ファミリー・一般向けアニメ
ファミリー・一般向けアニメ(ファミリー・いっぱんむけアニメ)は、実写映画の紹介で使用される鑑賞対象の分類。またインターネット通販で映画のDVD等の販売のカテゴリー分けにも使用されている。
- 「ファミリー(家族)向け」は、年代や男女を問わず家族全員で鑑賞して楽しめる作品。
- 「一般向け」は、子供が内容を理解するには難しい内容を含む作品。
基本的に嫌悪感を引き起こすような性的・暴力描写がなく健全な娯楽として楽しめる作品。
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[編集] 概要
テレビ作品の場合は、18 - 20時の時間帯に放送される、子供を中心とした家族とそのコミュニケーションをテーマにした作品が多い。視聴者層が広く長寿番組が多く、ニュース等の作品紹介や解説では国民的アニメとの解説される作品もある。
テレビアニメ作品の中では最も視聴率が高く、子供向け商品を出している企業以外のスポンサーが付きやすいため利益率が高いのも特徴といえる。
アニメ映画(アニメーション映画)では1-2年おきに上映される「スタジオジブリ」作品及び、毎年上映される『ドラえもん』、『名探偵コナン』、『ポケットモンスター』シリーズの映画版(劇場版)は邦画業界で好調な東宝の大黒柱でもあり、同社の収益を支えている。
また90年代以降はアニメのみならず、ファミリー向け映画全般に強いイメージも形成している。前者は宮崎駿監督作品の場合200億~300億の興行収入を得ており、後者は3作品を足して年間100億以上の安定した興行収入がある。
日本国内でアニメを連想する作品は、このジャンルに当てはまる事が多い。
[編集] 作品の特徴
TVアニメ作品の場合、比較的単純な作画であることが多い。また制作予算が他の全日帯アニメ作品と比べて多く、作画が崩れることが少ない。ほとんどの作品が比較的早い段階[1]からハイビジョン制作へと移行している。
原作はギャグ漫画から発祥した作品が多く、アニメ化当初はファミリーを狙った作品ではないものが、長い放映期間の間に原作本来が持つ毒(ブラックユーモア)の部分が徐々に薄れ、丸くなり当たり障りの無い本来の持ち味から乖離した方向へ変わった作品も多い(『サザエさん』・『クレヨンしんちゃん』・『あたしンち』等)。
また、『ドラえもん』、『名探偵コナン』、『ONE PIECE』、『ちびまる子ちゃん』などアニメ化当初は子供向けアニメとして製作されたものが、長い放映期間の間に視聴対象自体が成長することにより大人にも普遍化した作品も多い。
アニメ化された当時は既に連載が20年目を迎え、大人にも原作の知名度が高かった『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は当初からファミリー向けを狙って制作された。
単発の作品をテレビで放映する場合は20時・21時~23時台の枠に放送する場合もある(『金曜ロードショー』枠で放映されるスタジオジブリ作品映画や『ルパン三世』シリーズなど)。
[編集] パッケージ販売
DVDやVHSビデオなどの映像商品化はエピソード数が膨大なため、レンタル店の負担を減らすなどの為に傑作選という形で選り抜きされる場合が多く、完全にはなされていないケースが多い。レンタルのみで一般販売されない作品もある。
それでも『名探偵コナン』・『ポケットモンスター』・『ルパン三世』などファンが多く存在する作品は完全収録されている。また『クレヨンしんちゃん』や『こち亀』など芸能人がゲストで多数出演する作品は、権利関係の都合で芸能人が登場するエピソードのみカットしたものをソフト化することもある。
特に『サザエさん』は全く映像ソフト化がされていないが、これは原作者とその遺族の意向も関係している。
[編集] 現状
アニメ番組の中ではバラエティ枠などへの転換の為に、地上波民放全国ネット(独立UHF局・衛星放送を除く)のゴールデンタイムから次々と撤退[2]する現状においても、このジャンルのアニメは多くの作品がゴールデンタイムのまま温存されている。
ゴールデンタイムから外れている『サザエさん』と『ちびまる子ちゃん』も含め、ゴールデンタイムの多くの番組や全日帯アニメのほとんどの作品で見られる視聴率低下の波を同様に受けており、どの番組も1990年代前半の水準と比べると、視聴率が2/3~半分程度に落ちている。特に『サザエさん』と前枠の『ちびまる子ちゃん』・スタジオジブリ作品を除く作品はあくまで子供と若者が主体であることから、それらの年代を中心としたテレビ離れの影響も受けている。
その中にはゴールデンタイムの番組で打ち切りや別時間への枠移動(=格下げ)を考慮する基準となる8 - 10%台を割る番組も目立ってきている。『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』などでは1時間スペシャルにしたところ、レギュラー放送時(30分枠)と比べて視聴率が伸びる傾向にあるため、近年はスペシャルを行う頻度が高くなっている作品もある。
[編集] 日本国外での評価
これらの作品は日本と比較的文化が近い(韓国や中国・台湾などの)東アジアの国々で多くの作品が支持されている。
しかし文化や習慣が異なる欧米では『クレヨンしんちゃん』や『ポケットモンスター』シリーズなどを除いて支持されにくい傾向にある。例えばアメリカでは日本の小学生に人気が高い『ドラえもん』や『名探偵コナン』は一部の有識者からは青少年に有害な番組と見なされている[3]。
また、『サザエさん』に至ってはほぼ日本ローカルの作品といえる。
[編集] 脚注
[編集] 出典・参考文献
- 産経ニュース「ドラえもん テレ朝アニメ30年 台本会議に12時間」 - http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090104/tky0901042241008-n1.htm