ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット、もしくはLSD解放同盟

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ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット、もしくはLSD解放同盟(Far East Acid House Quartet, Otherwise the LSD Liberation Front)は日本のレイヴ音楽グループ。おもに日本ヨーロッパのアンダーグラウンド・シーンで活動し、サイケデリックトランスレイヴの草分けとも見なされた。通称は「ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット(Far East Acid House Quartet)」。

目次

[編集] 概要

  • 通称は「ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット(Far East Acid House Quartet)」だが、これは略称。正式名称は非常に長く、「ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット、もしくはLSD解放同盟(Far East Acid House Quartet, Otherwise the LSD Liberation Front)」である。
  • 現在のように野外レイヴが一般化する以前の、1980年代後半から、シャーマニズム神秘主義などをベースに、原始宗教儀式のような独特な呪術的なイメージを持つ、野外レイヴ・パーティをおこなっていた。日本では最初に野外レイヴをおこなったバンドと言われるが、そのスタイルもまた特異なものであり、現在に至るまで類似のアーティストやグループが存在しない。
  • 工事中のビルや倉庫、廃校や野外スペースなどで行われる彼ら独自のスタイルのレイヴ・パーティ「イリーガル・レイヴ」シリーズは、基本的にすべて、シークレット・パーティとして、おもに場所や日時はメディアに公表されず、特定の人たちだけが特定の方法で参加することができた。このようなスタイルに徹して野外レイヴのシリーズを挙行し続けたバンドとしては、世界的に見てもほとんど唯一無二の存在であり、今や伝説的存在となっている。
  • また、バンド名に「アシッド・ハウス」とあるものの、音楽性は今で言う「トランス」(とりわけゴアサイケデリックトランス)に近く、その幻想的なサウンドから、近年ではサイケデリックトランスの先駆的存在とも見なす評価もある。
  • 内外に「レイヴ・コミューン」を形成、国家内国家を宣言したり、自らマスコミ拒否を続けるなど、ヒッピー・リバイバル的思想を感じさせる活動で、バンドと言うよりは今で言う「チーム」のようなイメージを持った反体制的なカルト・グループとしておもにネオ・ヒッピー、レイヴ・ヒッピー、トラヴェラーと呼ばれる一部の若者を中心にカルト的人気を得ていた。

[編集] 歴史

[編集] 解散後の出来事

このアルバムには「ファー・イースト」の過去の代表曲として『Ibiza Breakfast(イビザで朝食を)』、『Kama Sutra Part 4 (カーマ・スートラ/愛の性典 パート4)』の2曲のトランスリミックスが収録された。
また、バンド解散と同時に、音楽界を引退していたスペースDJリョウリミキサーとしてゲスト参加したことや、その当時から仲違いしていたと言われる元・メンバーの芙苑晶スペースDJリョウの二人の交流が、このプロジェクトを介して約十年ぶりに復活したこと等が、ファンの間で話題になった。

[編集] エピソード

  • 当時、野外レイヴでダンサーの田嶋エリサがやっていたブードゥー教の儀式を思わせるパフォーマンス(手首を切って自分の血を赤ワインと混ぜて飲む、鶏を殺して生き血を裸体に浴びる、等々)や、他のメンバーたちの楽器を破壊するなどの行為をはじめとする「過激な」イメージ、さらに、彼らのLSD愛好や、レイヴの時に客たちが興奮して踊りながら裸になってしまうといったエピソードは、ファンの間では有名である。当時、バンドメンバーは、レイヴ上演中に風紀紊乱や騒音などの理由で何度となく逮捕されている。
  • また、そうしたレイヴでのパフォーマンスから来るイメージが誤解され、一時(1991-92年頃と推定される)、ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテットのメンバーたちは悪魔崇拝をしているのだ、という噂が流れたことがあった。その影響もあって人気を失ったという説があるが、のちにおこなわれたインタビューでは、元・メンバーの芙苑晶は「僕らほど宗教的な人間はいないのに・・・」という発言を残している。
  • レイヴ以外の面でも「ファー・イースト」関連のエピソードは数知れずあり、メンバーたちが日本の某・レコード会社に面談に行った時、スペースDJリョウが横柄な態度だった担当者の頭を灰皿で殴りつける、メンバーは四名ともサイケデリック・ドラッグの使用をインタビューで告白するなど、数奇な逸話には事欠かない。

[編集] グループ名について

  • ロンドンでデビューした当時は、「LSD Liberation Front (LSD解放同盟) 」というバンド名だったが、LSDという単語がバンド名の頭に入っているので、とくに保守的なイギリスの放送局ではかけてもらえない恐れがある、とプロデューサーに言われ、二番目の候補であった「Far East Acid House Quartet」とを合体させて、「Far East Acid House Quartet, Otherwise the LSD Liberation Front (ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット、もしくはLSD解放同盟)」という長い名前に変更された。
  • CDブックレットなどには正式名称が載る場合もあるが、現在はおもに通称の「ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット」(Far East Acid House Quartet) に統一されている。
  • なお、バンドメンバーはこのLSDという単語について、当初は向精神薬LSDの意味として使っていたが、のちにこれは「Living, Seeing and Dieing」(生きること、見ること、そして死ぬこと)の略称でもあるとして、当初よりも解釈を広げて述べている(芙苑晶のインタビューによる)。
  • 漢字では「極東幻覚的電子舞踏音楽四重奏団」とも表記され、一般に誤解されているふしもあるが、この漢字での表記は、むしろ一種のロゴ・デザイン的なもので、正しいバンド名ではない。

[編集] メンバー

[編集] ディスコグラフィー

[編集] オリジナルアルバム

  • 「十億の神経の針(A Billion Nerve Needles)」 (1989年
  • 「心臓二金属ノ花咲ク(Metal Flowers Bloom On My Heart)」 (1991年
  • 「無法的熱狂祭(Illegal Rave)」 (1993年
  • 「肺魚の夢(Lung Fish Dreams)」 (1995年
  • 「太陽黒点(Sunspot)」 (1997年
  • 「電気羽虫(Electric Locust)」 (1998年

[編集] ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテットの楽曲が収録されたアルバム

  • 『恍惚的宇宙論 / トランス・レイヴ・コスモロジー (Trance-Rave Cosmology)』 (2007年)
芙苑晶 with トランス・レイヴ・ドーターズ
「ファー・イースト」の楽曲が収録されたアルバムとしては、2008年2月現在の時点で、唯一現行品として入手可能な音源である。
以下の2曲のトランスリミックススペースDJリョウによる)が収録されている。
Ibiza Breakfast (イビザで朝食を)
Kama Sutra Part 4 (カーマ・スートラ/愛の性典 パート4)

[編集] 外部リンク