ピクラス

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ピクラスとは、リトアニア神話で言及される神。パトリムパスペルクナスと共に、リトアニアの神話における3つの主要な神格の1つに数えられる[1]

概要[編集]

ピクラスは不幸、悪、憎悪を象徴する。地獄を根城とし、鋭い眼光に白髭を蓄えた蒼白な顔立ちの老人の姿で現れ、人々に不幸を振りまく。時折人間に対してを要求することがあり、ピクラスが立て続けに三度人前に現れた際には凄惨な不幸に襲われ、生贄を捧げなければその不幸を回避できないと言い伝えられていた[2]

ピクラスには、女神クルミネーとその娘ニヨラに関連する伝説がある。それによると、ピクラスはニヨラをさらい、地下の自分の王国へ連れて行った。ニヨラはそこで不死となり、たくさんの子供を得た。クルミネーは各地を跋渉して娘を探したが、その間に旅先で農耕の技法を学んではリトワニアの人々に伝えていた。ようやく地下で娘と再会したが、娘を連れ戻すことはできず、クルミネーは1人で地上に戻った。すると地上からは不幸が払拭され、幸福に満ちていたという。この伝説は、19世紀にテオドール・ナルブト英語版によって採集されたもので、ギリシア神話におけるデーメーテールコレーのエピソードとの類似が認められている[3]

出典[編集]

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  1. ^ 『ロシアの神話』125-126頁(「リトワニアの神話」の章)。
  2. ^ 『ロシアの神話』126、128頁(「リトワニアの神話」の章)
  3. ^ 『ロシアの神話』128-129頁(「リトワニアの神話」の章)。

参考文献[編集]

  • アレグザンスキー, G、ギラン, F 「リトワニアの神話」『ロシアの神話』 ギラン, フェリックス編、小海永二訳、青土社〈シリーズ 世界の神話〉、1993年10月、新版、93-143頁。ISBN 978-4-7917-5276-8

関連項目[編集]