フィディオン

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フィディオン
欧字表記 Fidion
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1972年5月26日
死没 不明(1991年用途変更
Djakao
Thessalie
母の父 Sicambre
生国 フランスの旗 フランス
馬主 日本ホースマンクラブ
競走成績
生涯成績 8戦2勝
獲得賞金 18万850フラン
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フィディオンFidion1972年5月26日 - 没年不明)は、フランス生産の競走馬種牡馬。1974年から1975年にかけておもにフランスで走ったのち、1976年に種牡馬として日本に輸入され、菊花賞有馬記念に優勝したメジロデュレンなど中央競馬で4頭、地方競馬で1頭の重賞勝利馬を輩出した。

経歴[編集]

1973年にドーヴィルで開催されたセリ市に上場され、当時フランスに滞在騎乗していた騎手野平祐二に7万5000フラン(約500万円。当時)で落札された[1]。馬主はシンボリ牧場和田共弘が中心となって結成された「日本ホースマンクラブ」で、野平はその代理人であった[1]

1974年にサンクルー競馬場でデビューし、初戦の4着を経て2戦目で初勝利[1]。3戦目のG3競走・トーマスブリヨン賞では後方待機から直線で追い込み、半馬身差の2着となる[1]。翌1975年は緒戦を6着、G2競走のノアイユ賞を3着としてイギリスに渡り、ダービーステークスに出走したがグランディの8着と敗れた[1]。フランスに戻ったのちボワルセル賞を圧勝[1]、続くG1競走のサンクルー大賞で人気を集めたが大敗し、これを最後に競走生活から退いた[1]

1976年に日本へ輸入され、日本ホースマンクラブの一員である北野豊吉が経営するメジロ牧場に繋養されたが、非常な暴れ馬で2名に怪我を負わせ、扱いかねたことから門別町の牧場に移された[2]。1983年に産駒ブライトシンボリがステイヤーズステークスに優勝。その後もメジロトーマスが2重賞を制したほか天皇賞(春)宝塚記念で2着といった成績を挙げ、1986年にはメジロデュレンがGI競走の菊花賞に優勝。同馬はまた1987年にグランプリ競走・有馬記念も制覇した。競走実績に乏しいステイヤー(長距離向き)血統であったことから当初人気がなかったが、この頃には50頭程度の交配相手を集める人気種牡馬となった[3]

1991年10月10日をもって種牡馬から用途変更されており[4]、没年は不明である。

主な産駒[編集]

中央競馬重賞勝利馬

地方競馬重賞勝利馬

主なブルードメアサイアー(母の父)産駒

血統表[編集]

フィディオン血統テディ系/5代内アウトブリード (血統表の出典)

Djakao
1966 鹿毛 フランス
父の父
Tanerko
1953 黒鹿毛 フランス
Tantieme Deux-Pour-Cent
Terka
La Divine Fair Copy
La Diva
父の母
Diagonale
1959 栗毛 フランス
Ribot Tenerani
Romanella
Barley Corn Hyperion
Schiaparelli

Thessalie
1963 鹿毛 フランス
Sicambre
1948 黒鹿毛 フランス
Prince Bio Prince Rose
Biologie
Sif Rialto
Suavita
母の母
La Tournelle
1954 鹿毛 フランス
Tourment Tourbillon
Fragment
Vatellino Vatellor
Finsbay


関連項目[編集]

  • ダンディルート - フィディオンと同日のセリで落札された日本ホースマンクラブ所有馬[1]。同じく日本で種牡馬入りした。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 『優駿』1987年1月号、p.162
  2. ^ 『優駿』1987年2月号、p.13
  3. ^ 『優駿』1987年1月号、p.97
  4. ^ ジャパン・スタッドブック・インターナショナル[1]の記録より(閲覧には要ログイン)。

参考文献[編集]

  • 優駿』1987年1月号(日本中央競馬会
    • 「日本の種牡馬 フィディオン」
  • 『優駿』1987年2月号(日本中央競馬会)
    • 結城恵助「メジロデュレンの故郷 吉田堅牧場」

外部リンク[編集]