ピースサイン
ピースサインとは、勝利のアピールを行うもので、平和を祈るサインとしても用いられている。イギリスなどの英語圏では、「V」の形を作るためと「Victory(勝利)」を意味するために、「Vサイン」と言われることが多い。
目次 |
概要 [編集]
意思表示を送る相手に人差し指と中指をまっすぐに離して突き出し、他の指は曲げて手のひらは外に向ける。一部の国では、「くたばれ」という解釈をする場合がある。また、イギリスなどでは手のひらを内側にすると猥褻な意味合いや侮蔑の意味を表す場合がある。特に、サインを出した後、突き上げるようにするとさらに意味が強くなる。「ファックサイン」も参照。通常は右手で出すが、両手で出す場合を特にダブルピースという。
Vサインの発祥 [編集]
一説によるとVサインは、百年戦争においてイングランド軍の弓兵が、敵であるフランス軍を挑発するサインとして使用したのが発祥であると言われている[1]。イングランドの弓兵隊は飛距離や貫通力に優れたロングボウと呼ばれる長弓を用いて、フランス軍に対して多大な戦果を上げたため、捕虜にされれば二度と弓を引けないよう、指を切り落とされることがあった[1]。その指を敢えて見せ付けて、「切り落とせるものなら切り落としてみろ」という意味合いがそのサインにはあった[1]。最初に使用されたのは百年戦争のアジャンクールの戦いであると言われている。
- ピースサイン
反戦デモによる普及 [編集]
1960年代に、ベトナム戦争に対する反戦運動がアメリカやイギリスなどをはじめとする西側諸国で高まり、盛んに反戦デモが行われるようになると、参加者が報道陣のカメラへ向けたアピールと、「平和への願い」を表す意思表示の手段として広く用いられるようになった。同時代に盛んだったヒッピー文化の中でも「平和を願う印」として「ピースマーク」とともに広く行われ、ウッドストックフェスティバルの記録映像などにもその様子が残っている。 たとえば出演者の一人であるジミ・ヘンドリックスは、スター・スパングルド・バナー(アメリカ国歌)をギターで演奏しながらピースサインを観客にアピールしている。
ピースサインの応用 [編集]
写真撮影 [編集]
1980年代頃までは、子供を中心に写真撮影をされるときにピースサインをするのが流行した。カメラを向けられると、Vサインをして「ピース」と叫ぶのである。遠足や修学旅行の記念撮影でおなじみの光景であった。その後、意味合いが薄れ、「ピース」とは叫ばなくなったが、ポーズそのものは現在でも頻繁に見かけられる。
撮影されるときにピースサインをするようになった経緯ははっきりしないが、全共闘などの学生運動をしていた学生がピースサインをしていて、その姿をテレビで見て真似たのではないかという説を唱える人もいる[誰?]。さらに、その後、テレビドラマ化されて人気を集めた漫画「サインはV」に頻出するVサインと混同されて、一般に広まった。
日本人が撮影される時にピースサインをするのは、1972年に井上順がコニカのカメラのCMでアドリブでピースサインをした。それ以前に撮影された写真にはピースサインが見当たらないことからここが起源だとも言われている[誰によって?]。
現在では韓国や台湾などの国でも写真撮影の際にピースサインを行うことが定着している。
日本では近年ヒップホップカルチャーが定着してきた影響か、ピースサインを自分に向けるケースが若年層の女性から子供に至るまで多くなっているが[2]、これはそもそも既述の通り、対立し合うラッパーやストリートギャング等が相手を挑発する際に見せるポーズである。要するに「クタバっちまえ!!」という意味のピースサインである。
ツーリング [編集]
変わったところでは、オートバイの長距離ツーリングを行なう者同士がすれ違う際に、「道中御無事で!」の意味で交わされるピースサインがある。追い越しの際にはサムズアップで挨拶をする。
1970年代に、道路の整備とオートバイの大型化が進み、ツーリングの長距離化と共に全国に普及した。1980年代には、サインを出しづらいレーサーレプリカやオフロードバイクが流行し廃れかけた(アメリカンのライダーは上体を起こした姿勢なので楽に出来る)が、長距離ツーリングで用いられることが多い北海道の道路や全国の主要国道などでは現在も続けられている。また、アメリカのハワイ州ではバイカーがすれ違う際に、必ず同合図を行っている。ライダーが示す時には右手はアクセルグリップを握っているので、必ず左手で行われる。
符号位置 [編集]
ピースサインを表す記号は以下の通り。
| 記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
|---|---|---|---|---|
| ✌ | U+270C |
- | ✌✌ |
VICTORY HAND (iモード絵文字・EZweb絵文字・SoftBank絵文字) |
出典 [編集]
- ^ a b c 『武器屋』 Truth In Fantasy編集部、新紀元社、1991年12月24日、第3版、143-145頁。ISBN 4-88317-209-0。
- ^ “裏ピース【うらピース】の意味 - 国語辞典 - goo辞書”. Goo辞書. NTTレゾナント (2010年5月9日). 2010年5月9日閲覧。