ピーミールベーコン

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ピーミールベーコン
Peameal bacon
ピーミールベーコン
別名 カナディアンベーコン
発祥地 カナダ
主な材料 塩漬けロース
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ピーミールベーコン: Peameal bacon)とはカナダ料理の一つである。名称はベーコンだが、骨なしポークロース状に整えて燻製にし、コーンミールの衣を押しつけた料理である。コーンミールベーコン(: cornmeal bacon)とも呼ばれている。

概要[編集]

1854年にイギリスから渡ったカナダトロントハム・ベーコン製造業者であるウィリアムデービス社 (英語版) によってこの料理が生み出され、発展を遂げたとされている[1][注釈 1]。同社従業員にイングランドウィルトシャーからカナダへの移民が多い事も知られ、その移民たちによってアイデアが生まれた。

「ピーミールベーコン」の名称は、骨なし豚ロースを棹に切り燻製にして保存期間を延ばし、黄色い干しの挽き割りの衣で包んだという古くからのやり方からついた。第二次世界大戦末期より衣は豆から黄色のコーンミールに変わっている

ピーミールベーコンサンドウィッチ[編集]

ピーミールベーコンサンドウィッチは、トロントのセントローレンスマーケット(英語)の看板名物料理としてしばしば取り上げられる。ピーミールペーコンを焼いて中厚くらいにスライスすると、マヨネーズで和えたレタストマトを載せ、時にはマスタードを加えてカイザーロールに挟み、客に提供される。肉の周りに付いたコーンミールの衣が油脂分に触れて食感がカリカリになる[3]。 

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 写真集A Glimpse of Toronto’s History, MPLSより[2]

  

出典[編集]

  1. ^ Toronto Pork Packing Plant William Davies Company Limited Canada Packers Ltd (カナダの豚肉精肉業者ウィリアムデービス社)” (英語). Lostrivers.ca. 2015年7月18日閲覧。
  2. ^ “188. William Davies Meat Packers”. A glimpse of Toronto's history: opportunities for the commemoration of lost historic sites. Toronto (Ont.), and Toronto Historical Association. Toronto: The Division/The Association. (2001). OCLC 50496020 
  3. ^ A Sandwich a Day: Peameal Bacon Sandwich at Carousel Bakery, Toronto (1日1食サンドウィッチ:トロント市カルーセルベーカリーのピーミールベーコンサンド)” (英語). Serious Eats. 2018年6月2日閲覧。

外部リンク[編集]