フェルナンド・E・ソラナス

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フェルナンド・E・ソラナス
Fernando E. Solanas
Fernando E. Solanas
2008年
本名 Fernando Ezequiel 'Pino' Solanas
生年月日 1936年2月16日(78歳)
出生地 ブエノスアイレス
国籍 アルゼンチンの旗 アルゼンチン

フェルナンド・E・ソラナス(Fernando E. Solanas, 1936年2月16日 - )は、アルゼンチン映画監督脚本家政治家

クレジットではフェルナンド・エゼキエル・ソラナスとも表記される他、スペイン語圏など一部の地域ではピノ・ソラナスと呼ばれることもある。

略歴[編集]

1936年2月16日ブエノスアイレスで生まれる。演劇、法律、音楽を学んだ後、1962年に短編『Seguir andando』を製作し、映画監督としてデビュー。

1968年には最初の長編『La hora de los hornos: Notas y testimonios sobre el neocolonialismo, la violencia y la liberación(燃える時)』を製作。この作品は260分のドキュメンタリーであり、同年のマインハイム国際映画祭でインターフィルム賞を、1972年には英国映画協会賞サザーランド杯を受賞した。1971年に2本のドキュメンタリーを制作した後、翌1972年にアルゼンチンの国民的作家マルティン・フィエロを扱った劇映画『Los hijos de Fierro(フィエロの息子たち)』を製作。第25回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に出品された。

1976年ホルヘ・ラファエル・ビデラを中心とする軍部がクーデターを起こし、軍事独裁政権が樹立すると、ソラナスは翌1977年に家族とともにパリに亡命。以後、8年もの間フランスを映画製作、そして生活の拠点とする。1980年にフランス資本で製作したドキュメンタリー『Le regard des autres(他人の視線)』は第33回カンヌ国際映画祭のフランス映画の展望部門に出品された。

その後、アルゼンチンからパリに亡命した女優を主人公に母国への郷愁を描いた『タンゴ -ガルデルの亡命-』を製作。1985年の第42回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別大賞、イタリア批評家賞、ユニセフ賞を受賞した他、同年のハバナ映画祭でグランプリ、翌年の第11回セザール賞では音楽賞をアストル・ピアソラとホセ・ルイス・カスチネイラ・デ・ディオスが受賞した。ソラナスの作品は検閲により上映禁止処分を受けることもあったが、1983年に独裁政権が崩壊したため、本作はアルゼンチンでも劇場公開された。また、本作は日本で初めて劇場公開されたソラナスの作品でもある。

1985年、2年前の母国の民主化に伴い8年ぶりに帰国。1988年の『スール/その先は……愛』は16年ぶりにアルゼンチンで製作した作品である。独裁政権が崩壊した1983年のアルゼンチンを舞台に、青を基調とした幻想的な映像とアストル・ピアソラによるタンゴを象徴的に用い、5年の刑期を終えて刑務所から出所した活動家の主人公が家族の元へ帰宅するまでの一夜と主人公とその周囲の人々の回想による独裁政権下のアルゼンチンを全4部構成で描き、同年の第41回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した他、1990年第43回カンヌ国際映画祭では観客賞を、ハバナ映画祭とゲント国際映画祭ではグランプリを受賞した。ソラナスは本作を「愛についての映画」と位置付けている。

1992年には、父親を探しにメキシコまで旅をする少年を主人公に、ラテン・アメリカの情景を描いた『ラテン・アメリカ/光と影の詩』を製作。同年の第45回カンヌ国際映画祭でフランス映画高等技術委員会賞、エキュメニカル賞を、ハバナ国際映画祭で審査員特別賞と撮影賞を受賞したが、アルゼンチンの政治的な腐敗を批判する描写が含まれていたため、ソラナスは当時のカルロス・メネム大統領から名誉毀損で訴えられ、法廷で証言した翌日には何者かに銃撃され負傷している。また、本作は1992年に死去したアストル・ピアソラが映画音楽を担当した最後の作品である。

劇映画は1998年の『La nube(雲)』を最後に製作していないが、2000年代に入りドキュメンタリー映画を多数製作しており、それらはいずれも高い評価を得ている。2004年には映画芸術への多大な貢献を称えられ、第54回ベルリン国際映画祭名誉金熊賞を受賞した。

監督作品[編集]

  • Seguir andando(1962年)短編
  • Reflexión ciudadana(1963年)短編
  • La hora de los hornos: Notas y testimonios sobre el neocolonialismo, la violencia y la liberación(1968年)ドキュメンタリー
  • Perón: La revolución justicialista(1971年)ドキュメンタリー
  • Perón: Actualización política y doctrinaria para la toma del poder(1971年)ドキュメンタリー
  • Los hijos de Fierro(1972年)
  • Le regard des autres(1980年)ドキュメンタリー
  • タンゴ -ガルデルの亡命- Tangos, l'exil de Gardel(1986年)
  • スール/その先は……愛 Sur(1988年)
  • ラテン・アメリカ/光と影の詩 El Viaje(1992年)
  • La nube(1998年)
  • Memoria del saqueo(2004年)ドキュメンタリー
  • La dignidad de los nadies(2005年)ドキュメンタリー
  • Argentina latente(2007年)ドキュメンタリー
  • La próxima estación(2008年)ドキュメンタリー
  • Tierra sublevada: Oro impuro(2009年)ドキュメンタリー
  • Tierra sublevada: Oro negro(2011年)ドキュメンタリー
  • La guerra del fracking(2013年)ドキュメンタリー

外部リンク[編集]