ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (曲)

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ハード・デイズ・ナイト
ビートルズシングル
収録アルバム ハード・デイズ・ナイト
B面 今日の誓い
リリース イギリスの旗1964年7月10日
アメリカ合衆国の旗1964年7月13日(B-side is "I Should Have Known Better")
日本の旗1964年8月5日
録音 1964年4月16日
アビイ・ロード・スタジオ
ジャンル ロック
時間 2分35秒 (monaural version)
2分34秒 (stereo version)
2分43秒 ("The Beatles Anthology 1" version)
2分24秒 ("The Beatles Live At The BBC" version)
レーベル パーロフォン(イギリス)
キャピトル・レコード(アメリカ)
オデオン(日本)
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
ビートルズシングル盤 U.K. 年表
キャント・バイ・ミー・ラヴ
b/w
ユー・キャント・ドゥ・ザット
(1964年)
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
b/w
今日の誓い
(1964年)
アイ・フィール・ファイン
b/w
シーズ・ア・ウーマン
(1964年)
ビートルズシングル盤 U.S. 年表
シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語)
b/w
アイル・ゲット・ユー
(1964年)
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
b/w
恋する二人
(1964年)
ぼくが泣く
b/w
すてきなダンス
(1964年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
プリーズ・ミスター・ポストマン
b/w
マネー
(1964年)
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
b/w
今日の誓い
(1964年)
恋する二人
b/w
ぼくが泣く
(1964年)
ハード・デイズ・ナイト 収録曲
A面
  1. ハード・デイズ・ナイト
  2. 恋する二人
  3. 恋におちたら
  4. すてきなダンス
  5. アンド・アイ・ラヴ・ハー
  6. テル・ミー・ホワイ
  7. キャント・バイ・ミー・ラヴ
B面
  1. エニイ・タイム・アット・オール
  2. ぼくが泣く
  3. 今日の誓い
  4. 家に帰れば
  5. ユー・キャント・ドゥ・ザット
  6. アイル・ビー・バック
オールディーズ 収録曲
A面
  1. シー・ラヴズ・ユー
  2. フロム・ミー・トゥ・ユー
  3. 恋を抱きしめよう
  4. ヘルプ!
  5. ミッシェル
  6. イエスタデイ
  7. アイ・フィール・ファイン
  8. イエロー・サブマリン
B面
  1. キャント・バイ・ミー・ラヴ
  2. バッド・ボーイ
  3. デイ・トリッパー
  4. ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
  5. 涙の乗車券
  6. ペイパーバック・ライター
  7. エリナー・リグビー
  8. 抱きしめたい
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ハード・デイズ・ナイト」 (旧邦題:「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」、"A Hard Day's Night")は、1964年7月にビートルズが発表した7枚目のオリジナル・シングル曲である。また映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(原題:A Hard Day's Night)』のテーマ曲であり、イギリス盤公式オリジナル・アルバムハード・デイズ・ナイト』のタイトル曲にしてオープニング・ナンバーでもある。初リリース時から長らく、正式邦題として「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」が使用されていたが、2009年9月に発売されたリマスターCDから、原題に近い「ハード・デイズ・ナイト」という邦題に改められた。

ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・ソング500The RS 500 Greatest Songs of All Time)」と「オールタイム・グレイテスト・ギター・ソングス100(The RS 100 Greatest Guitar Songs of All Time)」、さらに「グレイテスト・ビートルズ・ソングス100(The RS 100 Greatest Beatles Songs)」に於いて、それぞれ154[1]位と22位[2]、11位[3]にランクイン。

解説[編集]

曲の概要[編集]

レノン=マッカートニーの作品。実質的にはジョンの作った楽曲である。リードヴォーカルジョン・レノンポール・マッカートニーで、中間部の音域がジョンには高すぎて歌えないので代わりにポールが歌った。

エンジニアを務めたジェフ・エメリックによると、同名映画の監督であったリチャード・レスターの要求に応え、冒頭のG7sus4/Dのコード[4]、次の場面に繋ぎ易いように同コードを分解したアルペジオアウトロが追加された。メロディ歌い出し部分のギターコードはロー・ポジションのGであるが、2弦が通常の開放弦ではなく3フレットのD音が押さえられている。間奏はテープを半速で回して、ジョージの12弦ギタープロデューサージョージ・マーティンピアノを同時に演奏して録音されたもの。ジョージが当時このフレーズを弾けなかったためにこのような手法がとられた。(但しその後のコンサートではちゃんと演奏している)

当時のスタジオにあったピアノはブリュートナーであり、高音域は4弦仕様で知られる特殊な倍音をもつため、ピアノのどのキーを押さえて冒頭のコードを生成したのか、詳しいことはわかっていない。単にDm11を中音域で弾いても、倍音の立ち上がりから生成される音名まではスコアに書くことは出来ないのである。

楽曲の邦題は当時、映画の邦題と合わせるため「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」とされた。ただし発売されたシングル盤では「ア・ハード・デイズ・ナイト」という邦題になっている。この楽曲名を「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と表記されることは多いものの、実際そのように呼ばれることはあまりなく、映画の場合とは異なり一般的に定着した邦題とは言い難い。前述の通り2009年のリマスターCDより「ハード・デイズ・ナイト」に改められた(シングル盤と異なり不定冠詞の“ア”は省かれている)。

なお同映画の邦題は、当時日本ユナイト映画の社員でその後映画評論家になった水野晴郎によって名付けられている。当時「Beatles Come to Town」という映画ニュースフィルムがあったため、それと混同したという説もあるが、詳細は不明である上に、当の水野晴郎自身が既に故人であるため、真相は不明である。

使用楽器[編集]

テレビでの使用例[編集]

近年ではNHKテレビ番組英語でしゃべらナイト』でエンディング曲となっているほか、2005年には、アメリカバンドシュガーカルトがカバー作を発表しトヨタ・ラクティスTV-CMで使用された。ハードでパンク調にこそなっているが、イントロ・間奏のギターソロ・エンディングを含めてビートルズのオリジナル・バージョンを忠実にアレンジしている。1987年に放送された完全走破!日本縦断2002キロ高速道路の旅では主音声でのBGMでも使われ(社PA - 安富PA間)、また笑福亭鶴瓶の司会で1980年代前半に放送された関西ローカルバラエティ番組突然ガバチョ!』(毎日放送)や1994年フジテレビで放送された『ビートたけしのつくり方』のオープニング・テーマとしても使われた。

ステレオ・ヴァージョン[編集]

「ハード・デイズ・ナイト」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1964年7月にリリースされたアルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』ステレオ盤に収録された。CDでは1993年9月にリリースされたアルバム『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』に収録された。また、アルバムは2009年に『ハード・デイズ・ナイト』に邦題を改めてリマスターCDで再発された。

ミキシング[編集]

ステレオ・ヴァージョンはモノラル・ヴァージョンに比較しフェード・アウトが遅いため、エンディングのギターの繰り返しが長く聴くことが出来る[5]

シングル盤[編集]

シングル盤は1964年7月10日にリリースされ、同年8月1日に週間ランキング第1位を獲得。『ビルボード』誌1964年年間ランキングでは第10位。『キャッシュボックス』誌では3週連続第1位を記録し、年間ランキングでは第18位だった。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録し、イギリスでは75万枚のセールスだった。B面は英国・日本では「今日の誓い」、米国では「恋する二人」この曲は『ビルボード』誌で第53位、『キャッシュボックス』誌では第43位を記録している。オリジナル・シングルのなかで英パーロフォン盤と米キャピトル盤でカップリングが異なっていたのは「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」と「抱きしめたい」の2種だけ。尚、1965年、俳優のピーター・セラーズのカバー・ヴァージョンがシングル・リリースされ、全英最高位14位を記録している。

収録アルバム/シングル[編集]

その他[編集]

この曲のヒットにより、リッケンバッカー、特に12弦ギターが注目を集め、イギリスでは一時リッケンバッカーのギターが飛ぶように売れた。また、リッケンバッカーがイギリスのメーカーであると勘違いする向きもあった。

脚注[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ [2]
  3. ^ [3]
  4. ^ ジョージはFadd9を弾いたという本人の証言がある。
  5. ^ ただし、モノラル盤の方が曲間の無音部分を長めにとってあるため、収録時間はモノラル・ヴァージョンの方が1秒長い(演奏時間の出典はザ・ビートルズ・ボックスおよびザ・ビートルズ・モノ・ボックスのCDのインデックスによるものである。)。

外部リンク[編集]