ピー・ビーシステムズ

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株式会社ピー・ビーシステムズ
PBsystems,Inc.
PBsystems本社外観
PBsystems本社
種類 株式会社
市場情報
東証グロース 4447
2022年10月6日上場
Q-Board 4447
2019年9月12日上場
略称 PBシステムズ
本社所在地 日本の旗 日本
812-0007
福岡県福岡市博多区東比恵3丁目3-24
設立 1997年2月6日
業種 情報・通信業
法人番号 2290001015909 ウィキデータを編集
事業内容 プライベートクラウドシステム構築と“超3D”VRシアター製造販売
代表者 冨田和久代表取締役
資本金 2億4,689万円(2021年9月30日)
発行済株式総数 6,152,800 株(2021年9月30日)
売上高 21億6,536万円(2021年9月期)
純利益 1億6,480万円(2021年9月期)
純資産 7億3,190万円(2021年9月30日)
総資産 15億6,768万円(2021年9月30日)
従業員数 49名(2021年9月30日)
決算期 9月30日
会計監査人 海南監査法人
主要株主 冨田和久 13.92%
森崎高広 4.74%
彌永玲子 4.06%
(2021年9月30日現在)
外部リンク www.pbsystems.co.jp ウィキデータを編集
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株式会社ピー・ビーシステムズ(PBsystems,Inc.)は、日本コンピューターソフトウェア開発会社。1997年2月6日設立。本社は福岡県福岡市博多区

概要[編集]

大手SIerに勤務していた冨田和久(現:代表取締役社長)と大手システムメーカーに勤務していた森崎高広(現:取締役製造本部長)が福岡市の某ソフトウェア開発企業で出会い、意気投合して独立創業した。設立当時から、クラウドコンピューティングの前身である「システム仮想化技術」を追求し、現在は、国内有数の仮想化・クラウドシステム構築企業として知られている。
当時は、「仮想化」を核としたシステム基盤の社会的認知度が低く、製品情報、運用環境での問題などシステム仮想化に関する情報が皆無に等しかった事から、利用者を問わず「システム仮想化」に関する情報収集・交換できる場を提供する事を目的として「シトリックス炎の掲示板」[1]を運営し、現在に至るまで国内の企業クラウド環境構築現場に対し大きく貢献している。

近年では「システム仮想化」の専門家集団と評され、システム仮想化に関する専門書の執筆協力等も行っている。[2]

2019年9月12日に福岡証券取引所 Q-Boardに単独新規上場、2022年10月6日には東京証券取引所グロース市場に上場した。

事業内容[編集]

  • 企業の基幹システムのクラウド化を行うセキュアクラウドシステム事業(SCL事業)
  • 体験共有型VRシアター「MetaWalkers」(旧:4D王、4DOH)を製造販売するエモーショナルシステム事業(EMO事業)

創業者[編集]

冨田和久:1963年生まれ。1986年3月、九州大学卒業。1986年4月、野村総合研究所入社。1997年2月、ピー・ビーシステムズ創業、現代表取締役社長。
座右の銘:Nothing Seek,Nothing Find、虎穴に入らずんば虎児を得ず[3]

創業時から仮想化ビジネスに着目し、国内でもいち早く製品の取り扱い、仮想化を利用したシステム基盤構築等を手掛ける。
当時、仮想化製品に関する情報が乏しかった事から、自ら解説本等を出版し、仮想化ビジネスの啓蒙に努めた。
著作物:

また、同社が製造・販売している360度全周囲スクリーンを用いた3D形式のミニシアター「MetaWalkers」(旧:4D王、4DOH)における、複数のコンテンツについてエグゼクティヴ・プロデューサーとして指揮をとっている。プロデューサー別名:「森真」(敬愛する元ザ・スミスのボーカリストであったモリッシーを日本語化したと言われている。[4])

主なプロデュース作品:

沿革[編集]

1997年 02月 - 資本金 1,000万円 福岡市博多区比恵町で創業
1998年 10月 - Citrix社メタフレーム代理店契約締結
1999年 06月 - 社員増員のため福岡市博多区内へ移転
2000年 04月 - 資本金 3,000万円へ増資
2001年 05月 - Citrix社公認教育センターCALC運営、システムラボラトリ開設
2001年 10月 - 「デルバイ for MetaFrame」販売開始
2002年 10月 - 資本金 4,540万円へ増資
2002年 10月 - 「デルバイ for MetaFrame version2」販売開始
2003年 06月 - 社員増員のため福岡市博多区内へ移転
2003年 09月 - 資本金 5,515万円へ増資
2003年 12月 - 関東地区専任営業部門立ち上げ
2004年 09月 - 「デルバイ for MetaFrame version3」「キトラス for MetaFrame」販売開始
2004年 09月 - 資本金 5,896万円へ増資
2004年 12月 - 資本金 1億883万円へ増資
2005年 05月 - 「デルバイセック basic」「RM-eサービス」販売開始
2005年 10月 - 東京都中央区築地に東京オフィス開設
2006年 04月 - 資本金 1億3,433万円へ増資
2006年 12月 - 東京都中央区虎の門に東京オフィスを移転
2007年 04月 - 「デルバイセック for ThinClients」販売開始
2008年 09月 - 「デルバイゲナー for XenApp」販売開始
2009年 03月 - 「キトラスゲナー for XenApp」販売開始
2009年 09月 - 東京オフィスを本社集約として福岡市博多区内へ移転
2009年 12月 - 「デルバイゲナー for ThinClients」販売開始
2010年 10月 - 「3D王」販売のためエモーショナルシステム部を新設
2011年 05月 - 「3D王」製品名を「4D王」へ変更
2011年 05月 - グローバル販売のため海外事業部を新設
2012年 05月 - 「VMwareパートナーエリアコンテスト」 2011年 下半期 受賞
2012年 08月 - 福岡県「経営革新計画」に認定
2012年 10月 - 「VMwareパートナーエリアコンテスト」 2012年 上半期 受賞
2013年 04月 - 「4D王」新コンテンツ「リッキーと黒き炎」を制作/プロデュース
2013年 09月 - 経済産業省「平成25年度クールジャパンの芽の発掘・連携促進事業(プロデューサー人材派遣事業)」に採択
2014年 01月 - お台場ヴィーナスフォートに「4D王」設置
2014年 03月 - 沖縄県豊見城市豊崎ライフセンターとみとんに大型「4D王」短期興行実施(主催:沖縄タイムス社)
2014年 02月 - Citrix Partner Award Japan 2013「Local King of the Year」アワードを受賞
2014年 03月 - 岡山県蒜山高原のヒルゼン高原センターに「4D王」設置(呼称は「ワープシアター360」)
2014年 05月 - 「VMwareパートナーエリアコンテスト」 2013年10月~2014年3月度 受賞
2014年 11月 - 福岡県大野城市の居酒屋「庄の笛(しょうのふえ)」に「4D王」設置
2014年 11月 - 「VMwareパートナーエリアコンテスト」 2014年4月~2014年9月度 受賞
2015年 02月 - Citrix Partner Award Japan 2014「Local King of the Year」アワードを受賞
2015年 02月 - 沖縄県「おきなわワールド玉泉洞」に「4D王」オープン
2015年 04月 - 佐賀県三瀬峠「旬菜舎さと山」に「4D王」オープン
2015年 03月 - 北九州市「あるあるCity」5階に「4D王」オープン
2015年 07月 - 山口県下関市「はい!からっと横丁」に「4D-KING」設置
2015年 05月 - 「VMwareパートナーエリアコンテスト」 2014年10月~2015年3月度 受賞
2015年 07月 - 横浜みなとみらい21の都市型立体遊園地「よこはまコスモワールド」に「4D-KING」設置
2015年 07月 - 名古屋港シートレインランドに「4D-KING」設置
2015年 10月 - JR西那須野駅前のコンセプトカフェ「那須ロワイヤル」に「4D王」設置
2015年 12月 - 静岡県伊東市の「伊豆ぐらんぱる公園」に「4D-KING」設置
2016年 01月 - VMwareパートナーエリアコンテストにて功績が認められ殿堂入り
2016年 03月 - 大阪府枚方市「ひらかたパーク」に4D-KINGオープン
2016年 07月 - 千葉県木更津市「木更津かんらんしゃパークKISARAPIA」にて4D-KINGオープン
2016年 07月 - 東京都六本木「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」

『無人島0円生活 ぐるっと360°4Dシアター』イベント設置

2016年 08月 - 熊本県玉名市「金魚の館『ギョギョっと4D!シアター』」に4D王オープン
2016年 09月 - 第三者割当増資を実施
2016年 10月 - 北海道紋別市「紋別オホーツクタワー」に4D-KINGオープン
2017年 01月 - Citrix Solution Advisor パートナー認定要件の製品認定資格者取得数で全国トップへ!
2017年 05月 - 最先端仮想デスクトップセミナーを開催
2017年 07月 - 鹿児島県姶良町「イオンタウン姶良」に4D王オープン
2017年 08月 - Hewlett Packard Enterprise のサイトにハイパーコンバージドインフラの構築事例が掲載
2017年 08月 - 福岡県福岡市「タイトーステーション マリノア店」4D王オープン
2017年 10月 - 福岡県福岡市「スポガ香椎店」に4D王オープン
2017年 12月 - VMware パートナーエリアコンテストにて功績が認められ今年も殿堂入り
2018年 01月 - 日本で唯一、Citrixスペシャリストの4カテゴリ全分野のスペシャリストとして認定される
2018年 06月 - 4D王イメージキャラクタに藤田恵名を起用
2018年 06月 - 藤田恵名の地元福岡"凱旋"ライヴ!VRシアター4D王公式キャラクター就任お祝い記念パーティー!を主催
2018年 07月 - 4D王が福岡市科学館主催のクリエイティブスペースプロデュースコンテストにて大賞を受賞[1]
2018年 09月 - 福岡市科学館クリエイティブスペースにて「3DVRシアター4D王」の展示を開始
2019年 02月 - 沖縄県うるま市 「沖縄電力 具志川火力発電所電気科学館」に4D王オープン
2019年 02月 - 『Oracle Cloud と Citrix Cloud のここが凄い!データベースはシステムの要!データベース中心に最適化を考える 』セミナーを開催
2019年 03月 - 埼玉県さいたま市「鉄道博物館」に新幹線変形ロボ シンカリオンの世界観を360°のバーチャル映像と音楽で体感できる4D王を展示開始!
2019年 04月 - 『当社SEが考えるシステム移行の勘どころ』セミナーを開催
2019年 09月 - 福岡証券取引所 Q-Boardに新規上場
2019年 09月 - 『HCIで実現する次世代仮想化インフラセミナー』を開催
2019年 10月 - 第三者割当増資を実施
2019年 10月 - 浅草花やしきに4D王が登場
2019年 11月 - 4D王にインタラクティブ機能を追加したi4DOH 検証実験を発表
2019年 11月 - オラクルが提供するクラウドへのビジネス本格参入を発表
2019年 12月 - クラウド印刷コネクター「ThinPrint Hub」の発売を発表
2019年 12月 - 京都鉄道博物館に「新幹線変形ロボ シンカリオン360°ザ・ムービー」登場!!
2019年 12月 - 『福証単独上場会社の会 20 周年・福岡証券取引所設立 70 周年記念』第 101 回福証 IR フェア にて、投資に関する説明会を実施
2019年 12月 - 『HPE Nimble・Aruba セミナー in 博多』を開催
2019年 12月 - 『ウルトラマンゼロ Another Battle~光と力~』ひらかたパーク内”4D-KING”にて上映決定
2019年 12月 - 2019年12月31日を基準日とする株式分割を実行
2020年 01月 - Oracle Autonomous Database Cloud の導入事例がオラクル社ホームページに掲載
2020年 02月 - Citrix Solution Advisor メンバーシップを最上位レベル(PLATINUM)で更新
2020年 02月 - 横浜市の戸塚区で開催されたとつか減災フェアに「防災4Dシアター」を出展
2020年 02月 - シトリックスシステムズジャパンより、国内初の Technology Excellence Award を受賞
2020年 02月 - Oracle Cloudセミナーをオラクル社と共同開催と同時に、テレワーク用にすぐに導入できるシンクライアントの緊急紹介を実施
2020年 02月 - テレワーク導入サービスを提供開始
2020年 02月 - 役員持ち株会と社員持ち株会の設立を発表
2020年 02月 - デル テクノロジーズのデジタル化支援パッケージのソリューション提供パートナーの1社に選出
2020年 06月 - 「4D王」製品名を「4DOH」に改称[5]
2022年 10月 - 東京証券取引所グロース市場に上場
2023年 01月 - 「4DOH」製品名を「MetaWalkers」に改称

パートナー[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ シトリックス炎の掲示板
  2. ^ Citrix XenDesktop デスクトップ&アプリケーション仮想化 実践ガイド 出版社: 翔泳社 (2014/3/21) ISBN 4798135585
  3. ^ 福岡の社長インタビューより
  4. ^ プロデュース作品コンテンツクレジットより
  5. ^ 株式会社ピー・ビーシステムズ (2020年7月29日). “「4DOH」のスポーツ分野への活用に向け、新トレーニング方法の共同研究を九州産業大学と開始”. 福岡証券取引所. 2022年7月19日閲覧。 “従来は国内における表記を「4D王」、海外における表記を「4DOH」としていましたが、ブランド・イメージ向上のため2020年6月より国内・海外とも「4DOH」の表記に統一しております。”