PEACE MAKER鐵
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『PEACE MAKER鐵』(ピースメーカーくろがね)は、黒乃奈々絵による日本の漫画作品。『月刊少年ガンガン』(エニックス(現・スクウェア・エニックス))にて連載されていた『新撰組異聞PEACE MAKER』の続編として、『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン)にて連載されていたが、2005年春以降は休載中であったが、2009年秋からケータイサイト「コミックi」および「コミックシーモア」で5巻の続き『PEACE MAKER鐵 油小路編』が配信される。
コミックスは2009年8月現在、5巻まで刊行。テレビアニメ化もされ、2003年10月〜2004年3月までテレビ朝日で放送されていた。内容としては『新撰組異聞PEACE MAKER』の頃の物語になる。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
目次 |
[編集] あらすじ
時は幕末。京都では名高い新撰組に一人の少年が門を叩く。彼の名は市村鉄之助。何者かに殺された(鉄之助自身は長州人だと思っている)両親の仇を討つために新撰組へ入隊する。そこで彼を待っていたのは今まで経験した事のない非日常の世界だったが、局長・近藤勇の力強い言葉、一番隊隊長・沖田総司の優しさ、友人である監察方の山崎烝の檄、そして“鬼”と恐れられる副長・土方歳三の導きと兄・辰之助の存在に支えられ、鉄之助は過去を乗り越えて沖田と共に吉田稔麿を討ち果たした。それから3ヶ月が過ぎ、池田屋事変で多くの同志を喪った長州藩は、京の御所は蛤御門で新撰組も交えた幕府や薩摩を始めとする諸藩の軍と激突する。しかし結果は長州が敗北し、ここでも多くの長人が犠牲になった。そしてその兵士たちの中にも死骸の山にも鉄之助は鈴の姿を見つけることは叶わなかった。やがてしばらく休暇が出来た為、鉄之助は辰之助と一緒に街の団子屋を賞味に行く。辰之助が厠に立った後、鉄之助はふと街中を歩く人物に父の面影を見出す。その人物の名は坂本龍馬。時代にそぐわぬ出で立ちをした風変わりな男だった。興味本位で付いていった鉄之助は危うく浪士たちに殺されかけるが、龍馬の咄嗟の機転で助かる事が出来た。そして鉄之助を探してやって来た辰之助の姿を見て龍馬は確信する。「彼らこそが“ピースメーカー”の忘れ形見だ」と。その頃新撰組の内部では2人の副長、土方と山南の諍いが日に日に苛烈になっていた。そして恐れていた事態がとうとう起きてしまう。「副長 山南敬助脱走」――。山南は一緒に逃げようと島原の明里を呼び出す。そして明里の秘し隠してきた正体、長州の忍“サラ・フウマ”としての一面を知っていたことを告げる。動揺する明里、いやサラを諭し、「君は本当に僕を愛してくれた」と慰める。山南の温かい心に触れ、涙するサラ。しかしそんな2人の絆空しく、何者かの策略で2人は離れ離れになり、山南は追って来た沖田に捕えられ、「詰め腹を切らされて」しまった。隊士たちの心の支えだった山南の死は新撰組の中に波紋を呼んだ。中でも一番打ちひしがれていたのは山南と同じ北辰一刀流であった藤堂平助だった。やがて組は釣瓶落としのように急速な崩落の兆しを見せていく。山南が死ぬ前に藤堂が江戸から呼んだ先輩、伊東大蔵改め伊東甲子太郎の出現、坂本龍馬と辰之助の邂逅、沖田の身体を徐々に蝕んでいく病など―――。過酷な現実を前に鉄之助は成す術もなく立ち尽くす他なかった。
そんな中で日々移り変わっていく世相を見透かしているような男が一人いた。その男こそが新撰組三番隊隊長・斎藤一だった。
一方“池田屋”以来行方を晦ましていた鈴は畿内の豪商『大和屋』の主人に拾われ、“我が子”とは名ばかりの、主人の性の捌け口という惨めな生活を送らされていた。ただでさえ最愛の師を亡くして絶望の淵にいた鈴はこの火に油を注ぐ出来事で遂に気が触れてしまう。鈴は大和屋の財力で屈強な元死刑囚『膕(ひかがみ)』を放免し、自分と同じように主人の慰み者にされていた幼い双子の兄弟『腦(なづき)・頭(つむり)』を仲間にし、主人を殺害すると本格的な新撰組への復讐を企て始める。そしてその対象にはかつて友として認め合った仲の鉄之助も含まれていた。
[編集] 登場人物
リンク先は史実の解説。キャストはアニメ版。
[編集] 主要人物
- 市村鉄之助(いちむら てつのすけ)
- 声 - 小林由美子
- 新撰組副長・土方の小姓。愛称・鉄。両親を何者かに殺され、敵を討つために新撰組に兄・辰之助と一緒に入隊する。両親を目の前で殺されたショックから体の成長が止まっており、よく子供扱いをされていたが、今では成長痛を訴えるほど立派に成長した。池田屋事変後は隊士見習いとなり、剣の腕も確実に上がっている。新八曰く、鉄之助の剣は「土方さんと同じ“野外実践型”」らしい。刀を取るのは「殺すため」ではなく、あくまで「守るため」であり、未だに敵を殺したことはない。
- 沖田総司(おきた そうじ)
- 声 - 斎賀みつき
- 新撰組一番隊隊長。一見すると優男風の美青年だが、新撰組1・2を争う剣の遣い手である。作者曰く、「明るく振舞っているが とてもクールな性格」。今作から結核を患い体調を崩している。土方の句集を勝手に持ち出して笑いながら詠むなど、よく土方にちょっかいを出している面もあるが、周囲の誰よりも土方を気遣っている。近所の子供達と山南と共によく遊んでおり、子供達には「宗次郎」と呼ばれている。
- 土方歳三(ひじかた としぞう)
- 声 - 中田譲治
- 新撰組副長。「鬼の副長」という異名を持つ。その異名の通り、性格は冷徹。それ故隊員からも恐れられているが、実際は部下思いである。鉄之助に対しては彼に刀を持たせないなど、特別な態度を取っており、鈴からは「預かっている」ようだと言われたが、その理由はまだわかっていない。趣味は俳句で俳号は「豊玉」。
- 市村辰之助(いちむら たつのすけ)
- 声 - 上田祐司
- 新撰組勘定方。鉄之助の兄。両親が亡くなってからは鉄之助の親代わりでもある。いつも鉄之助の無茶苦茶な行動に振り回されている。神経性胃炎持ち。鉄之助に過保護で、彼が剣を取ることを快く思っていない。
- 山崎烝(やまざき すすむ)
- 声 - 櫻井孝宏
- 新撰組監察方。主に忍として敵の詮索を行っていた。今作では医師、松本良順の提案により隊医も務めることとなる。真面目な性格であり表面では冷静に見えるが、沖田の容態をよく心配したりと心優しい一面を見せることもある。
[編集] 新撰組
- 永倉新八(ながくら しんぱち)
- 声 - 山口勝平
- 新撰組二番隊隊長。神道無念流を修めた剣の達人で、その手腕は隊内では沖田と並ぶともいわれる。原田・藤堂を含めた三馬鹿の中でただ一人のツッコミ。背が低い事を原田にからかわれることもあるが、自称原田左之助の飼い主。他人の感情に敏感であり、一人で抱え込んでしまうことがある。
- 原田左之助(はらだ さのすけ)
- 声 - 乃村健次
- 新撰組十番隊隊長。種田宝蔵院流の名手。三馬鹿の一人。単純かつ豪快な人柄で、情に厚い。一方、医者が怖いという臆病な一面もある。腹に切腹の傷跡がある。
- 藤堂平助(とうどう へいすけ)
- 声 - 鳥海浩輔
- 新撰組八番隊隊長。北辰一刀流の遣い手。池田屋事件後では額に傷がある。三馬鹿の一人であり、永倉・原田と共に江戸試衛館時代からの古株。小さいもの、可愛いもの(男女問わず、動物でも何でも)が大好き。山南の死後、隊の方向性に疑問を感じ伊東らと共に御稜衛士となり、自ら新撰組を出ていく。
- 斎藤一(さいとう はじめ)
- 声 - 松山鷹志
- 新撰組三番隊隊長で沖田と1、2を争う剣の実力の持ち主。物静かだが何事にも動じず、つかみどころのない性格。霊感が強く、死者の魂と対話できる。また幼少時代から未来を先読みすることが出来たという。よく蕎麦を鉄之助に奢らせ、食べに行く姿が多く見られる。
- 近藤勇(こんどう いさみ)
- 声 - 土師孝也
- 新撰組局長。大らかな性格で、鉄之助にも優しく接するが、時には局長としての厳格な一面も見せている。情に厚い人物である。
- 山南敬助(やまなみ けいすけ)
- 声 - 井上倫宏
- 新撰組のもう1人の副長。北辰一刀流の遣い手。土方に対して、温厚な気質のため「仏の副長」と呼ばれている。沖田と仲が良く、一緒に子供達と遊ぶ事もある。明里のことは正体を知りつつも本気で愛していた。土方とは意見の食い違いもあるが、お互い認め合っている。しかしある行動がきっかけで命を落とすこととなる。
- 伊東甲子太郎(いとう かしたろう)
- 途中から新撰組に入隊した参謀、のち御稜衛士の盟主になって新撰組と対立。男色で土方に対して危ない執着心を抱いている。甲の子年に入隊したことから、名前を大蔵から甲子太郎に改名した。油小路事変で自らを暗殺しようとした新撰組を逆に嵌め、屯所に攻撃を仕掛ける。
- サイゾー
- 声 - 高橋美佳子
- 新撰組で飼われている子ブタ。沖田にとても懐いている。目つきが悪く、それが土方に似ているのでサイゾー(歳三は「さいぞー」とも読める)。鉄之助の主人公の座を狙っている。
[編集] 鈴一派
- 北村鈴(きたむら すず)
- 声 - 今井由香
- 兄を殺した新撰組に復讐するため、吉田稔麿の小姓についている。鉄之助とはお互いの正体を知らない状態で友達になる。池田屋事変で敬愛する師・吉田を失い鉄之助の素性を知ったことでますます新撰組、並びに鉄之助を酷く憎み、復讐のみを生きがいとしていくようになる。男色の相手として自身を拾った大和屋の店主を殺し店主となる。
- 膕(ひかがみ)
- ある罪を犯した為に死刑にされそうになった所を鈴に助けられる。それ以来鈴には絶対的な忠誠を誓う。吉田稔麿の面影を持つ。
- 腦・頭(なづき、つむり)
- 『大和屋』の主人の稚児になっていた双子の幼児。声帯模写と猫との会話を得意とする。
[編集] 島原
- 明里(あけさと) / サラ=フウマ
- 声 - 根谷美智子
- 山南の恋人。異人と日本人のハーフ。表向きは島原の天神・明里、裏では風魔の忍として長州藩に情報を渡している。最初は籠絡する相手だった山南を後に本当に愛するようになる。山南の死後は遊女・明里の名を捨て、忍・サラ=フウマとしてのみ生きる決心する。山南の死後、あることがきっかけで龍馬を愛するようになる。
- 沙夜(さや)
- 声 - 高橋美佳子
- 島原の明里がいる店で禿として働いている少女。口がきけない。鉄之助の友達だが彼に対して仄かな恋心を抱いているが、鈍感な鉄之助は気付いていない。
- ハナ
- 声 - 加藤奈々絵
- 沙夜の同僚で友達。大人しい沙夜とは逆に元気でお転婆な女の子。後に花魁として見世に出る事になる。14歳。
[編集] 討幕・尊皇攘夷派
- 吉田稔麿(よしだ としまろ)
- 声 - 諏訪部順一
- 長州藩士。吉田松陰の愛弟子として崇高な理念を持ち活動。京都では桝屋喜右衛門こと古高俊太郎の家に他の長州藩士と共に居住する。鈴が尊敬する師だったが、池田屋事件では臆することなく新撰組と戦い、敗れる。
- 坂本龍馬(さかもと りょうま)
- 声 - 江原正士
- 土佐藩士。鉄之助と辰之助の父親のことを知っているようだ。ドレッドへアにサングラス、テンガロンハットにブーツ、ピストルが特徴。後に京都・近江屋で中岡慎太郎と共に襲撃され、鉄之助に変装した鈴に斬り殺された。
- 中岡慎太郎(なかおか しんたろう)
- 土佐藩士。龍馬の仲間。豪快でしっかり者の性格。後に龍馬と共に京都・近江屋で鈴に襲撃され、膕と戦い瀕死の重傷を負わされてその翌々日に死亡した。
- 桂小五郎(かつら こごろう)
- 長州藩士。常に新撰組や見廻組の追手から逃げ回る生活を余儀なくされている為、変装していないと落ち着かない性質。龍馬に犬扱いされている。幾松という恋人がいる。
[編集] 幕府関係者
- 勝海舟(かつ かいしゅう)
- 幕臣。青谷という部下がいる。餡蜜が大好物。しかし江戸っ子口調の剛胆な性格の持ち主である。
[編集] 海援隊
坂本が結成した株式会社。後の明治政府に多大な影響を与えた人物もいた。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] テレビアニメ
[編集] スタッフ
- 原作 - 黒乃奈々絵
- シリーズ構成 - 長谷川菜穂子
- キャラクターデザイン - 林明美
- プロップデザイン - 細越裕治
- 美術監督 - 佐藤正浩
- 色彩設計 - 内林裕美
- 3DCGディレクター - 白井宏旨
- デジタルディレクター - 上坪亮樹
- 撮影監督 - 林コージロー
- 音楽 - 奥慶一
- 音響監督 - 亀山俊樹
- プロデューサー - 西口なおみ、川原陽子、小野修、松田章男、阿部祐督、上玉利純宏
- 監督 - 平田智浩
- アニメーション制作 - GONZO DIGIMATION
- 制作 - テレビ朝日
- 製作 - 新撰組屯所(GONZO、コモンウェルス・エンターテインメント、ジェネオンエンタテインメント、IMAGICAエンタテインメント、フロンティアワークス)
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「You gonna feel」
- 歌:HAV
- エンディングテーマ「HEY JIMMY!」
- 歌:HAV
[編集] 各話リスト
| 話数 | サブタイトル | シナリオ | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第壱話 | 桜 | 長谷川菜穂子 | 平田智浩 | 林明美 | |
| 第弐話 | 志 | 平田智浩 上坪亮樹 |
上坪亮樹 | 嘉手苅睦 | |
| 第参話 | 紅 | 山口宏 | 斉藤哲人 | 稲垣隆行 | 晶貴孝二 |
| 第四話 | 影 | 長谷川菜穂子 | 平田智浩 | 加藤顕 | 角田絋一 |
| 第伍話 | 月 | 山口宏 | 小島正士 | 土屋浩幸 | 酒井和男 |
| 第六話 | 武 | 吉田英俊 | 友田政晴 | 大田和寛 | |
| 第七話 | 鈴 | 長谷川菜穂子 | 奥村吉昭 | 静野孔文 | 嘉手苅睦 |
| 第八話 | 恋 | 山口宏 | 遠藤広隆 | 安彦英二 | |
| 第九話 | 竜 | 長谷川菜穂子 | 稲垣隆行 | 佐藤寿子 | |
| 第拾話 | 幽 | 牧野吉高 | 金子匡邦 | ||
| 第拾壱話 | 企 | 吉田英俊 | 西山明樹彦 | 中本尚子 | |
| 第拾弐話 | 兄 | 山口宏 | 小島正士 | 友田政晴 | 大田和寛 |
| 第拾参話 | 眼 | 斉藤哲人 | 犬川犬夫 | 酒井和男 | |
| 第拾四話 | 想 | 長谷川菜穂子 | 遠藤広隆 | 坂田理 | |
| 第拾伍話 | 歌 | 山口宏 | 稲垣隆行 | 嘉手苅睦 | |
| 第拾六話 | 偽 | 長谷川菜穂子 | 牧野行洋 | 金子匡邦 | |
| 第拾七話 | 虚 | 吉田英俊 | 土屋浩幸 | 鳥宏明 | |
| 第拾八話 | 雨 | 山口宏 | 友田政晴 | しまだひであき | |
| 第拾九話 | 空 | 斉藤哲人 | 三好正人 | 中嶋敦子 | |
| 第弐拾話 | 刃 | 遠藤広隆 | 坂田理 | ||
| 第弐拾壱話 | 陣 | 長谷川菜穂子 | 小島正士 | 長尾粛 | 金子匡邦 |
| 第弐拾弐話 | 戦 | 山口宏 | 稲垣隆行 | 酒井和男 | |
| 第弐拾参話 | 誠 | 長谷川菜穂子 | 大橋誉志光 | 犬川犬夫 | 嘉手苅睦 清水博幸 中嶋敦子 川畑えるきん |
| 第弐拾四話 | 鐵 | 平田智浩 | 土屋浩幸 | 林明美 | |
[編集] 関連商品
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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