ピーテオ

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ピーテオ
都市中心部
都市中心部
ピーテオの位置(スウェーデン内)
ピーテオ
ピーテオ
北緯65度20分 東経21度30分 / 北緯65.333度 東経21.500度 / 65.333; 21.500座標: 北緯65度20分 東経21度30分 / 北緯65.333度 東経21.500度 / 65.333; 21.500
 スウェーデン
地方 ノールボッテン地方
ノールボッテン県の旗 ノールボッテン県
面積
 • 合計 23 km2
人口
(2020年)[2]
 • 合計 23,934人
等時帯 UTC+1 (CET)
 • 夏時間 UTC+2 (CEST)

ピーテオ (スウェーデン語: Piteå) は、スウェーデンノールボッテン県にある町。人口は2万3934人(2020年)。基礎自治体全体では約4万人。

地理[編集]

ピーテオはピーテ川 (スウェーデン語: Piteälven) の河口に位置し、ボスニア湾の岸辺にある。都市中心部はHäggholmenと呼ばれる小島の中に有るが、この小島は後氷期反動英語版で大陸のほぼ一部分となったものである。スウェーデン北部にある周辺の土地は1年に9mmの割合で海抜が上昇している。

ピーテオは魅力的な列島の中にあり、特に夏と冬には多くの観光客が訪れる。周辺地域に展開されている海岸リゾート地域は「ノールボッテン地方 (もしくはノールランド) のリヴィエラ」と呼ばれ、エステティック、長く続く砂浜のビーチ、レストランやゴルフ場がある。また、釣りやアウトドアスポーツも観光客に好評である。冬季には、スキー寒中水泳などが行われている。

歴史[編集]

1621年5月12日、ピーテオは市へと昇格した。ピーテオはもともと現在の位置より若干北部、現代のエイェビン英語版に当たる部分に位置していた。

1666年7月、街全体が火事で消失し、続く数年間で街は現代のピーテオの中心部を形成している小島「Häggholmen」に再建された。

ピーテオの新市街、1690年~1710年ごろに作られた。

1721年、新しい街はロシアの騎兵隊により壊滅的な被害を受けて消失し、当時より残っている建物は教会のみとなっている。

市庁舎があるピーテオの中心街は17世紀よりその構造が変化していない。このような構造を持つ都市はスウェーデンではピーテオとウプサラの二つだけである。

ピーテオの人口は19世紀に急速に増加した。1870年から1920年の間、ピーテオには2,500人しか人が住んでいなかった。初期の人口増加の一部は1911年のエルヴスビン英語版-ピーテオ鉄道支線開通及び工場建設、海岸整備に貢献した。

ピーテオは伝統的に林業が盛んであり、製紙工場英語版製材工場が多く立ち並ぶ。また、街の林業には海岸が重要な役割を占めている。

文化[編集]

ピーテオはピーテパルトという、ブタのひき肉にジャガイモを入れて茹で上げたダンプリング料理で有名である。また、ピーテモール英語版と呼ばれる方言でも有名である。

ピーテオにはスノーモービル使用者により広く利用されるドライブスルーが存在する。2002年2月から2007年11月まではマクドナルドが出店していた[3]ノールボッテン県にあった複数のマクドナルドの店舗はマックスハンバーガーとの競争の末、2007年に撤退[4]、同じハンバーガーチェーン店であるFrassesが引き継いで営業を行なっている[3]。ドライブスルーはThe Travel Channelによる「最もユニークなマクドナルド店舗」という報道を含め、国際的に報道された[5]

フランス領であり、かつてはスウェーデン領であったカリブ海にあるサン・バルテルミー島の首府であるグスタビアと姉妹都市提携を行なっている。

クリーンテクノロジー[編集]

ピーテオはセルロース副産物によるクリーンテクノロジー英語版生産研究の重要な拠点として注目を集めている。Chemrecは黒液のガス化装置を運用しており、世界初のバイオジメチルエーテル生産工場である。SunPineは粗製トール油を原料とした再利用可能なディーゼル機関技術のパイオニアであり、ETC (ピーテオのエネルギー技術センター) は燃焼、ガス化、バイオリファイナリー技術を研究対象とする再生可能エネルギー研究発展センターである。

スポーツ[編集]

リナ・アンデション (左) とエメリエ・エールスティグ英語版はピーテオで2005年ノルディックスキー世界選手権女子個人スプリント優勝を祝った。

地元のサッカークラブであるピーテオIF英語版はスウェーデンリーグ・ディヴィジョン2に在籍している。また、女子部門であるピーテオIFレディースチーム英語版は国内最上位女子サッカーリーグであるダームアルスヴェンスカンでプレーしている。

アイスホッケーはピーテオで非常に人気のあるスポーツであり、地元のクラブピーテオHC英語版はスウェーデン3部リーグでプレーしている。クラブはこれまでNHLアイスホッケースウェーデン代表に多くの好選手を輩出してきた。有名な選手としてはトマス・ホルムストレム英語版ミカエル・レンベリ英語版マティアス・エフルンド英語版ラルス・リンドグレン英語版ステファン・パーション英語版ヤン・サンドストレム英語版マッツ・ラヴァンデル英語版などがいる。Munksund Skuthamn SKレディースチームは国内最上位女子アイスホッケーリーグであるリクスセリエン英語版でプレーしている。レベッカ・ステンベリ英語版はピーテオからアイスホッケースウェーデン女子代表に選出された初めての選手となった。

クロスカントリースキーでは、街にはピーテオ・エリート英語版というクラブがあり、リナ・アンデションマグダレーナ・パヤラ英語版ハルロット・カッラ英語版といったスキーヤーを輩出している。

ピーテオに本拠地を置く他のスポーツクラブとしては、サッカークラブのストルフォルスAIK英語版やMunksund Skuthamn SKがある。

出身人物[編集]

姉妹都市[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Tätorternas landareal, folkmängd och invånare per km2 2005 och 2010” (スウェーデン語). Statistics Sweden (2011年12月14日). 2012年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月31日閲覧。
  2. ^ city population”. 2023年5月7日閲覧。
  3. ^ a b Want snow with that?”. American Snowmobiler. Waukesha: Kalmbach Publishing Co. (2008年1月14日). 2013年3月31日閲覧。
  4. ^ Ulrika Vallgårda Kristina Edblom (2007年11月23日). “Max vinnare i det stora burgerkriget” (スウェーデン語). Aftonbladet. http://www.aftonbladet.se/matvin/article1313686.ab 2013年3月31日閲覧。 
  5. ^ Most Unique McDonald's In The World”. McChrinicles (2008年1月8日). 2013年3月31日閲覧。

外部リンク[編集]