]。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- ^ David Geelan (2006年). Undead Theories: Constructivism, Eclecticism And Research in Education. Sense Publishers. ISBN 9077874313.
- ^ "Proper use of the Photoshop trademark". Adobe Systems Incorporated (2006年6月21日). 2007-03-25 閲覧。
- ^ Shark "Photo of the Year" Is E-Mail Hoax from National Geographic News, retrieved on 20 May, 2006
[編集] 外部リンク
- digitalcustom.com – Model Ethics Guidelines
- euphoria-imaging.com – レタッチ前後の例がある
- photoshopcontest.com

