フェラーリ・F40Competizione
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| フェラーリ・F40 Competizione | |
|---|---|
|
Competizione
|
|
| 乗車定員 | 2名 |
| ボディタイプ | 2ドア クーペ |
| エンジン | 水冷90度V8 DOHC 4バルブ ツインターボ |
| 変速機 | 5速MT |
| 駆動方式 | MR(縦置きエンジン・縦置きミッション) |
| サスペンション | 前・後共にダブルウィッシュボーン式 |
| 全長 | 4485mm |
| 全幅 | 1980mm |
| 全高 | 1200mm |
| ホイールベース | 2450mm |
| 車両重量 | 1035kg |
| ブレーキシステム | 前・後共にベンチレーテッドディスク式 |
| -自動車のスペック表- | |
フェラーリ F40 Competizione (コンペティツィオーネ/英語読み:コンペティション)とは、世界の著名なフェラーリストのために、イタリアのフェラーリ社がフェラーリ F40をベースに限定10台のみ生産した車。1992年の第29回東京モーターショーに出展された。
ノーマルの F40 に対する外観上の特徴は、フロントカウル上に大きく口を開けたラジエター冷却用のエアアウトレットと、リトラクタブルタイプから変更された丸型4灯式の埋め込みヘッドライト、リヤの可変式スポイラーを持つことである。
また派生車種として、各部に改良を加えたF40 GTE(グラン・ツーリスモ・エヴォルツィオーネ)、さらにル・マン24時間レース仕様に改められたF40 LM等のバリエーションが存在する。さらに市販されたノーマル仕様のF40をコンペティツィオーネルックに改造する車体キットも様々なメーカーから軒並み発売されていた。
BPRグローバルエンデュランスGT選手権(FIA-GT選手権の母体となったシリーズ)、IMSA、ル・マン24時間レース等、様々なカテゴリーのレースに於いて高い性能を発揮し、特にプライベーターに好まれたマシンである。
[編集] ノーマルF40からの変更点
- エクステリア
各所に追加されたエアダクト、大型化されたフロントリップスポイラー、固定式の前後牽引フック、室内外から操作できる消火システム・キルスイッチ、初期型に見られたスライド式のドアガラス(アクリル製)、エアダクトと一体化され小型になったサイドリヤビューミラー、外部バッテリー接続用端子、車体右側のクイックチャージャー対応の燃料給油口(左側は排除。ノーマルのフタのみ)、F1譲りの大型ディフューザーなどが追加装備されている。
- シャーシ
足回りはノーマルより更に軽量化され、しかもワイド化されたグッドイヤー製のレーシング用スリックタイヤとO・Z製のホイールを装備。ブレーキはサイズアップおよびキャリパーを変更し、制動力を強化した。パーキングブレーキを排除し(停車中は輪留めが必要であった)、サスペンション各部の見直しによるグリップ力を強化し、グループCカーなどに装備された内蔵式エアジャッキ(フロントに1本・リヤに2本装備)の投入などが施された。
- インテリア
元々内装はカーボンファイバー製のパネルがむき出しの箇所が多かったが、布製のトリムはダッシュボードを除いてすべて排除し、センタートンネルのカバーも外されアクセルワイヤー・ブレーキホース・消火システムのホース・シフトリンケージ等が整然と並ぶ。運転席側には乗員保護用のインパクトバーを搭載し(固定式なので、乗り降りの際はこれをまたぐためかなり窮屈)、シフトノブ(ノーマルの黒に対し白に変更)を大型化した。さらに、当時としては珍しかったデジタルメーターは、中央に各種車両データを切り替え表示できるようになっており、その下にターボのブースト圧計(3.2barまで)とタコメーター(10,000rpmまで)がバーグラフとして表示され、タイヤの空気圧警告灯も装備されたが、開発の遅れにより実際には機能していなかったという。
シートも更に形状が見直され、ホールド性のアップが図られ、シートベルトもサベルト製の4点式が装備されるなど、レースを意識したインテリアだった(しかし、助手席シートが装備されていた)。
- エンジン
エンジンは、ミッドシップに縦置きされた「ティーポF120B」と呼ばれる、90度V型8気筒・DOHC32バルブ+ツインターボエンジンで、総排気量2,936ccというレイアウトに大きな変更はないが、タービンおよびインタークーラーの大型化とあわせ、ブースト圧は1.1barから2.5barまで引き上げられ、マネジメントシステムや給排気系の見直しとあいまって、最高出力はノーマルの478ps/7,000rpmから実に倍近い780ps/8,100rpm、最高速度も時速324kmから381kmまで強化され、正にレーシングカーの領域にまで足を踏み入れることとなった。